ストリートマジシャンの極意　第４弾　キャッチのコツ

　第４弾今回はストリートマジックのキャッチ→つまりお客さんのつかみ方について詳しく案内していきます。

お客さんが来ない
　ストリートマジックを初めてまずぶつかる壁だと思うのがお客さんが全然来ないということだと思います。折角誰かに見てもらおうと外に出たけど人が集まらないと結構がっかりしたり自身をなくしてしまいそうですがそもそもなぜお客さんが来ないのかをまず解説します。
　
　なぜお客さんが来ないのか

　一つ例えで考えてみたいのですが、路上でティッシュ配りを受け取ってしまうのはなぜでしょうか。それはあの人たち自ら渡してくるからです。ただポツンと置いていても無視するかもしれませんが渡してくるから受け取るのです。つまりマジックも一緒なのです。看板をだしてただ待っていったりだと人が寄ってくることは少ないです。

どうすれば人を捕まえられるのか

　すごく単純なのですが自ら声をかけにいくことが良いです。声をかける方が確実に待っているよりも多くお客さんを掴むことができます。ですがこれもネタによります。ただあくまでクロースアップマジックを主体としてやる場合になります。
　他にストリートマジックの客寄せなどにジャグリングなどを使う方もいるのでこれもとても実践的です。ステージネタやジャグリング当の大ネタをやる場合はそれがつかみになって食いついてくるので声をかけなくても集客ができます。

　では今声をかけるのと大掛かりなネタで客を寄せる方法の２パターン紹介しましたがそれぞれの良いところ悪いところを説明します。

声かけのメリット、デメリット

まずはメリットから　

　・声を掛ける場合のメリットはまず荷物が最小限ですみます。ネタ選びにもよりますがポケットに入るもので完結させることができます。

　・また特別な準備がいらない。すぐに次の人にネタができるので回転率も上げられます。回転率を上げると場数を積めます。帰る際もスマートに移動できるのでかなり機動力がある。

　・さらに自分でお客さんを選べます。この人いけそうという人に声をかけることでより効率的になります。逆に難しそうな人を避けることができるので比較的ネタがしやすいです。
　
　そしてデメリット
　
　・なんと言っても声をかけても全員が全員見てくれるわけではないので何度もアタックするメンタルが必用。
　・それとどうしても声をかける際の判断基準が見た目なので難しいお客さんを引いてしまう場合もございます。
　・もうひとつ言えるのが大々とネタができないので一回のネタでの収益率があまり高くないとこになります。
　
　正直感じたデメリットはこれくらいでした。では続きまして大掛かりなネタでの集客のメリットデメリットです。

大掛かりなネタのメリット

　・一回に多くの人を相手できる。そもそも見える範囲が広いのでかなりの人数を一気に集められます。これができれば一度のネタでの収益率がかなり上がります。それに一人で淡々と始められるのでメンタル的にも障壁が少ない。

　・そして子供が寄ってくる。子供が寄ってくるとその親も必ず来ますので年齢幅が広がります。

　・あと私が実際に演技を見ていて気がついたのは演技の途中でも投げ銭がもらいやすい。クロースアップに比べて常に何かが起きているので途中からでもお客が寄ってきて、途中でもお金を落として行ってくれることがあります。
 
 続いてデメリットです。

　・荷物が多く準備が大変。声をかける場合だとポケット内で完結できると言いましたが逆にこっちだとかなりの荷物になります。そうなると準備も片付けも大変なので回転率や機動力が落ちてしまいます。

　・次に客を選びづらい。見ていて気になった人が来るので苦手なお客さんがきてしまうこともあるのでそこも難点かと思います。 

　・そして私が一番気にしているのが見てはくれても結局寄ってきてくれるかは運というところです。
今までのデメリットを考慮して絶対に客がつくならいいのですがそれでも寄ってこない場合があります。最初にも説明した通り個人に向けて発信をしないとそれを受け取ってもらいにくいのでどうしても難しくなります。

まとめ
　今回は客のキャッチに必用な情報をまとめましたが私自身ほぼ声かけでお客さんを掴んできました。本当に最初はセオリー通りにテーブルを出して鉄球を浮かしたり看板を出したりしましたがやはりテンポの悪さや機動力のなさが嫌で手軽に済ませられることを追求してきました。
　もちろん個人個人に合う方法を選べば良いです。私のように声をかけて数をこなすのか、爆発力の大きいネタで人を集めるのか、他に我流で開発してもいいと思います。
　ただ自分に合わない方法でずっと続けるのは成長の妨げになるので合わないと思ったら色んな方法で試してみるのが良いです。ストリートマジックは自由です。