【消滅都市】タロットシリーズ考察 ヨミ【隠者】

この記事はスマホゲーム「消滅都市」に登場するキャラクター「ヨミ」の解説および隠者のタロットカードの個人的な見解と考察です。


前半の動画部分でタロットの解説をしていますが、隠者のタロットの性質を考えると様々な事情でヨミというキャラクターが必要だったんだろうと想像します。

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探偵トモコが「隠者」のタロットの所有者に適さなかった理由
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消滅都市に登場するタロットカードは番号こそマルセイユ版タロット順となっていますが、それぞれのキャラクターの資質や物語を鑑みるとウェイト=スミス版タロットに描かれた象徴や本質になぞられていると考えています。

ウェイト版タロットの「隠者」は一見、暗闇へ自ら身を投じて選んだ老人のような印象がありますが、老人が持っているランプは『他者を照らし、知恵を持った者のみここへ辿り着ける』といった意味が込められています。

その「知恵」とは「善」を為すものであり
「正義」が必要だと解釈されること場合もあるからです。

この隠者のタロットカードに隠された意味は
古代ギリシア時代の哲学者ソクラテスやプラトンまで遡りプラトン著「国家」に書かれた「四元徳」へと繋がります。

これがトモコとヨミが異なる方向性の「知恵」であり、隠者のタロットを手にする資質があるかの判断になったのではないかと推測しました。

2人の職業を比べると、四元徳に通じる「正義」を為す「知恵」はどちらにあるのか想像することができるかと思います。

【トモコ】
職業:探偵…探求心による知恵

【ヨミ】
職業:ジャーナリスト…悪を暴く知恵

当初は隠者のタロットをトモコに渡す予定だったのかもしれませんが、タロットに込められた意味や背景を調べていくとヨミでなければならなかった理由があるのでしょう。

タロットを所持せずともトモコには予見する能力があったので、知らないことを推測する「知恵」は正義に通じる「隠者」とは少し特性が異なると考えています。

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隠者のタロットの力と代償
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ジャーナリストとして不正を暴く情報を探していた頃、ベオから隠者のタロットを受け取ったヨミはタロットの力を使います。

この力とは、任意の情報を拡散する遍満でしたが、この力を使うことで自分と他者の記憶の結びつきを失い大切な人から順に代償の力が作用します。
ゲーム内ではこの代償の力を「廃忘」と呼んでいました。

これがもし、独りで「正義」を為すのではなく仲間と協力して善悪に立ち向ったのであれば、また違った展開がなされたのかもしれません。


その仲間と正義を体現したifの世界として、浪漫世界のヨミは仲間と協力&団結することでタロットカードが無くても遍満の力を発現させていました。
もしかしたら、元々ヨミには隠者のタロットを所有せずとも「正義」を為す「知恵」があり資質があったのかもしれません。

これが本人とタロットと一致するときに作用するのが能力であり、力も過剰に使えばそれが代償に変わるのではないでしょうか?


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