マンガ企画の立て方「究極の失恋旅行」


山科ティナさんと久しぶりにマンガを作った。もう何作目だろう。

耳を防がず、外の音を聞きながら音楽を聴けるヘッドセット「Xperia Ear Duo」のマンガだ。LINEの人工知能「clova」と連携しているので話がまわってきた。

そもそも、外の音が聞こえて良いことってなんだろう?

そういえば、雨音の中で悲しい曲を聴くと、さらに悲しい気分になれるな…
環境音と音楽の最高の組み合わせを巡る旅ってありじゃね?
と思って次の企画を立てた。

マンガ企画「究極の失恋旅行」

主人公:20代男性。東京在住。彼女にフラれたばかりで傷心旅行中
ヒロイン:20代女性。沖縄在住。サトウキビ畑で農業を手伝っている。

話のながれ
・失恋した主人公。東京の部屋で悲しい曲を「Xperia Ear Duo」で聴いている。
・外は雨で、雨音によってメランコリーな曲がより悲しく聞こえることに気づく。
・男は「究極の失恋旅行」をしようと思いつく。究極の悲しく環境音+悲しく曲のマッチングを探しに旅立つ。
・北海道の流氷のくだける音と流氷関連の歌や、日本海の波音と演歌など、全国を探し求める。
・あまりに悲しくなりすぎた男は、少しは明るくなろうと沖縄にたどり着く。
・沖縄のさとうきび畑で、「Xperia Ear Duo」をつけながらサトウキビ畑で働く女性をみかける。
・同じヘッドセットなのをきっかけに知り合う二人。
・女性の聴いている沖縄の音楽を聴いた男は、明るい気分をとりもどしていく。
・二人の恋が発展そうな余韻をのこして物語はおわる。

マンガ企画は、私が原作・脚本まで書く場合があるけど、山科ティナさんは天才なので、私の仕事はクライアントと話して企画を立ててあらすじを作るだけだ。山科さんがあらすじを練り直し、脚本、ネーム、清書をしてくれる。

マンガはテーマ、世界観、キャラクター、ストーリーの4つで出来ている。
この4つを定義するのがマンガの企画になる。

・テーマ:究極の失恋旅行
・世界観(モチーフ):環境音と音楽を同時に聴く環境
・キャラクター:失恋した男
・ストーリー

タイトルは大体最後に決める。「究極の失恋旅行」はテーマなので、そのままだとタイトルには使えない。ティナさんと相談して次のようになった。

マンガの全編は次から読めるけど、元の企画よりいい展開になっている。

マンガはニュースの他に、LINEから100万人に配信した。
感想もいい感じでよかった。

そろそろ旅に出たいな…


読んでくれてありがとう!