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子供が誘拐されないために、大人が知っておくべき防犯知識。

※ 平成30年12月25日追記

1、知らない人

 子供に防犯指導を行うときに、

「知らない人」

と言う言葉を使う大人が多くいます。


 貴方は大丈夫ですか?

「知らない人に着いて行っちゃダメ」

「知らない人と喋っちゃダメ」

「知らない人に話しかけられたら逃げなさい」

等々の防犯指導をしてしまっていませんか?


 これらは防犯理論上【絶対に使ってはいけない言葉】です。


 その理由は明確で、小さい子供を誘拐しようとする犯人は、

【知らない人】

の言葉を使った防犯指導を受けている子供を積極的に狙うからです。



2、子供にとっての「知らない人」

 なぜ駄目なのか?


 それは

◎ 大人の認識する【知らない人】

◎ 子供の認識する【知らない人】

とは違うからです。


 子供にとっては一度でも会話をしたり、何か特徴のある人は知らない人ではなくなります。


 最近の誘拐犯がどのような手口を使うか一例を出しますので、危機感を持って下さい。



3、誘拐犯の手口例

 子供達が遊んでいる、見える範囲に何かを忘れたり、落としたりします。


 すると、優しい子供は

「落としましたよ」

と拾います。


 これでもう犯人と会話する機会を作られてしまいます。

 そこで印象に残ることがあると子供にとっては知らない人ではなくなるんです。


 貴方も覚えがありませんか?

 そのような大人に対して

「ハンカチのおじちゃん(お兄さん)、おばちゃん(お姉さん)」

「公園のおじちゃん」

のようなあだ名を付けて呼ぶ経験を。


 そうなるともう、知っているおじちゃんなんです。


 大人からするとそんなの知らない人と同じですが、子供からするとあだ名を付けるくらいに親しい知り合いなんです。


 誘拐犯はその心理を利用するんです。


 ここでもしも、犯人に

 「大人がいない時間に遊びに行かせて欲しい」

と言われたら子供はどうなるでしょうか?


 子供は大人の留守中に家の中に誘拐犯を招き入れます。

 このように背筋が凍るほど怖いことが発生し得るんです。



4、小さい子供が犯罪被害に遭う場所

 子供はどこで犯罪被害に遭いやすいでしょうか?

1位 道路上

2位 自宅、自宅周辺

 このようになっています。


 道路上で声を掛けられたり、車に乗せられたりしての被害は誰でもイメージできます。


 しかし、ここで注意して欲しいのは、2位です。

 自宅やその周辺で多く誘拐されていると言うことです。


 先述したように子供は誘拐犯を自宅に招き入れてしまうのですから、自宅で誘拐される件数が増えるのも理解できますよね?



5、子供だけの留守番は危険!

 「まだ子供が小さいけど、子供だけで留守番させて大丈夫かな?」

と悩んでいる人を多く見かけます。


 そしてその悩みに対して多くの他の親御さんは

「大丈夫だよ!私の家なんてもっと小さい頃から留守番させているよ」

とアドバイスします。


 しかし、防犯のプロからするとそれは危険以外の何モノでもありません。

 何度も言っているように、自宅は誘拐犯に狙われ易い場所なんですから。



6、子供への指導方法

 誘拐犯の手口がわかったところで、ではどのように防犯指導をしたら良いのか?

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