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LGBTQってなんだろう(´・ω・`)?

★LGBTQとは?
LGBTとはレズビアン(Lesbian:女性の同性愛者)、ゲイ(Gay:男性の同性愛者)、バイセクシュアル(Bisexual:両性愛者)、トランスジェンダー(Transgender:身体の性別と自己の認識する性が一致しない人)の頭文字をとったセクシュアルマイノリティーと呼ばれる人々を指す総称です。
近年、「LGBTQ」や「LGBTQ+」「LGBTQs」「LGBTQIA」など、様々な表現が使われるようになっています。LGBTQの「Q」とは、クエスチョニング(Questioning)と呼ばれる1つのセクシュアリティー(性のありよう)です。クエスチョニングは自己の認識する性や、性的魅力を感じる対象の性などについて、迷ったり揺れ動く気持ちを抱いている人を指す言葉です。
また、LGBTQの「Q」には、クィア(Queer)という意味も含まれています。クィアはもともと侮蔑的なニュアンスを持つ言葉でしたが、次第に「すべてのセクシュアルマイノリティーを包括する言葉」として用いられるようになった言葉です。セクシュアルマイノリティーには、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニングだけに限らない、多様なセクシュアリティーが存在するのです。

⦿まずは正しい知識を身に付けることです!

LGBTQ(性的少数者・セクシュアルマイノリティー)を意識した経営の重要性が高まっています。従業員や取引先、消費者や株主など、企業を取り巻くステークホルダーの中にLGBTQが存在しうることが明らかになっているためです。

2017年に一般社団法人日本経済団体連合会が実施した調査にも見て取ることができます。同調査で、会員企業の76.4%が「LGBTに関して、何らかの取り組みを既に実施または検討中である」と回答。具体的には、LGBTQに対するハラスメントや差別禁止を社内規定に明記することや、理解を深めるための社内研修、相談窓口の設置など取り組む動きが広がっています。これらの取り組みを対外的に表明する「LGBTフレンドリー企業」も増えています。

ただ、企業のLGBTQに対するケアは、大企業を中心に取り組みが進められてきたものの、社会全体に理解が浸透していないことによる特有の困難さがあります。
そのため、多くの企業が「何から取り組んでいいのかわからない」状況だと思います。

◎重要なことは3点あると思っています。
❶正しい知識を身につけること
❷相手を人として尊重する意思を言葉と行動で示すこと
❸丁寧に対話を重ねること

LGBTQへの対応は、慎重に取り組まなければなりません。性とは、人の尊厳に関わるテーマであるため、対応を誤ると当事者を深く傷つけるだけでなく、企業に訴訟リスクが生じることもあるからです。しかし、だからといって難しく考えすぎる必要もありません。まずは相手を尊重し、対話を重ねるというコミュニケーションの基本を心がけることが重要です。
そして、正しい知識は、社内でLGBTQ研修を実施し、学んだことを社内の方々とシェアすることで磨かれます(LGBTQについて学ぶための研修は、さまざまな団体や研修会社が提供しています)。その知識を踏まえ、コミュニケーションを心がけていけば、経験値として溜まっていきます。

★カミングアウトを避ける当事者たち
当事者の方からの相談で、「セクシュアリティーはプライベートの問題なので、職場でカミングアウトする必要はないと思うのですが」というものがあります。
近年は「プライバシーの侵害をしない」ことも根付いており、社員のプライベートについて、干渉しないことが当たり前になってきました。
LGBTQ当事者の中でも、「職場は仕事をする場所。上司や同僚にセクシュアリティーを理解してもらう必要はない」と考える人は少なくありません。
しかし、職場での雑談や飲み会などでは、家族やパートナーなどのプライベートが話題に上ることは多いもの。このような場面で、セクシュアリティーを隠して働くLGBTQの多くは「うその設定を用意する」または「プライベートの話をしない」ことによって切り抜けているようです。
噓の設定とは、例えばレズビアンの人がパートナーについて話す時に、本当は「彼女」であるところを「彼氏」と言い換えるようなことです。
このような言い換えをしても、「結婚はいつするのか」「なぜ結婚しないのか」と尋ねられることもあります。それらを切り抜けるために、さらに噓を重ねなければなりません。その後もプライベートが話題に上るたびに、齟齬が生じないよう神経を張り詰めることになります。これでは、業務に向けられるべきエネルギーも奪われてしまいます。
噓を重ねる生活が嫌になり「職場ではプライベートの話を一切しない」と決める人もいます。すると雑談の輪に入りづらくなり、飲み会などの誘いも断りがちになることもあります。結果職場になじめず、孤独感を感じる方も少なくありません。
職場の孤独感は、仕事のパフォーマンスにも悪影響を与えます。カリフォルニア州立大学サクラメント校のハカン・オズチェリクが、672人の従業員とその上司114人を対象に行った調査では、職場での孤独感が強い従業員ほどパフォーマンスが低下したと報告されています。
セクシュアリティーを隠して働くストレスは、当事者の負担となるだけでなく、生産性という観点からも見過ごすことのできない問題です。
カミングアウトは決して強制したり、推奨すべきものではありません。しかし、働きやすく、力を発揮できる職場を作るには、本人が望んだ時にカミングアウトをしやすい環境を作ることが大切なのです。

