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水は何処へ消えた?(MAW2022 静岡、函南滞在前記録20220829)

2週間後、9月11日から静岡は函南でアーティスト・イン・レジデンスが始まる。有意義な滞在にしたく、調べ物。函南は熱海と三島と修善寺の真ん中にある。昨日今日合わせて12時間位は調べたり、予定調整したりした。インプット疲れ。しかし、なにか身のある情報を得た感覚も、ない。


これまで何度か滞在制作なるものをしてきた。調べ物が無駄とは言わないが、こんだけ調べても、現地にしかない情報があり、現地にいけばころっと見つかる情報がある。町の道、たまたま見つけた張り紙。交流した人。見聞きした言葉、表情。現地で見つけたものの方が引力が大きい。事前知識より、即興的なもの、鮮度を感じられるものに、飛びつくことが多い。


というわけで、今から静岡方面に向かう。小田原で前泊。明日の午前は熱海で釣りをして、そのあと函南地区にある十国峠と日金山を見てこようと思う。雨よ、降らないでほしい。昨日、人生ではじめて私に「函南(かんなみ、と読む)」という単語をインストールしてくれた方に電話をした。函南にどんなものがあるのか教えてもらった。そのうちの一つが日金山である。


話は変わる。


皆さんは、どこかに行くときに、例えば一週間ほど滞在するときに、なにを目的にそのエリアを回るのだろう。よければ、教えてほしい。私の知り合いで、黄色に人生を全振りしている方は、黄のつく地名を訪ね、黄色いものや店を探し、黄色を食べたり、集めたりする。そこまで極端じゃなくても、喫茶店めぐりや、寺巡りや、そういった大方の意思決定みたいなもんがある。


いまのところ、私の中では、興味がざっくばらんである。行ってみたいところを、思いつくままに、上げてみる。


・千差万別(チョウザメ料理専門店、初めて聞いた、函南駅のほど近く。)

・さわやか函南店(いったことがないので行きたいハンバーグ屋)

・月光天文台

・山神(説明なしで、GoogleMAPで発見)

・山神社(上に同じく)

・落合ハーブ園(心臓コーラにつながるかも)

・仏の里美術館(仏像に興味はないが、興味がないからこそ、行こうかなと)

・伊豆めんたいパーク、伊豆わさびパーク(ハイカラで面白そう)

・伊豆川の駅(地元の食材にありつける)

・修善寺(名前は聞いたことのある観光地)

、修善寺のあたりの温泉と蕎麦(温泉地帯とそばってどうして同居してるの?)

・韮山反射炉(明治日本の産業革命遺産として世界遺産、らしいが、なんなの)

・水神社(韮山反射炉の奥にある、なんぞ)

・丹那断層公園(百年近く前の断層と、富士山がよく見える。タモリさん的名地質、地理的なことが好きな人はウハウハ)

・地下断層観察室

・函南トンネル(これをほったときに、土地の水がぬけちやって、もともと農業とか盛んな肥沃な大地だったけど、やめて、酪農に転換したらしい)

・火雷神社(名前がいかつい。100年前にあった地震で断層がぐわしッと動いた証拠として君臨しているらしい。周りは長閑、おっきいとこでもない)

・ジオリア(伊豆の土地のことなど、ジオパークについて知識を得るにはいい場所らしい)



みたいな感じなのです。

書き出してみて、調べたいと思ったのは、断層とはそもそも何なのか。日本は地震大国なわけで、こわいなー、やだなー、位にしか地震に対して知識もない。プレートのこととか、下調べしてから、断層とか見たら、やっぱり楽しいのかな??


あと、調べ物としては、函南の三島にぬける丹那トンネルを掘ったこと。それに伴う事故で人がなくなったり、地域から水が失われて大変らしい。


以下は三島市役所のホームページから引用したもの



「トンネル工事は大正七年(一九一八)四月から開始、十六年におよぶ難工事で、その間、死者を伴う崩落事故も三度起こっています。  


 工事における最大の問題はトンネルから出る大量の湧水でした。掘削などの作業を困難にしただけでなく、崩落事故の原因となり、また、丹那盆地や周辺の村々に渇水をもたらしました。


もともと水の豊富な丹那地区では稲作やワサビ栽培がおこなわれていましたが、次第に飲料水にも事欠くようになりました。この問題は昭和八年、鉄道省からの見舞金と水利組合の設立により一応の解決を見ます。大場の赤王神社には、渇水対策としての簡易水道の布設を記念した「水道記念碑」が建てられています。」


気になるのは、この消えた水はどこに行ったんだろうか。湧水の構造がわからないのだけど、その水はどこか別のところに溢れ出すようになったのかな?


函南のお隣の三島は「水の街」てして売り出している。函南には、湯~とぴあという温泉施設や、畑毛温泉などもあるし、南にいけば修善寺があって、そこも温泉街のようになってる。


水がある暮らしが当たり前になってるけど、普段の暮らしで、水はどこか遠くからやってきて、濾過されて、それをパイブを通って家の蛇口まで運ばれて来ている?


函南の水事情を調べたい。川など蛇口から出る以外の水のあるところに行って、水を見てみたい。水を調査するってのは、どういうことなんだろう。それを汲んで、濾過の必要があれば濾過して飲んでみる?水質調査ってどうしたらいいんだろう。それを調べてどうなるんだろう。でも調べてみたら、何かしら結果は出るわけだから、事実が積み重なれば、解釈が生まれて、妄想に繫がるかな?


ひとまず、事実を集めに、静岡は函南に行ってみようと思います。

いただいたサポートは、これまでためらっていた写真のプリントなど、制作の補助に使わせていただきます。本当に感謝しています。