見出し画像

日経平均のリズムをつかむ②

今回は”日経平均のリズムをつかむ①”の続編として分析結果を記したいと思います。前回記事では、日経平均は一定のリズムで動いていて、単純にここからどのようなスタンスで挑むほうが良いと思われるかという事を述べました。しかし、そのリズムに関し、リズムが崩れる様な動きが出ています。ですので、続編という事で、今後どのようなスタンスで考えて行けばいいのかという事を考察して行きたいと思います。

その前に前置き


このnoteは、相場についてたくさん勉強してこられた方にも是非読んで頂きたいですし、初心者の方にもわかり易くを心がけて書いていこうと思っておりますので、有料ですが、是非相場好きの方にお読みいただきたいものです。筆者はこれまで100冊以上の相場に関する本を読みました。そして、それらを学び、実践もしてきました。しかしながら、それらの本に書いてあるような成績を残すことはできませんでした。これは、このnoteを読まれている読者の方も同じなのではないでしょうか。なぜ一生懸命学んでも、継続的なリターンが得られないのか、筆者は考えていました。そして、何年もかかって、自分自身が納得できる答えを見つけました。それはこの世界は「学べば学ぶほど逆手にとられる」仕組みになっているということでした。「教科書に書いてあることを学んでいる」という事を前提に、少数派の大口投資家が仕掛けてきて全てをかっさらっていくという仕組みができているのではないかと(あくまで妄想ということにしておく)。でも例えば、投資の参考書に記されているような、ボリンジャーバンドや一目均衡表などを利用してうまく利益を出せましたでしょうか。プロの方からすると「それは見方が悪い」と言われるかもしれませんが、1つの指標にいくつもの見方があるのであれば、それはもう使えない指標であり、新たなモノサシを考えなければならないと思うのです。そして一番の問題は、主にそれらが書店に並び、それを投資家や投資を提案する立場にある人間が熟読して信じ切っている点にあると思います。このnoteでは、実践で得た教訓を用いて目新しい情報提供ができるよう、心がけています。このnoteは決して売買判断を提供するものではありません。このnoteは事実として動いている値動きに対して、様々な角度からリズムを捉え、その分析結果を提供するものです。今後の値動きを予想するものではなく、あくまで参考資料としてご覧頂き、投資判断は皆様ご自身の判断でお願い致します。皆様の投資判断に関し、筆者は一切の責任を負いませんので、ご理解頂ける方のみ、ご購入ください。

熱狂なき株高

日経平均株価は今「なぜか上がる」という状況であると思いますが、それには様々な需給的要因があります。一般的に言われているのが「日経インバースの残高が多くなっている」だとか「裁定売り残が多い」という情報ではないでしょうか。果たして、そのような誰でも知っている情報で相場で勝つことはできるでしょうか。私は疑問に思います。そう考えると、日経平均は今「買うに買えない、売るに売れない」状態であると思います。

こういうわからない時は、原点に帰る必要があるのではないかと思います。当たり前の事ですが、株価指数が高値を更新するときは、個別の銘柄も高値を更新しているべきです。では、今はどのような状況なのか見てみましょう

日経平均株価と新高値銘柄数の関係

世界の株価と日経平均先物より取得。筆者編集 https://nikkei225jp.com/data/new.php

ご覧の様に、今年のかつての高値は4月に付けていました(22362.9円)。今の日経平均はその高値よりも500円程度高くなっています(2019年11月1日終値22850.8円)。上図の赤い横線を見ると日経平均が4月の高値を越えていることがわかり易く見てとれると思います。一方、新高値銘柄数(緑のギザギザの線)はどうかというと、4月15日に250銘柄(緑の直線の左端の起点)に対し、現在直近で一番多いのは10月29日の227銘柄です。日経平均株価は高値を更新しているにも関わらず、新高値銘柄数は減少していることがわかります。ですので、

日経平均が上がっているのに、自分の持っている個別株は全然上がらない

というのが全体的な投資家の雰囲気ではないでしょうか。困ったものです。

日経平均のリズムについて再考していく

では、日経平均は熱狂なき株高にあるという事を前提として今後の日経平均について考えて行きたいと思います。

まず、”日経平均のリズムをつかむ①”で載せていた図をご覧ください。

今年の日経平均は一定のリズムで動いており、上記のようなリズムで動いていたという風に理解しています。そして、8月頭を起点として、ここから23日前後で動いていた日経平均のリズムを壊し、31日で一応上昇が止まったため、ここから新たなリズムになり、次は30日前後のリズムかな?と思っていたのですが、実際どうなったっかというと。

このように、2段上げとなっています。今のところの高値(10月29日)までの上昇日数を数えると、55日となっています。55日のリズムと考えるのか、それともこのまま上がって行くのか、それは誰もわからないことです。しかし、やはり物事には限度があり、株に関していえば買った分は売られるし、売った分は買われます。新規の資金が入ってきていない以上、今、市場にあるお金の範囲内で相場を動かすしかなく、行き過ぎたものは収れんしていくと考えるのが私の考え方です。