★それぞれの生き方を尊重し、多様性を受け止める
カミングアウトしやすい職場とはどういった職場でしょうか? まずは部の上司や上長が「性」や「多様性」に対する正しい認識を持っていることが重要です。
性は多様であり、人の尊厳に関わるテーマであるからこそ、それぞれの生き方を尊重しなければならないこと。そして多様性をしっかりと受け止めることで、職場に優秀な人材を確保できたり、それにより生産性を上げたり、多様なアイデアを引き出すことができたりすることを理解していることが大切です。
そこで…
上司だけでなく部署のメンバーでもできることがあります。
それはアライであることを表明すること。
アライ(ally)とは元々「仲間」や「同盟」を表す言葉で、現在は転じて「LGBTQを理解、支援する人」の意味で使われています。
アライであるという表明は、「私はLGBTQの当事者を理解したい、味方でいたいと思っていますよ」という意思表示を意味します。
アライであると表明する最もシンプルな方法は、「レインボーアイテム」を身に付けたり、デスク周りの見えやすい場所に置くことです。レインボーアイテムはLGBTQに対する理解や支援の象徴とされています☆。.:*・゜
レインボーアイテムにはピンバッジやステッカー、キーホルダーなど様々なタイプがありますので、使いやすいものから取り入れてみましょう。レインボーアイテムを身に付けている人が職場に1人いるだけで、当事者は「味方になってくれる人がいる」と安心できるはずです!

★日頃の言動によってもアライであることを伝えることができます。
○「彼氏(彼女)を見つけた方がいい」「早く結婚しないと子どもを産めなくなるよ」などのように、結婚や子育てをするのが当然だという前提で話をしない。
○ 好きな異性のタイプを尋ねるなど、恋愛対象は異性であるという前提で話をしない。
○「男って/女ってこういうもの」などのように、性別で人を決めつけたり、「世の中には男か女しかいない」という前提で話をしない。
○ 「 男ならもっと堂々としろ」「女だから料理ぐらいできないとね」などのように「男らしさ/女らしさ」を押し付ける話し方をしない。
○自分や他人のパートナーについて「彼氏/彼女」「夫/妻」「旦那さん/奥さん」などのように異性である前提の言葉を使わず、「パートナー」「恋人」「お連れ合い」などの言葉を使う。

★コミュニケーションのベースは尊重から生まれる!
取り組んだことのない職場では、難しさを感じる部分もあったかもしれません。しかし、繰り返しますが、大切なことは以下の3点です。
❶正しい知識を身につけること
❷相手を人として尊重する意思を言葉と行動で示すこと
❸丁寧に対話を重ねること
「こういうことを言われたらいやだろうな」とか「こういう言い方は良くないな」とかビジネスをしていると社内・取引先に気遣うことは多々あると思います。相手がLGBTQであってもなくても、大切なことはかわりません。相手を尊重する気持ちや気遣いが、孤独を感じやすいマイノリティにとっては救いや励ましとなり、働く意欲につながるのです。「間違ったことを言わないこと、やらないこと」よりも、相手を尊重する気持ちを持って対話を重ねることのほうが重要だと思います。
また、相手を理解すれば、気遣いや配慮が生まれてきます(^-^)

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