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スターダストの燦爛|ミュージカル高校星歌劇感想

ミュージカル高校星歌劇
ミュージカル高校星歌劇2ndシーズン

DVD鑑賞会をして見してもらいました!
一言で言うと、鳳先輩みんな好きだよってくらい鳳先輩が好きです。

アニメでやってたのは知ってたんですが、こう言う話だとは知らなかったスタミュ。当時なんか急に歌うアニメ多かったよね?笑
そして、スタミュがミュージカル化すると略称がスタミュミュになるの面白いなって思います。

さて、DVDで初演と2ndを流し見させてもらって、この作品めちゃくちゃ演出の吉谷さんと相性いいですね。
吉谷さんと言うと、アンサンブルと布使いの印象なんですが、今回は学校もの、それも元々宝塚をモチーフとした作品らしく華やかショーがあるということが本当にハマった演出だなって思いました。
場面の緩急が気持ちいいのと、ショーになった瞬間これでもかってくらいの華やかさ。かと言ってチーム鳳、チーム柊ともに埋没することない見せ場の作り方。
題材の持ち味である、学生ものの青春感とミュージカル俳優を目指す華やかさが綺麗に合わさってました。見ていて気持ちがいい。

そして急に歌うコンテンツらしく、楽曲の多いこと多いこと。私びっくりしたんですけど鈴木勝吾くん歌うまくないですか??びっくりしました。チーム鳳の屋台骨だった。すごい。
たくさん歌って踊って、ハッピーに終わる。千秋楽の映像だからだと思うのですが、最後にこれでもかってくらい紙吹雪が舞ってるのもいいですね。好きです。というかスタミュいろんなもの舞ってた。羽根とか。

初演のはなし

あらすじ(多分こんな流れ)
雨の中踊る鳳先輩に憧れて、星谷が入学してくる。ミュージカル学科の専攻オーディションを受け、チーム鳳に選抜される星谷、那雪、空閑、天花寺、月皇の5人。
優秀な成績を残すチーム柊と、チーム鳳の仲間とぶつかり合い、切磋琢磨しながらお披露目公演を乗り切り、次は学園祭というところで事件が起こる。
鳳先輩も所属するミュージカル学科の華桜会が、チーム鳳のお披露目公演の演目に不可を突きつける。伝統を重んじないとみなされたチーム鳳は解散を命じられるが、鳳先輩が華桜会を去ることを条件にチーム鳳の存続が許される。学園祭は、チーム柊が華やかに公演を行う一方、元・チーム鳳は天候不良に苛まれ公演中止を余儀なくされた。しかし、星谷はじめ元・チーム鳳はゲリラ公演と称して、公演を決行する。落ちこぼれと言われたスターダストの光の叛乱のようなステージは多くの人を魅了した。

って感じの初演なんですが、冒頭ではるちゃんこと鳳先輩が踊るシーンから始まるのにわくわくします。

鳳先輩こと丘山さん流石のダンスというかなんというか、あそこで一気に物語に引き込まれる感じがして、大好きです。
前も多分らぶフェスの感想で書いた気がするんですけど、体感がブレないので一挙一動が様になるんですよね。ダンスはぐっと引き込まれます。
あと、丘山さんと言うとアメリカ人と言われるだけあって流石のパリピ感がSNSで過分に発揮されてるイメージなんですが、ある意味あってたと言うか「ボーイズ!」の呼びかけが様になってたと言うか…とにかく似合ってましたね。丘山さん所謂2.5初?かなって思ったんですけど、本当にこんな似合う人を連れてきたなってびっくりかつ嬉しい限りです。好き。

せっかくなのでこのままはるちゃんこと丘山さんをべた褒めしますが、わたし結構丘山さんの声が好きです。響きが深いんですよ!!
リズムがしっかりしてるから大きく崩れることもなく、ところどころに深く沈む響きを感じさせる歌い方がすごくいいなって思いました。この深みのある響き、ほんと諏訪部さんでした。コツをつかむのがほんとうまい。そして「ボーイズ!」の呼びかけが様になること、なること…!わたしも鳳先輩に「ボーイズ!あそぼうか!」って言われたい。

