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長男との旅-4月12日

帰国の日

航空機は18:30発なので、それほど慌てて実家を出る必要はありませんでした。

東京駅や、成田で追加のお土産を購入するか否か位でしたので慌てず実家を出ました。

東京駅から順調にバスで成田空港に到着し、日本最後の食事に選んだのが

そこそこの値段しましたが、最後だしと思い奮発しました。

初めてのうなぎ。

カナダでは、うなぎの握りずしを食べることは出来ますが、うな重やうな丼を食べることは出来ないので、こんなに贅沢なうなぎを食べるのは長男にとっては初めて、私自身も何十年ぶりでした。

一口口に運んだ長男。
無言のまま、二口目、三口目と続き、無言のまま一気に食べ終わっていました。

「どうだった?」
の問いに
「みれば分かるでしょ。」
の答え。

ここまで一気に食べ物を掻き込んでいる長男を見るのは初めてかもしれませんね。

昨晩の焼肉も感動していましたが、うなぎも、予想を超えた旨さに驚いていました。

実はこの後、日本のマックも経験したいということで、エビフィレオを食べていたのですが、写真は撮りませんでした。

「カナダのマックには無いし美味しいけど…」
と少し不満そうでした。

美味しいには美味しいのだけど、感動まではいかなかったようです。

それでも、日本の食べ物には満足し、YUTUBEで外国人が
「再来日確定です。」
という言葉を、長男自身で実感しているようでした。

カナダに帰りたくない。
そう言っていた長男。

「パスポートをちゃんと管理しろよ。」
「分かってるよ。 でも無くしたらカナダに帰らなくてもいいんでしょ。」
と悪だくみでもするような顔でいう長男。
数日前の話。

セキュリティー検査場を超えて、搭乗口でしばらく時間を過ごし、そろそろ搭乗開始かな?という時点で

「パスポート無くしてないよな」
の問いに

「お父さんに預けたよね。」
と真顔でいう長男。

「さっきセキュリティー通過の時に自分で手に持っていたでしょ。それ以降しらないよ。」

父親からの予想外の回答に青ざめる長男。

カバンの中を探しても、ポケットを探してもパスポートが見つからない。
もしかしたら、検査場に忘れたのかも。

そんな『ヤバい』空気が流れ、本人も焦り始めたとき、椅子の下に落ちているパスポートを見つけて心臓をなでおろす長男。

「日本に残りたいのかと思ったよ。」
という私からの意地悪な言葉に
「マジ焦ったよ。」
と答える長男。

カナダに帰りたくない気持ちはありながら、ちゃんと現実世界に戻る覚悟も出来ているようでした。

カルガリーへは直行便で。
乗り継ぎがないとやっぱり楽ですよね。

CANADAの文字をみてほっとする感じも…

この空港で入国と税関を済ませ、30分後には自宅にたどり着きました。

4月12日金曜日に自宅に到着し、翌月曜日から学校の長男。
簡単に時差ぼけは治ったようですが、おっさんの私は1週間経っても本調子ではない感じで、時差ぼけも年齢が関係するのかと改めて年を取ったことを実感しました。


月曜日、学校に行った長男は、生徒だけではなく、教員からも質問攻めにあったようです。
和牛の握りの写真をみせ、
「和牛だぜ」
と得意げに言う長男

友人や教員は
「お前、和牛食べたの?」と、
とても羨ましいという表情で皆から見られたようでした。

友人の為に買った、熊野速玉神社でのお守りを配り。
アニメグッズを手渡したようです。

今回の日本の旅。
長男にとっては、日本人なのに一度も行った事が無かった日本。
憧れ続けた日本を巡り。
我が家のルーツもたどり、
御朱印も集め
YOUTUBEで紹介されている日本と、されていない日本と。

恐らく許容範囲を超える体験となったのではないかと思います。

この経験が長男の中でじっくり熟成され、どの様に影響として出て来るのか。

親としても楽しみでもあります。

一つ残念なのは、自分の数も考えて購入したはずの熊野速玉神社のお守り、渡す予定の無かった人からもせがまれて、自分の分を渡してしまった長男。

まぁ、長男らしいのですがね。


この旅で長男が撮った写真と動画は40ギガに迫るもの。
当然Googleフォトでは全てを見ることは出来ない状態のため、2日間かけて、長男の携帯から全ての写真と動画をバックアップしました。

私の写真を合わせると、合計で2800枚を超える写真と、500本あまりの動画になりました。

恐らく、長男の思い出には、それ以上の物が残ったのだと思います。

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