ユーザさんからのサポート依頼が本件の始まりになります。PCが起動しなくなったと連絡があり、現物を確認すると電源ボタンを押した後、POSTでエラーになる事もなく、暗い画面が表示され続けていました。

　症状からハード故障と勝手に判断し、保守も残っていたのでDELLへサポートを依頼しました。すると「特定のDELL PCの特定のBIOS VersionでBootが出来なくなる不具合」の可能性示唆され、BIOS更新を提案されました。

とはいっても「起動すらしないPCのBIOS更新といわれても・・・」と言う状況でしたので、手順を送って頂きました。

簡単な流れは以下の通りになります。

1. DELL WebページからBIOSをダウンロードします。

2. 「FAT32」でフォーマットしたUSBメモリに、BIOSをコピーします。

3. USBメモリをPCに挿し、電源を入れて「F12」をひたすら連打します。

4. メニューが表示されますので「BIOS Flash Update」を選択します。

5. 新たにウインドウが開くので、BIOSファイルを選択して「Update」ボタンを押します。

6. BIOSの更新が始まれば成功です。

BIOS更新後は嘘のように問題が解決を致しました。DELL Webページに手順詳細があります。下記リンクをご確認願います。

実際に私も経験をしたのですが、USB Type-Cの機器が接続しているとBIOS更新に失敗します。更新の際は、電源とUSBメモリ以外は接続しないほうが無難です。

同僚がBIOSが壊れて起動しないユーザの時にも、この方法で問題解決しており、個人的には「利用できる技」の部類です。
ですが、皆様がご利用される機会がいない事を願っております。

P.S. 同僚の場合、インジケータの点滅が「マザーボードBIOS」だったのですぐに判断できました。私の時はこれすら有りませんでした。