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2022.4からchako330booksとしてオンラインのみのブックショップをopenしました。 https://www.chako330books.com こちらでは本の紹介及び映画、展覧会などの感想を書いています。

最近の記事

絵本 かぞくのヒミツ

ちょっと息抜きに、クスッと笑える絵本です。 そういえば、私も小さい頃に、 この母は実は別の人がなりすましてるんじゃ•••?? って疑心暗鬼になったこと、あったなぁ、ってのを思い出して、余計に。 まぁ私の場合は寝起きだからというわけではなく、母の気分の上下の落差が激しかったからなんだろうな、とは今になって思うんですけれど。 娘にもそう思われてないかなぁ、と思ったり。 やっぱり親子なのか、母に似て、なんか急にズドーンって落ちたりすることがあるんですよね。そんな時の受け答えは、多

    • 展覧会 junaida展

      行ってきましたjunaida展。 いやぁ、すごい、すごい集中力やなぁ、。 って、毎回、こういう細かい絵を描く人に対しては思います。 ほんと、すごい。 いぃーーーーーー!!!!!ってならずに、徐々に姿をあらわしていくのがとても楽しいのかなぁ、とか想像しながら。 個人的なお気に入りは第2展示室でした。 円形の室内に、絵が所狭しと並べられていて、音楽がかかっている。 インスタレーションのようで、それを見てたらいつの間にかその世界に引き込まれていて、気づいたら、え、入口と出口って別

      • 絵本 ミツバチたち

        蜂は苦手なんですが、なんとなくそんな季節だし、で読んでみました。 季節は巡り巡る。蜂たちは毎年のように同じことを繰り返す。それが生きることだから。そんな日常が、当たり前でなくなっている昨今だからこそ、愛しく大切に感じる。季節ものの絵本にはそういう役割というか意味合いがあるなぁ、って思うんです。 ミツバチが減っている、と、この絵本はアメリカの作家さんのものなので、日本ではどうなのかな、とも思いつつ。減ってるんでしょうね。昔より見なくなった気がします。それよりも、大きい蜂、ブン

        • 絵本 じかんをまもれなかったクマのはなし

          とても好みなお話しです。 昔の人は短命だったからこそ生き急いでいたのか、生き急いでいたからこそ短命だったのか、どっちなんだろう、とも思いつつ。 まぁ寿命が伸びたのは間違いなく文明の発展があったからなんでしょうけれど。 そういう発展があったからこそ、価値観も変わっていくのは当然なのに、まだ、生き急ぐのが良しとされる部分もあったりして。 それを改めて考えさせられるし、一生懸命なクマの結末にほっこりします。 何を大事にするべきか。 それは人それぞれ違うし、社会の決められたペースに

        絵本 かぞくのヒミツ

          絵本 はいくないきもの

          皆川明さんと谷川俊太郎さんって気になるコラボ?やなぁ、と思い読んでみました。 皆川明さん、魅力的なテキスタイルやフォルムで、手帳カバーはミナペルホネンのものを使ってるんですが、絵になるとまた異なる魅力があるなぁ、と思いました。 皆川さんには見えざるものが見えているのかなぁ、って。それが案外テキスタイルにも生きているけれど、こう、絵になるとまたそれがくっきり写し出されるというかな。なんか、野山で未知の生物に出会った時の恐れとワクワク感が一緒くたになったあの複雑な感覚を思い起こ

          絵本 はいくないきもの

          絵本 ももからうまれたおにたろう

          いや、見取り図のリリーさんが絵本を出してるって今月号のMOEで知り、娘が彼のことを気に入ってることもあり(多分名前の響きが気に入ってるのかな)、早速読んでみました。 岡山出身ということもあっての発想ということは、MOEで読んでいて知っていたものの、絵本自体は、家族愛でシンプルに良かったです。 悪者と一括りにされてしまうけれど、そこで生まれたからにはそこで生きていくしかないわけで。見た目が特徴あれば尚更に、そこから飛び出せなかったりもするよな、とか。そこでしか生きられない特徴

          絵本 ももからうまれたおにたろう

          絵本 なすずこのっぺ?

          言葉を想像しながら、なんだか詩的で音楽と共に読みたくなる絵本です。 虫と植物との営みがなんとも可愛らしくもあり、枯れた花から離れていくのは、人も同じようにも思い。 なんだか本当に読みながらもその韻のような響きに引き込まれ、巡りゆく季節と共に心の移ろいを感じて、なんだか不思議な魅力ある絵本に感じます。 あまり感じたことない感じ。 言葉はあるけれど、ない。 それって、まぁ虫たちが鳴いていても、普段は気に留めることもないけれど、この絵本を読んだ後だと、何やら話している気もしてくる

          絵本 なすずこのっぺ?

