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きょうだい児について

お風呂後、まだお風呂に入ってたかったよーと泣く脳性麻痺の空を放置して、
長女と長男にヨーグルトを出すと、

長男が台所で作業をしていて、何をしてるのか聞くと、
「空くんが泣いてるから、分けてあげる」と。

そして寝かしつけ中、
「空くんは3歳になっても歩けないの!え!なんで?」と今更話す長男に、
赤ちゃんの時に病気になってしまったから大人になっても歩けないかもしれないよ、と言うと、
「えーーー!やっべえ。俺が守ってあげるの?」

と言うので、大変だ、重荷になってしまうと、「ママとパパが守るから大丈夫」と答えると、

即座に
「俺たちも守る!頑張るぞーー」と、ブンブン腕を回していた。

いつのまにか、優しい男の子に育っていて、何よりも嬉しい。

その優しい気持ちがいつまでも続き、いつか、強くたくましい男に育ち、ずっと空を本当に守ってくれないかなと夢を見つつ、
母にとっては同じく大事なこの長男に、
一生涯大きな重荷を背負わせるのは酷だなと思う狭間。

そして、お姉ちゃんはいつでも空に優しくて、
小さいお母さんのよう。
空が眠れない日は隣で寝て、夜中に唸りだすと、ウトウトしながら、トントンしてまた寝かしつけていたりする。

それは、お姉ちゃんにとっての精神安定的な意味もあり、空の癒しの力もある。
いつでも穏やかに受け入れてくれる空は、家族の癒しでもあり、皆、疲れたり、気持ちが沈んだ時に空の所に行き、癒されている。

私にとっては皆んな大事な子供達なので、
それぞれが幸せに育って欲しいと願い、長男長女にとって、いつまでも空が重荷にならないといいなあと思うけど、現実はどうなることか。

先のことが不安にならないわけではなく、
やはりそこは、不安な母なのです。


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