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ザック2度目のNJC優勝へ!! サブミッションの王がIWGP世界ヘビーを取る日は目前だ!

ザックセイバーJr選手を崇拝している。
私が新日本プロレスに帰ってきた頃より参戦し、これまでに数々の伝説的な試合を繰り広げてきた。
何よりこんなにシングルの試合で熱中しながら観戦させてくれる選手は他にはいないのだ。
なぜなら、彼には決まったフィニッシュホールドがない。
ほとんどの試合で相手をタップアウトして勝利をつかむ。
そしてそのサブミッションも同じような極め技でなく、相手や自分のコンディションによって毎試合変化する。
両腕を極める、両腕両足を極める、足を極める、とにかく取れるところから取るのだ。
故に彼の試合は、最後にどうなるのかが本当にわからない。それが最高なのである。

そんな彼は2018年春のNJCで優勝した。
飯伏幸太選手、内藤哲也選手、SANADA選手と並み居る強豪を次々にサブミッションで破り、一気に期待感が高まった。
決勝、棚橋弘至選手。この年のG1を制したほどのコンディションのよい棚橋選手をも、両脚をおっ広げての固め技でギブアップに追い込んだのを4年経った今でも覚えている。
オレはその春に異動があり、3月31日にサクラジェネシスがあり、IWGPヘビー王者オカダカズチカ選手に挑み、見事に散った翌日に新しい勤務先へ向かった思い出がある。

コロナ禍。
彼は本国イギリスに帰らずずっと日本に残った。
その間、鈴木軍のよき兄貴へと変貌、いや進化を遂げたタイチ選手とのデンジャラステッカーズはIWGPタッグを二度戴冠し、パワーとテクニックという素晴らしい役割をもつタッグチームとなった。
しかし、今年の1.4で毘沙門へベルトを明け渡し、ザック選手は再びシングルプレーヤーとしての立ち位置に戻った。

そして迎えた今年のNJC。
総勢48名の超過酷なトーナメント(誰が提案したんだ)、優勝するには6連勝しなければならないというとんでもトーナメント。
一回戦、ヤングライオンの大岩選手をトーホールドで撃破。
二回戦、同門DOUKI選手との初シングルでザック選手のスイッチが完全にONになる。
三回戦、昨年のG1の試合はあわやベストバウトかと思われたグレート-O-カーン選手との一騎討ち。
ぶっちゃけオレは今年O-カーン選手応援した…
だって早く上上がってほしいもん…
しかし我らがザックはこの強敵O-カーン選手をも再びタップアウトさせることに成功した。
ならばもう潮目はザック選手に決まっている。
四回戦、相手は何と昨年度優勝者のウィルオスプレイ選手。今や完全にヘビーのガタイとなり、それでもとんでもスピードととんでもモーションで異次元の存在になっている男。
昨年のNJCでも当たり、とんでもない試合でザック選手もとんでもなく強かったが昨年のオスプレイ選手の勢いはヤバかった。
今年も当然とんでもない試合になるのは必至。
ここからオレの独り言に付き合っていただこう。
ますハイスピードジャンピングマッチョ男と4本足オクトパス男の戦いはさながらSF映画である。MARVELなのである。
超人対超人なのだ。
オスプレイはパワーと動きでザックを潰しにかかる。ザックは柔らかい体と長い手足でオスプレイに絡みつく。
簡単に言うとこんな感じである。
ザックはこの日とにかく膝を攻めた。
オスプレイは徐々に跳ぶことも困難になってくる。しかし強力な投げ技と打撃でザックの体力をゴリゴリ削ってくる。
終盤、オスプレイとの揉み合いの中、オスプレイの左膝にザックの両足が絡みつき、その状態からスリーパーに入った。その瞬間、エンパイア以外は全員タップアウトしたと思っているが、本人たちはやってないことになっているらしい。
究極のライバルからも勝ちをもぎ取ったザック。

そして今日、五回戦。
そろそろ体も限界なはずである。
そこへ来てなんと相手はハツラツおじさん鷹木信悟選手…
普通の選手ならあんなゴジラ相手に五回戦をやりたいとは絶対思わない。
しかし我らがサブミッションマスターはゴジラ相手にも何ら普段のやり方を変えない。
ここ最近の戦績では、G1でザックが腕を極めてタップアウト、IWGP世界ヘビーのタイトルではゴジラに軍配が上がっている。
このゴジラも素早い動きととてつもないパワーで圧してくる選手だ。
だが今日のザックは強かった。
とにかく鷹木には腕。と的を絞ったように腕攻め。
蹴る、折る、踏む、極めるなどとにかく腕から繰り出される超パワーを警戒した。
押しつ押されつつの攻防を繰り返し、最後はスリーパーに望みを託した。
そこでまさかのセカンドロープに登っての振り落としに遭ったが、すぐさまおんぶ状態でスリーパーに入り、なんとあのゴジラがスリーパーで…落ちたのだ。
さながら日本政府の決死の作戦で昏睡状態に陥ったシンゴジラか。
とにかく今回もザック選手が鷹木選手を下し、2度目の決勝戦(明日)に進出した!

そして反対側に立つのは、内藤哲也選手!
昨年のG1開幕戦、いきなりザックに膝を攻められ敗北し、その後のシリーズを全欠したという因縁の相手が決勝の相手ということで、内藤選手もかなり対策を練ってくることだろう。
そんな最強の内藤選手を再びタップアウトさせ、4年越しのオカダ選手からのIWGP奪取を本気で狙えるようになってきたこの状況に感謝しながら明日の決勝を楽しみにしたい。

明日は再びTAKAみちのく選手がセコンドにつくのか…!?
JUST TAP OUT! ギブアップ、あるのみだ!!

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