コンテンツ内製化 駆け込み寺(2)文章スタイル:“地の文”編
コンテンツマーケティング全盛の今、多くの企業ではコンテンツを内製化する動きが高まっています。
このnoteでは、コンテンツ制作のキホンをご紹介していきます。参考になれば幸いです。
今回のテーマは「文章スタイル:“地の文”編」です。文章をまとめるにはいくつかのスタイルがあります。それぞれメリデメがあり、伝えたい内容にマッチしたスタイルを選べば、より効果的な情報発信を行うことができます。主なスタイルは下記のとおりです。
①地の文
②一人称
③一問一答
④対談形式
そのうち今回は“地の文”を取り上げます。メディアでの記事制作の仕事はフルオーダーで、案件ごとに文章スタイルも異なります。ただ、企業の情報発信・コンテンツマーケティングでは、この“地の文”か②の“一人称”で対応できます。
“地の文”の特徴は第3者目線でフラット。でも他人行儀?
さて今回は“地の文”です。これはズバリ、報道のスタイルです。例えばこんな感じです。
この文章で、「 」の部分以外のところを地の文と言うことから、こうした報道風のスタイル自身を“地の文”と呼びます。このスタイルでは、記者(執筆者)が、現場や聞き取りで得た情報や解釈を地の文でつづっており、キーとなる生のコメントは、地の文と区別するために「 」に入れます。
この文章のスタイルの利点は、その場の様子や事実を抜き取って簡潔に伝えながら、執筆者の解釈や考え方を自然に伝えることができることです。場面設定や背景などを地の文で効率よく説明できる点も都合がよいでしょう。
こうした特徴から、自社で開催したイベントなどをオウンドメディアやリリースで発信するときに使いやすいスタイルです。例えばこんな感じです。
読んで分かるように、まるでメディアの記事のようにフラットなレポートなので、読む方にもすんなり情報が入ってきますし、宣伝臭くならないメリットがあります。ただ、反対にそれゆえのデメリットもあります。
自社のことなのに少々「他人事」で、熱量や意志を感じられない点です。そんなときは例で太字にしている「 」内の発言内容をうまく活用して補うのがよいでしょう。
次回はある意味“地の文”と対照的な“一人称”について触れたいと思います。
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