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地域ひとつひとつ。

みなさんにとって、「思い入れのある地域」は、いくつありますか?

現在住んでいる場所、実家のあるところ、お気に入りの場所…色々と思い浮かべる地域があると思います。

私は現在東京におり、東北に住んでいたのは2015年からの3年ほどと短い期間ですが、今までに訪れた東北の地域は50を数え、何度も通っているところもあります。
その多くは”地域のおもしろいひとに会いに行くツアー”を企画した地域で、「○○さんのところへまた遊びにいきたい」と思いを馳せる先になっています。

それが私にとっては「思い入れのある地域」であり、そういった地域が少しずつ増えていくことがなにより嬉しいことです。


そして今回、蛤浜もその地域のひとつになりました。 

(↑みんなではまぐりポーズ)

私は今回、起業家とともに活動する「東北プロボノプロジェクト」において、宮城県石巻市・牡鹿半島の蛤浜に住む起業家亀山さんのチームに参加しました。

↓東北プロボノプロジェクトについてはこちらをご覧ください

東北にいる間に訪れることができていなかった蛤浜。

ぜひ行きたい、亀山さんの思いを近くで聞いてみたい、と思い参加しました。

↓昨年の秋に蛤浜を訪れたときの様子はこちら

プロボノ、とはプロのボランティアという意味ですが、自分が今まで培ったものが会社の外で活かせるものなのか自信もなく、そしてプロボノなんてたいそうな名前はとても荷が重い気もしていました。
社外では有志の活動として”地域のおもしろいひとに会いに行くツアー”『イキダネ』の企画はしていたものの、その活動ともまた一線を画したイメージがプロボノにはありました。

でも実際に参加してみると、メンバーも様々な分野から集まった面白い方々で、楽しみながらお互いを尊重して意見を出し合い形にしていくことができました。(私の子どもじみた発言で場の空気を悪くしてしまったりなど反省点はいろいろありますが...) 
施策をみんなで考え、どれを実施するか相談して決めていきましたが、その実施した施策もプロフェッショナルというよりは、それぞれの興味のある分野を深掘りしてまとめていったことで最終的に自然と形になっていったという印象です。
もちろんきちんとコミットしなければ、という面もあるので、普段の仕事に加えて活動を継続するということは心理的・体力的な負担は少なからずあります。
そんな中でも少しでも起業家さんを助けるアイデアを出せたり、ほんの少しのことでも喜んでもらえるということを感じることでみなさんやりがいを感じ、継続できていたと思います。

イベント後や成果物の報告ツアーで亀山さんとお話していたときが、至福と思える瞬間でしたね。


今回のチームメンバーにも、奥様のご出身が東北であったりと、東北とのゆるやかなつながりを持っている方がいらっしゃいました。このゆるやかなつながりを、少しのセッティングで実際に足を運ぶきっかけや東北へのかかわりを深めるきっかけになったりすることがこのプロジェクトの意義だと思います。

思い入れがあることでかかわりしろが深くなっていく。

何より、常に第一線にいて会うたびに進化していく起業家と時間を共有することで活力をもらえ、そんな起業家と一緒に活動ができるということが楽しかったです。


震災時、社会人1年目だった私は東北に行こうと考える頭もなく東京で働き続けていました。
その後東北に住むことになり、そうして初めて知ったことはたくさんあります。でもそれが遅かったとは思いません。
その時、その場にいなかった者として、みなさんの気持ちになることはできなくても、私は私なりに東北にいた証として寄り添うことができると思っています。

これからは、東北も東京もいっしょ。
東北も、東京も、地域のひとつ。
それぞれに、それぞれだから、できることを。

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