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GagaOOLala#3 『アスリート〜俺が彼に溺れた日々〜(Athlete)』


健康診断の問診で「定期的に運動しているか」の項目に、「6ヶ月以内に始める」と毎年チェックする、ch0ahaeです。

本記事は、台湾発のLGBTQ特化動画配信サービス【GagaOOLala】 配信中作品の紹介・感想記事の第三弾です。


今回は、GagaOOLalaで日本から視聴できる貴重な日本作品をご紹介!!!←他国視聴では日本作品も豊富みたいです...

『アスリート〜俺が彼に溺れた日々〜(Athlete)』 (日本、88分、2019年)

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 ※画像からGagaOOLalaの動画ページへリンクしています。(画像は公式ページから引用)

<あらすじ>

元競泳選手の海堂航平は、共働きをする妻と高校生の娘と平凡な日常を過ごしていたが、ある日、突然妻に離婚届けを突きつけられる。 酒に溺れて新宿二丁目にたどり着いた航平に、美少年の悠嵩と運命的な出会いが訪れる。悠嵩は、チャットボーイをする傍らアニメ作家を目指しているが、病に倒れた父親に「ゲイだ」と告白できずに思い詰めていた。二人は、戸惑いながらも、いつしか性の垣根を超えて惹かれ合い、やがて肉体を交わすようになる。 航平と悠嵩は、時に愛し合い、時に傷つけ合いながら、互いの関係を深めてゆく。 航平は、様々な人種と触れ合いながら、自分の“性"への価値観に葛藤し、「愛とは何か」について、思い悩み始める。(公式あらすじから一部修正・加筆)

<Trailer>
https://www.youtube.com/watch?v=iajznKboJZc&list=WL&index=5

<おすすめのポイント>
☆主人公たちの恋愛だけではない!! あらゆる愛の物語

☆ニューハーフママとバーの優しい世界に涙…

孤独から家族に憧れていた航平、家族に同性愛者と告白できずに家出したユタ(悠嵩)。そんな主人公2人の恋模様を中心としながら、2人自身のアイデンティティや家族、バーの仲間達など、それぞれの愛(人との関わり)についての物語です。涙と微笑みがこぼれる作品になっているので、ぜひ最後まで見て欲しい。そして、なんといっても主人公2人のビジュアルの良さ。それぞれ違うベクトルの良さを持っているので、ぜひ2人の絡みを見るべし!!

興味を持ってくださった方は、是非、本編を見てください!!!
ここまで読んでくださってありがとうございました。またの機会にお会いしましょう〜!


以下、ネタバレ含む個人的な感想です。

『個人的感想』

導入部の航平とユタが互いに惹かれていく流れは、物語性がありつつも、どこか自然のように感じたのは、主演2人の演技力と脚本の力でしょうか。付き合うようになった後も、2人の言葉や仕草に好きな気持ちが伝わってきて、胸キュンしました。2人がすれ違う部分はその分胸が痛くなる…

また、ユタのお父さんへの独白シーンも胸が痛くなるものでした。拒絶されることを恐れていたユタが、何も言わない(言えない)お父さんに、返事を求めるところは、本当に悲しくなります。その後の航平とのシーンは夕焼け(虹色)景色とともにすごく素敵なものになっていました。(プライベートビーチ以外であんな堂々といたすのはどうなの?という冷静なツッコミはさいておいて。笑)

そして、プリシラママとのお別れ会シーンで、泣いてしまった。あの優しい世界が世の中にたくさんあるといいな。その後に、航平とユタが再会し、「やっぱり来たか」「今だけ」の会話も素敵。

この映画が伝えたいことは、「自分自身の確立」と「他者との共存」ではないでしょうか。主題としては「同性愛・家族愛」ということに軸をおきながら、その愛を見つけるために必要なものとして、アイデンティティの重要性を伝えていたと思いました。昨今、「多様性」という言葉が乱発されますが、そもそも自分自身を知らないで他人と自分の違いを許容することはできないのではないでしょうか。そして、自身が確立されているもの同士が互いを許容するにあたって、全てを受け入れることは正ではないと伝えているように思います。互いのアイデンティティを尊重するために、争いを起こさないために、それぞれの場所で生きていく。それは差別を許容するように見えるけど、見方を変えれば他者との共存におけるひとつの回答ではないか。ランブルフィッシュによって描かれていたことについての個人的解釈にはなりますが、本作品の航平とユタについても、同じだったのではないかと感じました。

最後にどうでもいいけど、サニーサイドアップというおしゃれな目玉焼きの伝え方(焼き方?)を初めて聞いて、意味わからずググってしまった(笑)

感想まで読んでくれてありがとうございます。では、またのご機会に〜〜


#GagaOOLala

#アスリート〜俺が彼に溺れた日々〜

#BL

#LGBTQ作品

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