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鴨池のはずれ、風が通り抜ける水曜日


今日の昼の11時から14時ごろまで、大学の芝生のうえで「#水色レモネードをご馳走するという企画をおこなった。会いたい友人にmessageをしたり、通りがかった"いい感じ"の人に話しかけて、時間を共にした。


「考えていた、3つのこと」

風に吹かれながらレモネードを飲む。細長いブルーシートがぼくらのエリアだった。その上で話をする人々。ウクレレ弾き語る人。読書や昼寝を始める人。それはメッセージに反応してかけてくれた人や、友人に連れられてきた久しぶりの顔。人数はカウントしていないけど、30人はほど来たと思う。


「きっかけ」

12日前の金曜日、いっしょに企画をした松岡 大雅 (Matsuoka Taiga) の家に泊まった。その日、彼とは久しぶりに会った。話が盛りあがり「こういう話は外で歩きながらしよう」と彼が誘い外に出た。時計は11時を指していた。飲み物を片手に1時間ほど歩いて、最後は駅前の芝生のうえで寝転んだ。彼はビールを、ぼくは梅酒を飲みながら「いい時間だ」と空を見つめた。


「#アタラシイ時間」

今回の水色レモネードの企画は、
この記事に出会ったことがキッカケになっている。

記事:イベントにゲストや台本はいらない。僕らがコーヒーを5日間 “ご馳走” して気づいたこと。

そこで体験されたような、計画されすぎないイベントをやってみたかった。ぼくはSFCが4年目になり、新しい人に出会いたかったというのもある。この企画の段階で気をつけたのは、3つのことだ。


1:「がんばりすぎない。途中をたのしむ」

友人や未知の隣人に、会いたい。彼らにあわせるじぶんは、リラックスしたじぶんがいい。だから、形を作りすぎず、頑張りすぎないことが大事だと考えた。頑張ると、お店みたいになってしまうし、見返りが欲しくなる。

また、企画を凝りすぎると、イベントっぽくなり、予定調和をねらってしまう。ふらっと道端でたまたま出会う、そういったものをしたいから、決めすぎなかった。出会い方をデザインしたい。


2:「ゴミを極力ださない。資材のリサイクルを」

イベントをやると、なにかとゴミが出てしまう。カフェのtake outのカップは、使い捨てが基本だと思う。それらは捨ててもいいが、洗えばもう一度使うこともできる。今回は、一度提供したカップを参加者が飲み終わったら、洗って来てもらい、それを使いまわすことにした。予算的なこともあるけど、買いすぎたくないし、できるだけゴミを出したくなかった。

この、「参加者にカップを洗って、持ってきてもらう」というのはいいデザインだったと思っている。ゴミを減らすための3Rのひとつ、Re-Useを自然に実践してもらえる。また、飲んで、洗って、戻ってくることで、2度足を運ぶことになる。



3:「どんな時間を未来すごしていくか」

じぶんは、どんな時間を、だれとすごしたいのか。見ず知らずのひとたちに、見返りをもとめずに、12日前から準備をしてきた。ぼくがここで得たい感情、学びなんだろう。実際何を得ただろうか。

もし、世界からお金がなくなったときに、それでもぼくがやりたいことはなんだろう。誰といっしょにいたい?どこで、どんな風に、呼吸をしていたい。どんな風景を、描きたいだろう。そんなことを考えながら、準備を進めた。



「背中から、笑い声の持ちぬしを想像する」

不思議な感じ。日常と、非日常から、少し浮かんだ日。そんな日。あえて反省するなら、ちょっと頑張りすぎてしまったかな、と思う。水色レモネードの提供で忙しかった時間があったり、人を待たせていることに、焦りを感じた。もっと気楽でいいのに。

ただ、その焦りの後ろで、ひさしぶりの顔と顔とが話している。来た人たちがウクレレを弾いたり、寝たり、笑ったりするのを背中で感じた。背中で風が通り抜けるのを感じた。

水色レモネードを作る・提供することや、企画の説明は、もっと、テキトーでいい。楽しいからやるんだ。せっかく見ず知らずの人にくばるのだから、どんな思いでこれをやっているのか、伝えた方がいいと思ってた。けれど、空間から彼らに読み取ってもらうのが、ぼくが “実際にやれたこと”だ。



「嬉しかったこと」

1:レシピを聞かれたこと
2:知り合いがふえたこと
3:ウクレレが可愛がられたこと
4:感謝されたこと
5:友人が即興で歌をつくってくれたこと
6:風がすずしかったこと
7:本をゆったりよめたこと
8:人を、待つことを楽しめたこと
9:またやってください!と言われたこと
10:大日方 伸 (Shin Obinata) くんが、色々とわらわせてくれたこと
11:レモネードが、想像より美味しかったこと



(前日の夜、5つの檸檬を輪切りにして蜂蜜につけた。シナモンなどのスパイスを少々加えた。檸檬は無農薬だから、全部食べることができる)



水曜日は爽やかな水色レモネードの日。

最後に。
今回の水色レモネードの企画のもとになった記事から引用と、
次回の水色レモネードについて書きたいと思う。

「見知らぬ他人や、あまり話したことのない知り合いと、偶然性たっぷりの時間を過ごすには「言い訳」が必要である。そう、たとえば「コーヒーでも飲みに行こうよ」という一言のように。
「言い訳」というキッカケを作り出すのが、これからのメディアの役割だと信じている。」

水曜日は水色の日。
次回は、いつかの晴れた水曜日だ。
来週かもしれないし、再来週かもしれない。
polcaで資金が集まったタイミングで開催しようと考えている。




次回開催のために、polcaで水色レモレードを作るための応援を募りました。よければ継続にご協力をお願いいたします。

polca:【出会う計画のなかった人々と、レモネードで乾杯したい】

https://polca.jp/projects/AeE8p7zFuSQ


いただいたサポートは、これまでためらっていた写真のプリントなど、制作の補助に使わせていただきます。本当に感謝しています。