          映画 美と殺戮のすべて

          有名な写真家。 といっても、ちゃんと拝見したことなくほぼ名前だけでしたが、なんとなく興味があって行ってきました。 結果、いろんな時代背景も肌で感じることができて、とても良かったです。 あぁこの写真の人か、て思ったのは中盤すぎた辺りだったかな。 恋人の写真で、あぁあれは著者自身が写っていたのか、って。 今更。 そうして、その写真の奥にある愛という憎悪というか。 強く惹かれ合いながらも傷つけ合う、共依存の関係。とも言えるのかな。 それの源は母との関係だったり、姉の喪失だったり。

          映画 美と殺戮のすべて

          絵本 おばあちゃんのにわ

          忙しい両親、寄り添ってくれるおばあちゃん。 おばあちゃんとの記憶もあまりない私ですが、とても優しい気持ちになりました。 著者の経験なんだろうなぁ、と、読みながら思っていましたが、巻末のあとがきでなるほど。 自分の体験がベースになっている絵本って、しっかり情景が浮かんで体温を感じる気がします。 おばあちゃんのぬくもり、そのままに。 意図せず無意識に受け継ぐものは、自分が受け入れているからなんですよね。 その習慣が嫌だ!ってタイプの子供もいるかと思うんですが、おばあちゃんと波長

          絵本 おばあちゃんのにわ

          絵本 オレときいろ

          とっても勢いのある絵本です。 絵の力を感じます。 内容は、勢いそのままに。 やる気を出したい時に読むといいかもしれません。 なんだか、 ぐわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!! やってやんよ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!! って気持ちが湧いてきます笑 黄色というのもあるんでしょうか。 オレもそんな気持ちで、うぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!! だったけれど、まぁいいか、って受け入れちゃう感じ、肩の力を抜く感じ。 とてもいいです。 やる気を出しっぱなしにしたい人は、ラストのページを読まずに閉じて、

          絵本 オレときいろ

          絵本 ぼくのうたなんだっけ

          これから迎える春に、ちょうどいい絵本かもしれません。 自分の歌を忘れてしまった小鳥。 試しに歌ってみたはいいけれど•••。 ってやつですが、仲間が増えていって、最終的にその仲間たちに祝福される。 忘れてしまったことはイタイ経験だけれど、それが糧となり友達ができて恋人ができる。 挫折とかコンプレックスとか、自分にとってはとてもしんどいことかもしれないけれど、裏を返せばとてつもない力になり得ることを暗に教えてくれているのかな、って思ったりします。 恐れずに踏み出す勇気。 大事にし

          絵本 ぼくのうたなんだっけ

          絵本 くろいの

          タイトルと表紙に惹かれて読んでみました。 トトロを思い出しますね。不思議で優しい存在。 小さい頃に誰もが憧れるそういう存在。 そうして、自分にも見えてほしいと願ったり。 もしかしたら、見えている子供もいたりするのかなぁとも思いつつ。 大人になっても、そういうものを見てみたいと思ってしまうから、案外子供だけじゃないんでしょうね。 というか、トトロを小さい頃に見ていたってのもあるのかな、大人になっても憧れ続けるのは。 くろいのも自分の存在に気づいてもらえて嬉しかったからこそ、マ

          絵本 くろいの

          絵本 くまとやまねこ

          もう、ハンカチ必須じゃないですか、この絵本。 2022年に酒井駒子さんの展覧会へ行った時に、原画を拝見して、とても惹かれたものの、ちゃんと読んでなかったんですよね。 もう、読んでみて、あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜涙でした。 死別した経験があるなら、誰しも自分と重ね合わせてしまうんじゃないでしょうか。 周りの、寄り添う、という姿勢もなかなかに難しいものがありますよね。。 周りの言葉も、くまを見兼ねてのことだと思うんですが、そんなのわかってる。けれどそれでも悲しさが消えるわけじゃな

          絵本 くまとやまねこ

          絵本 くまのこ3きょうだい

          なにがあるってわけでもないのに、なんかかわいい絵本です。 まず、絵が可愛い。 そうして、末っ子のネーミングが『なぜに!?』ってなったのは私だけでしょうか笑 狼も出てくるけれど、そこに佇んでいるだけ。 本当、なにこのほのぼの感!?ってなります笑 大きな事件に発展するかと思いきや、うん、大丈夫。 あぶなかったねぇ。ってもう中学生かよ!ていうツッコミを入れてしまいたくなります。 ほのぼのほっこり息抜きしたいときにおすすめの絵本です。 ****** リンクをいつもAmazonを

          絵本 くまのこ3きょうだい

          展覧会 出久根育展

          だいぶあいてしまいました。 暖かくなったり寒くなったり、本当に気温差が体にめちゃんここたえますね、。 なんだか気忙しく過ごしていましたが、なんとか落ち着いてきたので、今日からまたちょくちょく書いていこうと思います。ショップの方も更新したいしたいと思いつつ、パート先が人がまぁまぁ抜けることになり引き継ぎとかでバタバタしていて、まだアップはもう少し先になりそう、、、。 そんな中ですが、ギリギリでこちらの展覧会行ってきました。 ちょっと駆け足でしか見れなかったのですが、興味深く拝

          展覧会 出久根育展

          絵本 このまちのどこかに

          元々、シドニー・スミスさんの絵本が好きなのですが、これはまだ未読でした。今回読んでみて、やっぱり好きだな、と。 男の子が、と思っていたら、そうかその子に語りかけているのか、って途中から視点が変わって。 そうして、最後のページは会いたい気持ちが詰まってる。 『おはなをあげる』もそうでしたが、短編映画を一本見ているような絵本です。 お話に引き込まれていく。 とても映画的な表現の絵本をしていて、とても好きなんですよね。 引き込まれる。 言葉よりも絵の流れが意味をなしてる、というか

          絵本 このまちのどこかに