父 (ICU:入院3、4日目)


父がICUに入院して3日目。
お昼に父に会いに病院へ。

状態は思わしくなく、循環器ドクターから
処置に関しての面談と説明をしたいとのことで
面談室へ通されました。

循環器ドクター
” これまでの手術の経過や説明を行わずに、ご主人、お父様の心臓カテーテル治療を行ってきたため、これまでの説明をさせてください。”

”まず、お父様は運ばれてきた時点で心臓停止しており、大きな血管が詰まっておりました。その治療をするために、心臓カテーテル治療という、
心臓の血管に管を入れて、コイルのようなもので詰まっている血管を広げて血流を再開させるというものです。”

”ただ、お父様の心臓の血管がとても細く、先まで詰まっている状態でしたので、これが限界でした”

”現在まで経過を見ていましたが、やはり心臓の機能が悪い状態のままです。救命医と循環器ドクターで話し合いをしところ、まだ血管が詰まっている部分があったため、そこの改善も必要になるかと、理由としては、今後心臓を強くしていくために、現在詰まりかけている部分がネックになり、障害とならないために、今のうちに治療しておくべきだと考えております”

という説明でした。

私は父の心臓のカテーテル治療中のCT画像は動画を見て
心臓の血管が細く、まだ詰まっている部分があるということには気づいていました。やはりその治療もしなくてはならないのだと思いました。

もちろん、母と私はなんとか助かってほしい一心なので
手術を承諾しました。

手術は翌日の朝に急患がなければ行われるということで
翌朝になるまで、不安でしたかなく、
失敗するかもしれないというリスクも感じながら
眠れることもなく待機していました。

先生からの電話で、無事に済んだとのことで連絡を受けました。

安心したのと同時に、これから父の心臓がうまく機能していってくれたら思うことしかできませんでした。


この時期、沖縄には台風が来ており
かなり強い勢力とのことでした。
そのため、父の面会もできず自宅待機という形でした。
台風が到来する前日、実家にいって色々母のものや父のものの
整理をしたかったので急遽名護へ向かいました。

準備にはかなり時間がかかるのでその日は実家に泊まることにしました。

翌日なるべく早く那覇へ向かいたくてソワソワして
朝の11時ごろに那覇へ戻りました。


今回の台風はかなりの勢力でとても強く、
那覇の家は停電・断水し、かなり生活状況が厳しくなりました。
こんな時になんで、こんなことに。
なんで…という気持ちが込み上げ、
食欲もなく、気持ちも落ち込み、かなり精神的にきつかったです。


那覇で待機している間
約2日目、台風が少しすぎた頃に、痺れをきたし
また実家へ戻ることにしました。

名護の実家は古いですが無事で、停電や断水することはなかったですが、周りの枯れ木や暴風の影響はありました。
片付けをしながら、2日ぶりのお風呂に入りました。

その時もずっと父のことが頭から離れず
どうか助かってほしいとだけ願っていました。

実家には仏壇があります。
おじー、おばー、ご先祖様に手を合わせて
どうか父が助かるように願いました。


それから
台風が過ぎるまで自宅待機する日々でした。


続き

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