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ストリートマジシャンの極意 第2弾 台本を作ろう

ストリートマジシャンシリーズ第二弾 台本を作ろう!

 というわけで第二弾の今回はストリートマジシャンシリーズということで台本の書き方を載せて行きます。
そもそもマジックの台本とは
 
 マジックをする上で台本はとても重要です。よくルーティン(いろんなマジックをつなぎ合わせて一つの流れ)を作ることがあります。それをさらに細かく洗練させたのが台本だと思っています。つまり台本を書くにあたってまずルーティンを組む必要があります。ルーティンは基本的に自分の好きなネタを組み合わせて造ったりするのがベストですがあまり好きなものばかり選んでしまうとマニアックになりすぎて一般のお客様には難しくなってしまいます。だからと言ってありきたりのものばかりにすると他との差別がつけにくくなってしまいます。つまりうまくバランスを考えて作る必要があります。これが僕が基本的にルーティンを組むときの考え方なのです。

 構成について

 ここで簡単な構成を載せておきます。まず最初の5秒でインパクトのあるネタをします。これは相手が頭で考えなくても目を凝らすようなわかりやすいもので決めます。ただこれもインパクトがありすぎると後のハードルが上がってしまうのでバランスが大切です。具体例ですが僕はルービックキューブが瞬間的に揃うネタを多用します。他に相手の片元から500円玉をだして20秒ほどワンコインでのネタからのジャンボコインを出すと言った感じです。言うなれば小ネタが一番です。僕的には凄さと面白さのバランスが掴みでは重要です。
 次につかみで興味を持ってもらったお客様に披露するのはメインネタです。ここで重要なのは2つあって一つは掴みからメインへのスマートな移行です。お客様と言ってもストリートです。ここでお客様にこれからが本番と悟られてしまうと立ち去ってしまうことがあります。その悟らせるタイミングを与えずスマートに移行すると続きをうまく見てもらえることが多くなります。次に大事なのが長さです。長すぎるとお客様に負担をかけ、短すぎると満足感が薄れる。適切な時間で十分に楽しんでもらう必要があります。 
 ここでまた最終目的が重要になってきます。第一弾で述べたようにその場で稼ぎたいのであれば全力のネタを出し切るように構成にしていきます。時間は約3分を目処にチップのもらえるように自然に繋いでいけば問題ありません。チップに繋がる流れは次回以降詳しく説明いたします。

 次に後々の仕事に繋げる方法なのですが、基本的にネタは実はほぼ変わりません。言っていることがはちゃめちゃに感じたかもしれませんが詳しく説明いたします。
 ネタを変えるのではなく演じ方を若干変えることが必用です。どう変えるのかというとこれも前回説明した「自分」への付加価値を付けることです。つまりその場で稼ぐネタに+αで自分への付加価値を付けることで後々のお仕事につなげていくことになります。

 勿体ぶりましたがメインネタの選び方ですがこれは誰が見ても、あまり考えないでも純粋にすごいと思えるものが望ましいです。具体的に私はフォーク曲げとアンビシャスカードです。基本これ以上はしません。
 つかみの時のネタも基本的にわかりやすいものを選んでいたのですがそもそも路上で足を止めること自体がお客様にはストレスになります。これにさらに長いネタ、分かり辛いネタだとよりストレスになります。ストリートマジックではお客様のストレスは基本的にマイナススタートなのでストレスフリーなネタを準備が必須です。

ストリートマジックが本当に初めての方へ

 ここからはストリートマジックを本当に初めてする方に向けてのアドバイスになります。
ストリートマジックを始める方の心情として誰かに見てもらいたいというのがかなり大きいと思います。その心境から自分がやりたいマジックのネタを選びがちです。実際に私も同じことをしてしまいましたがそこで起きるのは全然ウケないという現実です。ただ勘違いしないでいただきたいのがそのネタがつまらないのではなくやるタイミングと場所が悪かっただけです。そこで自分のネタがつまらないからやめてしまうのではなくその場にあったネタ選びをして演じれば必ず喜んでいただけます。


最後に

 軽くおさらいなのですがストリートネタは短くスマートに(3分程度)、わかりやすい(脳死でも楽しめる)ものを選び、自分への付加価値を付ける。これさえ心得ていれば今からでもストリートマジシャンになれます。
 次回以降はストリートマジックの小さな疑問なども取り上げていきますのでぜひよろしくお願いします。

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