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息子はやっぱりおもろいオカンが好きらしい

ここ最近また息子の本心を聞くことに成功した。

学校を休んで、好き放題You Tubeを見ても、Netflixを見ても、ゲームをしても、心は苦しい。

それがわかっただけでも、不登校をした甲斐がある。これもまた、経験しないとわからないことだ。

休んでも、学校へ行くのも苦しい。

だったら、どうすればいいのか?わからないから苦しいんだろう。

あれも嫌。
これするのも、なんか嫌。
親に言われることをするのなんか、もっと嫌。

反抗期とはそんなもんだ。
素直になりたいのに、なんだかなれない。親に悪いなと思いながらも、素直になれない。

それも成長だ。

第三者から言われると素直に聞けたりもするけど、外へ出て行かない息子にはそれも難しい。

マジメに話をしたところで、息子は鬱陶しそうだ。わかってはいるけど、松岡修造でもある私はたまに、熱くマジメに語ってしまうのだ。悪いクセだ。

そんな時だ。

なんか、熱く語りまくっている最中に。

ふわふわ〜ふわ〜んと、匂うものが…

こんな真剣に人が語っている時に…

誰や!◯こいたんは!

思わず、ウケ狙いとかでもなく、喋ってしまった。

だって、ほんまに臭かったから。

一気にさっきの張り詰めた様なマジメな空気が緩んだ。

俺じゃない!
いや、私でもないし!
じゃぁ、誰やねん!
なんで、こんなありえへん匂いすんねん!おかしいやん!

この空気で、このマジメな話し合いの時にふつう◯こきますか?と、夫に詰め寄る私。

どう考えても、犯人アンタやから!

もう、さっきまでしかめっ面で、反抗的な態度の息子が、ゲラゲラ笑い出した。

そこで…ハッと我に返った!

あっ、息子には笑いやった。
笑いが必要やったんや。

息子に少し前に言われたセリフを、思い出した。
小5になってもまだ私に、毎日「かわいいよ」と言ってくれる息子。
毎日「大好きだよ」と言ってくれる。1日1回必ず言う。

ほんとに付き合いたてのカップル並みだ。

そんな息子に、ママの嫌なとこもちゃんと教えてよ…と言ってみた。

すると…

最近、僕のことおもしろがってくれてない。

えっ?はっ!
確かに、バイト先の子ども達のおもしろエピソードは話してはいる。
あの子、今日こんなんやってさ〜と、その時の様子を語ることがある。私の話で、ゲラゲラと笑い転げる息子を見るのが、大好きなのだ。

でも、息子は、僕のことも、もっとおもしろおかしく喋ってよ!
「いつもありがとう」とかの言葉じゃなくて、僕のおもしろポイントをもっと見つけてよ!そして、笑ってよ!と言ってくる。

うわぁ~ほんまや!
そこ忘れてた。
ほんまにごめん!

やっぱ、私の息子なんやな。
褒め倒すとか、ありがとうとかよりも、おもろいとこ見つけてよ!とか。

笑いに貪欲な息子やな。

欲しがるよね〜

よっしゃー!私は笑神様だけは常に味方やから、なんかおもろいこと発見するわな!そう最近心に決めたばっかりなのに。

また、松岡修造バリの熱い指導をして、空気を悪くしていた。

でも、夫のお◯らの匂いを突っ込んでしまったお陰で、最終的には息子の好きな雰囲気にはなった。

速攻で機嫌も良くなり、その日1日は楽しんでいた。

夫には感謝しかない。
ただ、夫は、ほんっまに俺は今回はやってないぞ!の一点張り。

もうそんなんどうでもええから、やったことにしといてくれ!

それでええやん!と無理やり臭い匂いの犯人を夫になすりつけた。

ほんっまにくだらんことで、ムキになる家族である。
誰がやった?とか、もはやどうでもええねん。

おもろかったらそれでええねん。


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