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絵本 じかんをまもれなかったクマのはなし

とても好みなお話しです。

昔の人は短命だったからこそ生き急いでいたのか、生き急いでいたからこそ短命だったのか、どっちなんだろう、とも思いつつ。
まぁ寿命が伸びたのは間違いなく文明の発展があったからなんでしょうけれど。
そういう発展があったからこそ、価値観も変わっていくのは当然なのに、まだ、生き急ぐのが良しとされる部分もあったりして。
それを改めて考えさせられるし、一生懸命なクマの結末にほっこりします。
何を大事にするべきか。
それは人それぞれ違うし、社会の決められたペースに合わせられる人が圧倒的に多くても、合わせられない自分が別に悪いわけじゃない、ペースが異なるだけ。それなら自分で見つけたらいい。流されて生きるのはシステムが出来上がってるからラクかもしれないけれど、それに流れることが出来ないなら諦めて別の道を探すことも大事だよな、って。
本当に生き方が多様化する中で、もう少ししたらこの絵本のクマの苦悩がわからない、っていう時代がくるかもしれないな、とも思いつつ。
けれど、まだまだ無理して病む人が多い中で、やっぱりこのクマのような気づきはとても大事だと思えるのです。
これまたやっぱり愛だなぁ、とも。
まぁパパもママも愛あるゆえの言動なのかもしれませんけれどね。
結局、子供は自分ではないし、子供なりのペースで生きていくんだな、ってことを親自身も理解しなくてはな、って思います。
なんだか、悲壮感なくこんなこともあるよね、って感じで読み進められる感じはアニメのブルーイと通じるものがあるかな。
人生におやすみが必要な人に、周りにそんな人がいる人に、おすすめの絵本です。

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