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日経平均のリズムをつかむ①

今年の日経平均は乱高下した様に思えますが、実はリズムよく動いていると筆者は考えています。それについて説明します。

その前に前置き

このnoteは、相場についてたくさん勉強してこられた方にも是非読んで頂きたいですし、初心者の方にもわかり易くを心がけて書いていこうと思っておりますので、有料ですが、是非相場好きの方にお読みいただきたいものです。

筆者はこれまで100冊以上の相場に関する本を読みました。そして、それらを学び、実践もしてきました。

しかしながら、それらの本に書いてあるような成績を残すことはできませんでした。これは、このnoteを読まれている読者の方も同じなのではないでしょうか。

なぜ一生懸命学んでも、継続的なリターンが得られないのか、筆者は考えていました。そして、何年もかかって、自分自身が納得できる答えを見つけました。

それはこの世界は「学べば学ぶほど逆手にとられる」仕組みになっているということでした。

「教科書に書いてあることを学んでいる」という事を前提に、少数派の大口投資家が仕掛けてきて全てをかっさらっていくという仕組みができているのではないかと(あくまで妄想ということにしておく)。

でも例えば、投資の参考書に記されているような、ボリンジャーバンドや一目均衡表などを利用してうまく利益を出せましたでしょうか。

プロの方からすると「それは見方が悪い」と言われるかもしれませんが、1つの指標にいくつもの見方があるのであれば、それはもう使えない指標であり、新たなモノサシを考えなければならないと思うのです。そして一番の問題は、主にそれらが書店に並び、それを投資家や投資を提案する立場にある人間が熟読して信じ切っている点にあると思います。

このnoteでは、実践で得た教訓を用いて目新しい情報提供ができるよう、心がけています。

このnoteは決して売買判断を提供するものではありません。また、このnoteを読んで仮に投資判断を読者の皆様が下しても、その結果に筆者は一切の責任を負いません。このnoteはあくまで「読みもの」です。それを理解したうえで購入の判断をお願いします。内容自体は短く、簡単なものです。

今年の日経平均の値動きを見てみる

今年の日経平均は下記の様な動きをしています。ご存知の通り、昨年末に大きく下げ、その後は4月末までリバウンドがありました。そして令和に入ったGWウィーク明けから途端に下げ始め、そのまま6月末まで急落したと思いきや、その後7月まで再度上昇。8月にまた急落があり、9月は急騰と、投資家を振り回しています。8月はこのまま下がって行くというアナリストが多かったことも記憶に新しいと思います。

まずは2018年末の底値からのリズムを見る

2018年の大底から2019年4月の高値まで、およそ4ヶ月上昇が続きました。見てみましょう。

大底の12月26日を起点として、初めての押し目である2月8日までは28日間ありました。そして、この28日間を1サイクルとします。

12月26日から買われはじめ、その買いが終わり、売り物が出てきて、売り物を出しきったのが2月8日と考えます。その時点で12月26日の安値を上回っていると、相場は強いという事が言えます。そして、基本的には買ったものを売るのだから、買いの日数と売りの日数は同じような日数になると考えられます。それと株価の値位置を合わせ、この28日間の買いの日数、売りの日数は下図のように14日、15日になります(両端入れ)。

こうすると、次の上昇は14日前後と想定ができます。

次の下落も同じぐらいです。

これらはあくまで私の主観ですが、最後、5回目の動きで「ズレ」が生じます。これは次のサイクルに行く合図と考えています。リズムを壊すことで、需給バランスを壊し、相場を転換させるのではないかと考えています。ここで投資家が騙されてしまうわけです。

驚くのはこれからです。次の上昇日数を見てみましょう。

最後は23日の上昇となりました。ここから、またカウントを取り直しです。この23日を1波目と考えます。2波目が23日前後なら驚くでしょう。

なんと24日でした。3波目も見ましょう。23日前後で考えます。

4波目

5波目、リズムを壊してきます。

5波目は31日だったと考えております。そして、これは新しい波の1波目という事になります。私の理屈が正しければ、ここからどのくらいの期間買わないほうが良いかという事がわかるかと思います。

なぜこのような動きなのかというのは、もしや、AIがマーケットのメインプレイヤーだからかな?と考えています。

この記事によれば、2017年現在でゴールドマンサックス(GS)の人間トレーダーは2人とのことです。という事は、マーケットのメインプレイヤーはAIという事になります。AIは合理的判断をすると考えられるので、投資家の一般心理を読み取り、その一般心理を裏切る形にトレードを持って行くはずです。筆者が冒頭に述べた「学べば学ぶほど逆手にとられる」ということの原因はこれにあるのではと考えております。

まだほかにも

実は「これって機械的だよね」という動きを筆者はいくつか見つけています。また出してみたいと思います。AIが進化した今、相場の常識は全て変わったと思います。新しい教科書が必要なのではないでしょうか。

10月15日追記

日経平均先物のリズムを見ていてあまりにも不自然なので追記します。

今年の4月半ば~の日経先物

薄い青のゾーン・・・急落(オレンジ)の日数もほぼ同じ、そこから2番底までもほぼ同じ。

薄い緑のゾーン・・・上昇の日数ほぼ同じ。赤の2番天井のところも今のところ一緒。

今年の5月からの相場はリズミカルすぎます。あの赤のゾーンが終わったあと下がれば、また同じような動きになるかもしれませんね。色々条件は整っているように思うのですが。

10月24日追記

日柄を無視して上下波動のリズムを描いてみました。2018年頭の暴落後の動きと、2018年末の暴落後の動きのリズムは似ています。このまま下がれば、上げ下げした回数は同じになります。

まだ日柄が達成されていないので、今後、大きく動いてくることは十分にあると思います。今月末から11月頭くらいまでが肝ですね。日経平均の熱狂なき上昇があまりにも不気味です。

ご参考まで。

弱い者の味方、投資のいろは塾です