初演の見た感想はすごいきらきらきらしてる!!!ですかね。
正直、何人か歌唱に関して不安が残る子が多かったので、どうなるんだろうって思ってました。けれどそこもキャラクターとの親和性を高めるエッセンスとして昇華してていいなと思いました。
杉江くんひさびさに見たんだけど。相変わらずお顔が可愛いですね。目がキラキラしてる。歌うのが苦手なんだなってわかるんですけど、リズムを音程を必死に拾おうとしている姿に、星谷が重なりました。すごいね。

一心に雨の日にみた憧れの高校生と並ぶためにこの学校に入ってくる星谷くん。
落ちこぼれと称され集められたチーム鳳のスターダストたち。

俺こそミュージックの曲名でだいぶ笑っちゃったんだけど、急なM!でびっくりした。昨年モーツァルト!を見に言った自分にこの作品が出会うのは必然だったのか?笑
この曲すごい好きです。楽しい。延々と聞いてたい笑ここで存分に「鳳先輩」の存在を見せつけてくる演出いいですね。

集められたスターダストの5人。チーム鳳のバランスいいなってつくづく思いました。

一人称が「俺様」のキャラは反発しつつもちょろいからすぐ仲間になるっていう持論があるんですが、裏切らない天花寺!!!そういうとこ!そう言うとこ好きだよ笑
彼が「やぼすけ」というのは距離感の測り方なんだろうなと思います。なんせ同年代の友達がいないので、自分に虚勢を張って大きくみせないと弱い自分が暴かれてしまう。その一方で「やぼすけ」と言って気安く言い合える仲間を探している。だから彼が、星谷以外にこのやぼすけ!って言った時嬉しかったです。

鈴木勝吾くんはあんまり2.5に出てるイメージがないんですが、歌うまいですね。本当にびっくりした。このチーム鳳の中で引っ張っていける経験者という立ち位置でもある天花寺を彼が演じるのもすごくいいなと思いました。
キメが上手。緩急の間の付け方がうまいですね。

月皇くんは中の人ことランズベリー・アーサーくん。大きな役はスタミュが初めてだったよね??っていうおぼろげな知識(多分スタミュの前に名前の印象が強かったので声は聞いてる気がする)なので、舞台にも立つのか!最近の声優は本当大変だなっって思いました!笑
でも本当に彼でよかったんじゃないかな?すごく冷静に自分と周りをみることができると思うキャラクターなので、普段違う表現の方法をしている彼がいることによって、うまく熱くなりすぎた場を抑えられるというか。
お兄ちゃんとのお話がすごく気になるんですけど、ミュミュでやるかな。ここの兄ができる人ゆえの劣等感をこじらせるキャラ個人的に好きなので、お兄ちゃんとの話がみたいです。

那雪。山中兄弟のどっちか…。多分弟くんの方だよね?
いつもわからなくなってしまう。申し訳ない。
あんステで見た時からこの子たちのダンス、歌のレベルが安定してたかいなって思ってたのでこうガッツリ歌う作品いると強みがより引き立ちますね。那雪は土壇場で腰が引けちゃう子なんだけど、星谷始めみんなが手を伸ばしてくれる、手をとったあとの前向きさが男の子だなって感じがしていいです!那雪が「ボーイズ!あそぼうか!」って鳳先輩なら言うと思うって言うセリフが結構好きです。直前まで悩んで苦しんでいた那雪が、みんなの隣に立てるように手を差し伸べてもらった後に、5人のいく先である星を示す。それがこのセリフだなって感じがしています。

空閑くん。CVではまえぬだったのでちらほら聞いたことがある曲があるので、にこにこしながら見てました。(感想書いてる人は前野智昭さんのファンです)初演は高橋くん。顔が強い。いつ見ても彼の存在感がいいですね。そこに在るという存在感をしっかり出せる人っていうのは若手の俳優さんではなかなかでないんじゃないかな〜って勝手に思っているので、高橋くんがいる!!って感じがなんだかんだチーム鳳のぶれない存在としている空閑くんとしては大事だったんだなと思いました。お歌は杉江君と同じで頑張れ組ではあるんですけど、なんかチーム鳳のスターダスト感があったのでなんか好きだなって思いました。

そんな感じのスタミュ初演。
本当に気持ちがいい話で、気持ちよく見て気持ちよく終わる。軽い話というわけではなくて、それぞれの葛藤もしっかり入るながらそれを上回るキラキラ感。アイドルものではないけど、歌って踊って表現する・届けるということに真剣に向き合ってくれるからこちらも真剣に見ることができる。素敵な作品にであったなって思いました。

