生麩大好き♪
食べ物シリーズなら毎日、書ける気がします。
今日のテーマは生麩で。
生麩を初めて食べたのは、確か2010年3月。
関西にいた身内の葬儀の際に出された仕出し弁当に入っていました。
お葬式に出てくるものは「おいしくないもの」だと思い込んでいましたが、喪主が「うるさい親戚に文句言われたくないから、いちばん高いのにした」というだけあって、それは素晴らしいお味でした。
特に感動したのが、
●もちもちした触感
●おだしの効いた上品な味
●見た目のきれいさ
の3つを兼ね備えた生麩です。
ついでに、デザートとして入っていた小さな和菓子も、とてもしゃれていると思いました。
以来、お正月前になると生麩と小さな和菓子をお取り寄せしています。
本格的なおせちはつくりませんが、お煮しめだけがんばります。
今年のお正月、親戚の集まりにお煮しめを持参したところ、高校生のカオリちゃんが生麩をとても気に入ってくれました。
「来年もたくさん生麩を入れてつくるね」と約束したのに、もうカオリちゃんには食べてもらえません。
5月に原因不明の心停止で、突然逝ってしまったのです。
一昨日、カオリちゃんの夢を見ました。
顔色が悪くて、目に光のないカオリちゃんを、私は悲しい思いで見ていました。
次の瞬間、立ち上がった彼女は、5歳ごろの元気いっぱいの姿に戻り、
母親のレイコちゃんに、
「ママ、また会おうね!」と手を振りながら、空を駆け上っていきました。
カオちゃん、あと何十回でも、生麩の煮たのを食べさせてあげたかったな。
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