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創作活動と他者の時間の使い方について

思考整理のために言語化したものです。
めんどくさがりなので結論から入ります。

結論

自分の作品を見てもらう、感想やコメントをもらうということは、その人の時間を使ってもらっているということ。
これを念頭に置くことで客観的な思考ができるようになり、承認欲求との付き合い方も変わってくる。

創作者の端くれが考える承認欲求

イラスト、小説、配信など、何かしらのクリエイティブな活動をする者にとって「承認欲求」は切っても切り離せないもの。
もっと自分の作品を見てもらいたい! もっと自分を知ってほしい!
分かります、その気持ち。
作品に対する感想がほしい! 一言でいいからコメントがほしい!
私もかつてはそうでした。故にネガティブになってメンタルを病んだり、創作活動そのものをやめてしまおうかと考えることもありました。

でも、最近になって気づいたことがあります。

それは、自分の作品を見てもらうことは、見てくれる人の時間を使わせているということ。
ファンになってくれた人なら、積極的に見てくれてコメントもくれるでしょう。その人が好きで時間を使ってくれているため、作者の側が気にする必要はなく、感謝の気持ちで享受し、よりよい活動をしていけばいいだけです。
ですが、雨坂を含む無名のクリエイターには、そうしたファンばかりいるわけではありません。
何かしらのつながりがある友人や知人も見てくれますが、ウェブ上においては一見さんの方が多いのです。
そういった人たちに向けて「私の作品を見て!」といっても、だいたいがスルーされます。
当然です、時間を使わせようとしているのですから。

自分も他人も人間

主観的に生きていると忘れがちなのが、「自分も他人も人間である」ということです。
承認欲求にとらわれすぎて、つい「あの人の作品にはコメントしたのに、何で私の作品にはコメントくれないの!?」などと考えてしまうことがあります。
落ち着いて考えてください。あなたにはあなたの時間の使い方、優先順位というものがありますよね?
見てくれる人にも同じように、時間の使い方と優先順位が存在するのです。

しかも、コメントをするには文章を考える時間、打つ時間が必要になってきます。これこそ時間を使ってもらう、ということ。

じゃあ、私の作品には時間を使う価値がないってこと?

価値は自分で決めるものです。他者からの評価で作品の価値は決まりません。
そもそも、価値って何ですか? 多くの人に称賛される作品でも、あなたには興味のないものだったりしますよね?
他の人だってそうです。
それぞれに価値観があり、その時の気分によって変わることだってあります。
見てくれる人の時間を使ってもらうには、こうした目に見えないハードルがいくつも存在するのです。
あまりにも当たり前すぎて見落としがちですが、しっかり覚えておきましょう。

人が離れていく時とは

理由は人それぞれでしょう。ただ単純に飽きただけかもしれないし、忙しい毎日の中で優先順位が低くなり、やがて忘れられただけかもしれません。
もし理由があるとすれば、あなたが時間を使ってもらっているということを、おろそかにしているからです。
見てもらうこと、コメントをもらうことを当たり前だと感じ、その人の時間を費やしてもらっていることを忘れていませんか?
「時は金なり」と言うように、時間を使ってもらうのは、こと現代社会においてはとても重要です。
その人がせっかく使ってくれた時間で、あなたはよりよい活動をしましたか? ないがしろにしてませんか?
あなたが見る側(=消費者)になった時のことを考えてみてください。
どういう作品なら見たいと思うか、コメントをしたいと思うのか。
配信なら、どういう人のどういった配信を見たいと思うのか。

もう一度言います。「時は金なり」です。

時間を使った結果、中途半端なものを見せられたり、がっかりするような結果になったら嫌ですよね。
そういう時に人は離れていくものです。

創作活動のスタンスは人それぞれ

ですが、創作活動のスタンスは人それぞれです。動機や目標も人によって違います。
ただ趣味でやっているだけの人もいれば、仕事にしたくて頑張っている人もいます。
なので、時間を使ってもらっている意識をする必要がない人も、中にはいると思います。
すべての人に当てはまるわけではないのです。
ですが、創作活動で他者からお金をもらっている立場のクリエイターなら、時間を使わせることがどれだけ重要か、一度考えてみてください。

また、大事な時間を使ってもらっているんだと考えることで、承認欲求の持ち方、付き合い方も変わってきます。
あなたが人間であるように、見てくれる人たちも人間なので、コメントがもらえなくても当然だ、と思えるようになるのではないでしょうか?
見てもらえないのはむしろ当たり前で、見てもらえるように努力する必要があるとは思いませんか?

これからも創作活動を続けていくなら、このことはしっかり念頭に置いてください。
それがあなたのメンタルを守るためであり、よりよい創作活動をしていく糧になるはずです。


おまけ・雨坂のこと

時間を使ってもらっているんだ、と気づいてからは気持ちがとても楽になりました。
以前からアドラー心理学の「課題の分離」は知っていましたが、今回の結論も当てはまることだったのです。
だから見てもらえなくても、コメントをもらえなくても気にしなくていいんです。他人の時間の使い方に口出しなどできないのですから。

また、雨坂は自主開催でお絵描き企画をしているのですが、まさに参加してくれる方の時間を使ってもらうことになるため、できるだけ長く期間を設けました。

参加者募集期間を長くしたのは、キャラデザが目的のため、ある程度脳内で考えてから参加したい方もいるかもしれないからです。
また、すぐには思いつかなかったけど、後から思いついたので参加したい、という方もいるでしょうし、企画を知った時には募集期間が終わってた、なんてこともないようにしたかったのです。
(それと絵師の皆さんには、ハロウィンイラストを描いてほしいのです! ハロウィン大好き!!)
キャラデザ締切までは期間が短めですが、11月に入るとクリスマスシーズンが始まるため、クリスマスイラストを描きたい絵師もいるであろうことから、11月半ばまでとしました。
ですが、締切を過ぎてもペナルティはありません。ただ振り返り用のまとめ記事に載らないだけです。
文句は一切言うつもりがありませんし、作品の提出を急かしたりもしません。何故なら、時間の使い方は人それぞれですから。
(もし提出されなくても、それは私の企画の優先順位が低かったというだけのこと。悲しいことではありますが、私は大人ですので、文句や愚痴があっても胸の内に秘めておきます。)

というわけで、第二回お絵描き企画「クリザリド魔法学校」の参加者を募集中です。
キャラクターデザインをしてうちの子を作りましょう、というだけの簡単な企画ですので、興味のある方はぜひご参加ください( ´∀`)


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