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新しい年

私たち一家が台湾で年越しをするとき、どこへも行かないというと私が台北のホテルの日本料理店のおせちを頼んだりするので、それだったら外泊でもしたほうがまだお金の使いみちとしてはいいのではないか、と夫に言われ、年末年始は外泊することが多くなった。

台湾人には冷たいおかずがとっても受けない。普通の台湾人なら一度くらい日本人の年菜(おせち)食べてみるか、と食指が動きそうなものの、夫はもうどんなものかわかっているのでまるで目新しさもないようで、おせちがあっても鍋を別に用意するならいである。

そして、仕事をしていた間はクライアントが日本企業だったので、年末年始はどちらかというと暇で休みが取りやすかったのもある。

今年は台湾に戻って年越しだったので、早々に夫が打診してくれ、台湾の温泉地、礁溪にある温泉宿を予約した。

大晦日は跑馬古道という昔の人が馬で荷物を運んでいたというトレイルを3人で歩いた。天気がよくて汗ばみながら、冬の台湾の緑を満喫。途中で海や亀山がみえる。途中のきれいな川でお湯を沸かしてコーヒーで休憩。息子はコーヒーがブラックでも飲めるようになったみたいで、彼用に用意したりんごジュースをひと息で飲み干したあと、私のコーヒーを味見したがって飲んでいた。

長野に戻ると当面は緑のない世界なので、惜しむように眺めて歩く。

川で足を浸したりしてしばらく休んだ

ホテルの温泉は深くてゆったりしていて、大晦日かと元旦で3回もお湯に浸かった。

ベッドは二つで、父親と寝た息子が夜めずらしくうなされて、泣いて私のベッドに移ってきた。彼はその後もうなされており、私もよく寝れない。なんだかおかしな気だったなぁ、部屋のせいかもしれない。そんなであまりよく寝れず、朝はだいぶ遅くまで寝ていたので、ホテルのブュッフェをたっぷり食べて、予約していた採れたての魚を焼いて定食にして出してくれるお店はキャンセルした。午後、夫と息子は川で釣り。おかげで帰りは大渋滞でした。

夕方6時に友人たちと新年のごはん会を予定していたものの、渋滞にはまったので間に合わず、優しい友人たちが7時からに変更してくれた。

まったく元旦らしくないが、薑母鴨という、ひね生姜、ごま油、米酒と漢方たっぷりのアヒル鍋をみんなで囲んであったまる。

前日麻雀で寝てないという友人一家のテンションの低さを笑いつつアヒル鍋。

渋滞して子どもがぐうぐう寝ている間、久しぶりに夫婦でのんびり会話もできたりで、よい旅行でした。新しい一年、感謝を忘れずに一日一日楽しんで生きていこう。