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恋愛の感受性

終電をとっくに逃し朝までコース確定となった午前2時。独身女子4人のトークテーマは恋愛タイプについて。

ある心理学の研究によると、恋愛のタイプは「不安型」「回避型」「安定型」の3つに分かれるらしく、わたしは全員から「絶対安定型だよ!」との認定を受けた。

自己分析だと「安定型」ときどき「回避型」だと思うのだけど、どうなんだろ。

思い返してみて、人や環境に左右されがちなわたしは、付き合う人によって「不安型」になったり「回避型」になったり「安定型」になったりしてきた。

「不安型」は吊り橋効果のようなもので、こんなに不安になるほど、わたしはこの人のことが好きなのだと勘違をし(まぢでとんだ勘違い)、あれは沼だった。

「回避型」は「不安型」をへて身につけた術のようなもので、その人を失ってもちゃんと立っていられるよう、愛情を巧みに回避し、自立のために依存の分散を身につけた。

そういえばこの頃は、「何を考えているのかわからない」と言われることが多くて、これもある種の回避だったのかも。

そして流れるように行き着いた「安定型」だけど、これが正しいスタイルだとは思わない。

「不安型」と「回避型」のときは、たしかに苦しかったりしんどかったり虚しかったりしたけど、もがいて悩んだ日々には動物っぽさがあって、今となっては愛おしいと思うから。

それに、いつまた「不安型」や「回避型」のターンがやってくるかはわからない。それは恋愛に限らず、仕事や友だちとの人間関係においてもそう。

と、ここまでつらつら書いてきてふと思い出したのは、先日訪れた尾道で見つけた「自分の感受性くらい」という詩のこと。

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

ほんとそうよな…。とくにラストが心にずっしり響いた。

流されてもいい、何に染まってもいい。

でも自分の感受性を守れるのは自分しかいないのであって、なんというか、そのことに自覚的でありたいと思うのでした。




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