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動悸、息切れ、気つけ

動悸、息切れ、気つけに〇〇!という宣伝文はよく目にしますが、具体的にどういう症状なのか、わかりますでしょうか。

動悸

年齢があがるにつれて、心臓機能は落ちてきて全身に十分な血を送り込めなくなります。その不足を補なおうと頑張って心拍数を増やすことによって、動悸が起こります。
又、不安やストレス、更年期障害によっても動悸が起こり、体の活力が失われ疲れやすくなります。

息切れ

呼吸をするときに、息をするのが苦しい、ハアハアする、などの症状があります。心臓の働きが低下すると全身に血液が回らなくなり、酸素が送りだせなくなるので、全身の酸素不足を補うために呼吸が早くなるのです。

気つけ

心機能の低下や何らかのショックで、血行不全になると、血液が全身に回らなくなります。すると脳へ届ける酸素も低下し、気が遠くなった状態になります。倒れるほどでなくても、めまい、たちくらみなど、意識がぼんやりした状態もあります。これらの状態から、気力を回復し、頭の働きをはっきりさせることが気つけです。

動悸、息切れ、気つけの原因は加齢、過労、ストレス、元々心臓が弱いなどです。

このような症状を改善するため、体全体の血液循環を良くして、活力、生命力を上げる、動物から採取した生薬が活躍します。

センソ

効能:強心作用
ひきがえるなどの耳の後ろにある分泌物を乾燥させたものです。
微量で強い強心作用があります。  

ジャコウ

効能:強心作用
ジャコウ鹿の雄のじゃ香腺の分必物を乾燥したものです。
じゃこうせんとは、陰部と臍の間にある嚢で、そこから、メスをひきつけるために、又はなわばりを示すために、独特の香りを出します。
日本で流通しているのは、ロシア、チベット、ネパール、インド、中国のジャコウ鹿です。

牛黄

効能:強心作用
牛の胆のうにできた結石で、とても貴重なものです。1000頭中1頭くらいしか見つからないそうです。ブラジル、オーストラリア、コロンビア メキシコ アルゼンチンの牛から見つけたものが流通しています。

熊胆(ユウタン)

効能:強心作用
熊の胆汁(胆のうを乾燥した)です。古代からギリシャ、インドで医薬品として使われていたものが、唐、宋を経て 飛鳥時代の日本に入ってきたとされています。 現在は狩猟されたクマ、と輸入されたクマのユウタンが流通しています。

鹿茸(ろくじょう)

効能:強心作用
鹿の雄の幼角を粉にしたものです。生え変わった角のあとに生えてくるこぶのような 茸のような 袋角です。

レイヨウカク

効能:鎮静作用 神経の緊張を和らげる
牛科サイガレイヨウの角を粉末にしたもの(日本だとカモシカの角が多い)高齢者の認知機能を上げます。


今回は、身体全体を活性させて、慢性疲労改善、老化防止をする、動物由来の漢方生薬を紹介しました。


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