でも確かに言えるのは、今までの安定したリズムではなくなってきているということです。それは、今年のこの「踊り場相場」が終わろうとしていることを示唆しているのかもしれません。

今回は見方を少し変えます。

日経平均の昨年の動きと今年の動きには共通点があります。それは、上げと下げの回数が同じという事です。色付けして表してみたので数をご覧ください。(日経平均のリズムをつかむ①でも追記で載せました

2018年

2019年

このように連動させてみると、日経平均は似たような上げ下げを繰り返して、最後に高値を取るという一連の動きが繰り返されているように見えます。(日柄は無視しています)

そんな子供が考える様なことを・・・と思うかもしれませんが、株はアルゴリズムで動いており、過去の動きとの連動性が高くなっていると思っています。一度動かした形を、来年は全く違う形でという風にするのは難しいということではないでしょうか(想像ではあります)。

この後昨年と同様に下がると仮定して、どのくらい下落が続くのか

2018年は高値を取り(上図ライトグリーンの線)、そのあとに暴落したのはご存知の通りです。もし、今年もこの後下落になるのであれば、どのくらい下落するのか、過去のデータを参考に考えてみました。

日経平均は山を何度も作っている

下図は、日経平均の2018年3月末からのチャートです。日経平均株価は2018年頭に急落し、3月23日に底打ちをしました。そこから、37日上昇、33日下落。その後60日上昇、58日下落。その後78日上昇80日下落(8月26日は最安値ではないものの、日経先物では実は26日が最安値を取っているという事もあり、また、上昇の78日に近い数字であるという事をふまえ、ここを取りました。)。と考えると「ほぼ上げた日数分、下げている」という事がわかります。

ということで、今回も同じような事例に当てはまるのであれば、10月29日の高値(23008.4円)までは42日ですので、今度の下落も42日くらいと考えれば、クリスマス前後になるのではないかという結論が導き出されます。

しかしながら、ここまで強いと、永遠に上がる様な気持ちになってしまいますよね。色んな人が煽っていますが、本当に昨年の9月末に雰囲気が似ているんですよね。この熱狂なき株高はいつまで続くのでしょうか。

皆様のご武運をお祈り申し上げます。

11月15日追記

う~ん。

という相場ですね。日経平均は上がっているのですが、個別が大して上がっていません。日経平均は歪んだ指数なので、偏りがちです。TOPIXでみると、上値は切り下がり、下値が切りあがり、大きな三角持ち合いになっていることがわかります。

この幅でいうと上限まで来ている状態です。一般的には△持ち合いの場合、ブレイクしないと次の展開は無いかなあ・・・と。という事はここから下がるとすれば、下のトレンドラインまで落ちる可能性は十分にあり得ると思います。

恐らく、今、投資家の頭の中は「このまま上がって行く」か「スピード調整」のどちらかではないでしょうか。だとすれば、そのどちらでもない「じり下がり」がこの相場の終着点としては相応しいのかもしれませんね。

最低の売り残が減っているし、段々と「上がる材料」が無くなってきているのは事実です。

とりあえず、日経平均はこのレポートを書いた後も上がったので、日柄を再考しておきます。

1月半ばくらいですかね。山高ければ谷深ですし、相場はだれも思わないところに行ってしまうというのが常です。今がそうであるように。

2020年2月6日追記

全然下がりません・・・。

11月に追記したあと、もう一段あり、高値停滞をしています。

企業業績もいまいち、政治も混迷、コロナも流行り、どう見ても良い材料はない中、日経はぶっ飛んでいます。

さすがに!おかしい動きだと思います。11月に書いたように、山高ければ谷深しなので、ここから下がると長そうです。ちなみに個人的には目先最高値を更新したとしても、12月17日が実質天井と思っています。ドルベース日経はそこが高値だからです。

ただ2018年の動きとの相関性もなくなったので、色々調べていると、2013年~の動きに似ていることがわかりました。

2013年~

値幅は違いますが、動き方が非常に似ています。

しかも実は、日数も同じです。(先物)

2013年~567日

今、566日、明日567日目

ん?567    コロナ?

この後どうなるかは、なってからのお楽しみで。

お詫びと訂正

上記トレーディングビューのの日数ですが、もう一度計ると489日になり、誤った表記でした。前回計った時は確かに上図のようになったのですが、申し訳ありません。

さて、今日は全体的に落ちました。私は基本的に12月17日に高値を付けていると思っています。TOPIXで見るとわかりやすいです。

ここからのスタンスは買うとしたら、上がった日数分待つという方向性です(日経はということですが)。なので、4月以降になります。それまでは何かポジションをとるにしても戻り売りをと考えています。

エリオットでいうY波動の動きも出ていて、下に突き抜ければ大きく下落する可能性も残っています。5派目なのでポイントになりそうです。

ここから1週間くらいリバウンドすればまた別の展開えですが、今日の日経の下げ方からして、それはイメージしにくいです。

宜しければスキかフォローお願いします。

弱い者の味方、投資のいろは塾です