抄録
目的。思いやりのトレーニング、特に自己憐憫の育成が、苦痛の軽減と幸福の促進に重要な要素となることに関心が高まっている。思いやりフォーカス療法（CFT）はこの分野で有望な結果を示しており、さまざまな精神衛生上の問題を対象としたポジティブな転帰研究が行われている。しかし、マインドフルネスに基づく短期プログラム（マインドフルネスに基づくストレス軽減やマインドフルネスに基づく認知療法など）や、一般の人が利用できる思いやり／自己憐憫のプログラム（マインドフル自己憐憫など）の開発に成功したことを受けて、私たちは、CFTモデルに基づいた8週間の思いやりマインドトレーニング（CMT）コースの開発と研究に意欲を燃やしていました。

設計。被験者内での前-後グループ比較。

方法。8週間のCMTグループの後、一般集団（n = 55）の参加者は、自己思いやり、他者への思いやり、他者からの思いやり、愛着、自己批判、ポジティブな感情、幸福感、苦痛に関する前後の測定（このうち22人はまた、3ヶ月間のフォローアップデータを提供している）を行った。

結果。自己批判、愛着不安、苦痛の減少とともに、思いやり、自己安心感、社会的地位、肯定的感情、幸福感の有意な増加が認められた。変化は3ヵ月後の追跡調査でも維持された。変化のスコアは、ウェルビーイングと心理的苦痛の全体的な改善における自己憐憫の増加と自己批判の減少の重要性を示していた。

結論。所見は、地域社会のサンプルにおけるグループCMTの有用性を予備的に支持するものである。

実践者のポイント。思いやりの心のトレーニング（CMT）グループは、コミュニティのサンプルに適用でき、有益であるように見える。CMTの精神教育と実践は、添付ファイル、自己批判、自己憐憫、幸福、および苦痛を含む様々な心理学的プロセスに肯定的な変化をもたらすように見える。CMTが有益であるかどうかのメカニズムを調査するためには、さらなる研究が必要である。