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2ndのはなし

あらすじ(たぶんね)
ゲリラ公演となりながらも成功を収めた文化祭。来年度からのミュージカル学科への編入を正式に認められるチーム鳳とチーム柊。卒業公演としてお世話になった先輩送る演目の準備が始まる中、チーム柊はなかなか演目が決まらずチーム内の衝突が起きる。一方チーム鳳は、鳳先輩が華桜会の資格を剥奪されているため卒業演目自体が行えないというルールに悩まされる。そこでチーム鳳は鳳先輩の華桜会復帰のために動き出す。チーム柊の中では話がまとまらず衝突が起きる中、チーム鳳の助けもあり少しずつ乗り越えていく。そんな中鳳先輩の華桜会復帰が認められ、無事チーム鳳も卒業演目へと動き出す。
迎えた卒業演目。お世話になった柊先輩のためにチーム柊は精一杯のスターオブスターとしてのショーを魅せる。そしてチーム鳳もスターダストと言われなら、憧れの高校生のようにキラキラしたスターを目指す星谷、星谷を中心に集まった那雪、天花寺、月皇、空閑の五人は鳳先輩へ気持ちのこもったパフォーマンスを送る。

って感じです。すごいです。
華やかだし、切ないし寂しいし、楽しい、嬉しい。すっごいいろんな感情がこれでもかってくらい流れ込んでくる2nd。
初演と続けて観せてもらってたので余計にスタミュミュの世界に浸ってました。本当に素敵。

スターオブスターとスターダストの2チームが切磋琢磨しながら互いに大切で大好きな先輩に送るためのステージを作り上げる…!文章にするとこんだけですが、本当に素敵な物語だなって思いました。
そしてショーの演出がやっぱり派手というかこれどもかってくらい色々降ってくるんですよ。楽しい。紙吹雪楽しい。
ずっとやさしく音楽が鳴り続けるイメージの強いスタミュミュなんですけど、パフォーマンスになった瞬間空気が変わって全力でステージを作り上げるそのメリハリが好きです。
初演と違って少しお遊びができるところも増えてましたね。若干のリラックスが見えるのはとてもいいなって思います。

華桜会
なんであんなに楪先輩はかわいいんだ…!かわいい…!不思議な喋りかたをする…笑
これみたあと調べて、華桜会のCVのキャスト諏訪部さん、平川さん、森久保さん、羽多野さん、鳥ちゃんって聞いてなんかすごい納得しました。
そんな華桜会は結構見守り立場なので、なかなかメインを張るってことはないんだけど、だからこその短い時間に存在感を出さなくちゃいけないってのがあって大変だなって思ってたんですけど、はるちゃん演じる鳳先輩の存在強いから心配なかったですね。
あんスタでもそうなんですけど、どうしてこういう学園者の上級生は下級生にこんなに尽くすのか…。人間が出来上がってますね。私が18歳の頃なんてこんな余裕なかったですよ。
そんな華桜会が過去の衝突も許せるようになるのに星谷君を中心としたチーム鳳の存在があるのいいなって思います。過去の自分たちのようながむしゃらでキラキラした後輩見て、五人で前に進もうとする感じ。華桜会の五人はきっとどの世代もこの五人っていうのはキセキなんだと思います。だからこそ今代の五人が前に進めるようになってくれてよかったなと思います。
あと、華桜会のパフォーマンスになると柊先輩がセンター張ってくるのすごいいいですよね。キャラクターの作りとしては華があるのは鳳先輩なんだけど、ここで柊先輩が中心にたって四人を従えるパフォーマンスなんですよ。縁の下の力持ち的なキャラが、自分の見せ場になるとぐいぐい前にくる感じのいい意味のギャップが好きです。

