チームとしての山場

埼玉県の選手権から2ヶ月半。関東大会から1ヶ月。チームの成長速度が上がらない。停滞している訳ではないけど、少しずつしか上がっていないのは事実。うちのチームの監督、コーチは型にはめることを嫌っている。こういう場合はこうして。っていう作業的な事を嫌っている。それは長年やってきたチームメイトも理解しているし、それを見てチームに入ってきている。これは逆に言うと、自分達でその場でプレーを考えて実行しなければならないということ。これがいつまで経っても出来ない。相手の守り方、攻撃の仕方、セットプレーの配置など全部とは言えないが、ある程度は選手達でやらなければいけない。チーム全体として、これを他人任せにし「考える」という作業を疎かにしている※場面が多い(※場面→人にしなかったのは、出来ないのではなく"出来ていない"時があるよって事)。何回か書いたことがあるかもしれないが、考えるという作業には材料が必要だ。経験や証拠などといった材料がないと成り立たない。餃子を作るのに中に入れる餡がないといった感じと似ている。「考える」という創作物を生み出すには、餃子と同じような餡が必要である。しかし、その餡を見過ごしたり、必要なものとして自分の中に取っておく事が出来ない人がいる。ありがたい事に最近は、試合に勝てるようになって、上のチームとも試合が出来る様になったり、上のチームの試合を見れる機会が増えた。でも、それを貴重な体験と気づかず、自分に取り入れる人が少ない。している人がいないとは言えないが、自分から見ると少ないと感じる。その身近にある学びをスルーしているのは本当にもったいない。

よく監督は「認知→判断→決断→実行」という言葉を使う。
〜まず状況を認知する→どうすればいいか判断する→何をするか決断する→決断した事を実行する〜
というもの。
これと同じようなものを俺は呈する。
「調べる→学ぶ→考える→覚える」
本当に当たり前だし、多分他の誰かが言ってそうだが、一応提言しておく。
〜分からない物を調べる→それを学ぶ→学んだ事を材料にして考える→この一連の事を覚える
この作業は知らぬ間にやってあると思うが、結構大事。人間は1日で約35000回判断という作業をしているそう。この判断の中でも大事な判断に関しては、質を上げないと成長は難しいと思っている。

話を戻すが、もっと情報を集めて向上するために今まで以上に努力しなければならない。関東大会で勝ちきれなくて、悔しい思いをして、目標がまた変わったが、チームは進み続いていく。その中のチームの一員として仕事をしていかないといけないし、責任を持って行動しないといけない。なんなら、最低限の事だけじゃダメかもしれない。そういった課題がいい意味でも悪い意味でも出てきて、それを見つける事ができたのはこれからの活動にすごくプラスになると思っている。さっきと同じ事になるが、この課題をどう調理するかは自分達次第。餃子でいうと、皮だけになるのか、いろんな種類の餃子まで作れるのか。それはこれからのお楽しみ。こういった新しく課題を作れて、どう解決していくかを監督、コーチ、選手の全員で考えられるのは町クラブの良いところかなと思う。強制ではないし、何かが決まってるわけでもない。みんなでそれを決めていけるのが取り柄。反対に、正解を自分達で見つけないといけないのはちょっと労力。でも、それを楽しめるのも大事な取り柄の一つだし。正直なところ、状況はきついし、全然変わらないと思うけど、これからの活動が楽しみになってきている。この「楽しみ」という感情が出てきてくれたのは、1つの成長だし、1つの転換点だし、1つの山場。この先に期待。あと半年だな。
まあ、The show must go on だしね。

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