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残ったのは…ウェディングドレス

この作品は、フィクションでもあり、ノンフィクションでもある。

29歳の私は結婚に焦っていた。

その当時、私は4年程付き合っている彼氏がいた。

ただ、惚れてはいなかった。私にゾッコンなのは、彼の方で…
私は、惚れられれば惚れられる程…全速力で逃げたくなる女だ。

でも、なぜか別れられなかった。
それは、29歳という年齢のせいだったのかもしれない。もう、この男以外に私のことを好きになってくれる人なんて現れないのかもしれない…自信もなかったし、この男をバッサリ切り捨てて他に行く勇気もなかった。

ただ、浮気はしていた。

なぜなら、他にいい男がいるのならそちらに行きたい…という思いもあったからだ。

でも、そんなやり方ではなかなか本命は見つからなかった。
とうとう30歳を過ぎた私は、もう腹をくくりこの男の嫁になってやろうと、決意した。

結婚式場も勢いで予約してやった。
ウェディングドレスを借りるのではなく、作れ!という、訳のわからん式場ではあったが、仕方がない…作ってやった。

とにかく、30を過ぎて、たまたまいたのが、その彼氏だったというだけで、勢いで結婚式場を予約した。

ウェディングドレスまで、作ってしまった。

もう、いよいよ招待状を友達に送らなければ…そんな時に問題が勃発した。

借金だ!

金の切れ目が縁の切れ目というのは、本当かもしれない。

私はアッサリとその男を捨てたのだ。

残ったのは、手作りのウェディングドレスだけだ。この世に1つしかない。オリジナルだ!

はっきり言って、捨ててしまいたい…
邪魔なだけだ。

売りたくても、果たしてどこに売ればいいのかわからない。

とにかく、借金で完全に目が覚めた!

何を血迷って、結婚を決めていたんだ、バカな私。
年齢を気にして、もう他にいい男なんていないんだ!とヤケクソになって結婚式場を決めたバツだ!

そこから先、人生最大のモテブームがきて、半年後には別の男と結婚することになるとは…

知る由もなかった。


惚れられて結婚はしない。

次に出会う男は、私が惚れた男にしてやる!
私から、交際を申し込んでやるんだ!

そう決意していた。

そして、その次に出会う男は、本当に私から申し込んだ。

私が幸せにしますから、付き合ってもらえませんか?

男前の決めゼリフで、私はその男を手に入れた。

それが、今の夫だ。


突然、何を書いたんでしょうか。すみません。削除するかもしれませんが、なんとなくいつもとは違うジャンルの話を書きたくなり書いてしまいました。最後までお付き合いありがとうございました。




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