チーム柊
辰巳くん役こと櫻井くんがスタミュミュになると熱血ポエムツイートを連投するイメージがあってすごい力入ってんなっていつも思うんですけど、これは力入るよねって思います。スターオブスターあれ、本人曰くスターオブスターオブスター!らしんいんですけど、圧倒的と感じさせるようなパフォーマンスをしなくちゃいけないこのプレッシャー…すごいと思います。
櫻井くんって私の中すっごいストイックなイメージがあって、彼が2.5に本格的に出演するきっかけが艶漢なんですけど、その出演も2週間前の急な降板からの代役主演っていう流れで、本人の性格的にすごく苦手なキャラクターだったんだと思います。艶漢初演初日、最初の一声が震えてたのを覚えてるしカーテンコールで三上さんに頭撫でられて「頑張った」の一言に泣いてたんですよ。っていう姿を見てるので役に対してすごくストイックで、本人の性格と真逆のものに対しても真摯にぶつかる子だと思ってみてしまうので辰巳くんの役はすごくあってたんじゃないかなと思います。

チーム柊の騒々しい感じと静かな感じがいつも入り混じっているイメージがあるんですけど、騒がしいチームが衝突して静かになってしまうのが寂しかったです。今回の衝突は誰もが柊先輩が大事だから起きたことなんだなって思えるので、大事ということを隠さずにぶつかり合えるっていうだけで羨ましいくらいの輝きがありました。素直になれなくても、言葉がきつくても、一歩奥に踏み込めなくてもそれぞれがかけてはいけないっていうことをしっかり知っているからこそのぶつかりあい。ぶつかった後、決してその手を離さず「五人」を貫いたのが、かつて華桜会の先輩方ができなかったことだと思うので、すごく嬉しくなりました。

卒業演目で柊先輩が涙ながらに語りかける姿が印象的で、みんなの目のキラキラがとても素敵なスターオブスターでした。

最後にチーム鳳
空閑くんが新里くんになりましたね。歌が上手い!!!名実ともにチーム鳳の屋台骨になりました。空閑くん繋がりで言うと虎石くんとのデュエットがありますね。噂のまえぬけんぬ曲だったので曲だけ知ってました。なんか歌って感情吐きだして、チームにまた寄り添うことを決める虎石くんすごい潔い。そしてそれに寄り添う空閑くんすごいいいやつ…。いいやつ…!
今回はなんかチーム柊がバタバタしてたせいで、比較的仲良くことが進んでたチーム鳳。
それぞれの居場所があるっていう安心感がすごいですね。そして星谷の憧れの高校生の話をみんな真剣に聞いてくれる。人の憧れを茶化さないのって本当に大事。特に芸術分野では。だからこの五人でよかったなって思います。
星谷くんの憧れの高校生の話を聞く鳳先輩がすっごい照れてるシーンが好きなんですけど、そこまでに鳳先輩の華桜会復帰を目指してバカバカしい案でも五人で乗り切ろうするチーム鳳。ほんといいチームだなって思います。
相変わらず、鈴木勝吾くんの歌が上手くて音取りが気持ちいいんですけど、今回新里くんもいるのでユニゾンに厚みが増しましたね。天花寺はやっぱりちょろくていいやつです。割とツボに入るレベルで好きです。ちょろい。
今回の五人のパフォーマンスの最後に先輩からの一言をもらうんですけど、このシーンみんなキラキラの笑顔をみせようとしてくれるんだなってなんだかうれしくなります。ミュージカルだもの。物語が人を動かす手段として歌と踊りを取り入れたものがわたしのなかのミュージカルの定義なんですが、2.5のミュージカルしかもミュージカルそのものを題材にした作品で、最後は笑顔でハッピーに終わらせるためにパフォーマンスをしてくれるチーム鳳が好きです。この五人もバランスがいいですね。

最後に杉江君の話。
彼はちょくちょく見てきてるんですが、本当に目がクリクリでかわいい。「目を輝かせる」表現がすごく合う役者さんだなって思います。メサイアとか最終的にだいぶやさぐれちゃったけど出てきた当初はとてもキラキラしてた…。そんな幅がある役者さんなのでこのキラキラ感が星谷君とうまくはまっていてよかったなって思います。2ndで歌が若干上手くなってきたというかリズムを取ろうと相手の声を聞こうとしている姿が印象的です。なんかね、すごく星谷と一緒に成長していくんだなってのが見えるんですよ。正直ずるいなってくらい。素敵だなと思いました。
キラキラの中で輝く杉江君の笑顔が見れて本当に良かった。

ってな感じで布教と称して見せてもらったスタミュミュ。
いいものを教えてもらいました。相変わらず友人のセンスが自分の好みにドンピシャなのすごいな。
次作は劇場で見たいです。