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Lv.15 オンボーディングがどれだけ大事が考えてみる

前回は採用担当としてのゴール設定(内定承諾がゴールではありません!)の話と入社予定者に対して何を伝えるべきかについてお話ししました。今回は更に入社してからのオンボーディングについて施策ベースでご紹介したいと思います。

オンボーディングはなぜ大事なのか

オンボーディング施策という言葉をよく聞くかと思いますが、一般的には、入社からある程度職務に馴染むまでの期間で戦力化させるまでの一連の受け入れプロセスを意味します。オンボーディングがうまくいくことは、入社後のパフォーマンス発揮に直結することから、非常に重要だと感じています。

そのオンボーティングで組織の文化を伝え理解してもらうには、選考期間からの設計が必要です。求職者にとって選考は会社や事業を間接的に理解する重要な場であり、数名の面接官や採用担当からの説明によって、組織文化の理解が促進されます。そのためにも、自組織の特徴などを常日頃から言語化できるように現場とのコミュニケーションは心がけましょう。

では内定承諾から入社まで、入社から入社後までという二つのフェーズにて、どのような施策を実施しているかご紹介いたします。

内定承諾から入社までのフォロー

まずは内定承諾から入社までフォローする理由について。一番大事なのは入社予定者が「あなたの選択は正しいです。」と安心してもらうためです。
なぜなら、はじめての転職であれば様々な不安があることでしょう。「多くの企業の中から選んだ」という自分の選択が正しいのか、どうしても不安になりがちです。だからこそ不安をできる限り払拭するためのフォローが必要です。では、実際何をするのが良いでしょうか。

ここに関して、正直何か得策が見いだせているわけではありません。しかしながら、とにかく丁寧に真摯に対応することを心がけています。大したことではないかもしれませんが、中には内定承諾後、入社予定者のモチベーションを下げる場合があったりします。
わかりやすい入社手続きガイドラインを用意したり、質問があった際は素早く対応したり、とにかく丁寧な対応が必要だと思っています。特別な何かではありませんが、素早く丁寧に対応、が非常に重要です。

入社から入社後までのフォロー

次は、入社してからフォローについてです。
現在自社で実施している入社後の取り組みについてご紹介したいと思います。

【入社から3ヶ月後までの流れ】
・入社/配属:基本セットアップ、自己紹介、アンケート、e-learning、
        当日配属受け入れ担当との面談
・2週間後:入社2週間後アンケート、社員証・健康保険証完成
・1ヶ月後:1ヶ月後個別面談(事前アンケート実施)、入社時健康診断
・3ヶ月後:3ヶ月後個別面談

入社日当日は1日中入社オリエンテーションを行います。当日はパソコンのセットアップ、入社に必要な書類の提出、会社のノベルティやPC・スマートフォンといったデバイスの付与を行います。1日の流れは以下の通り。

入社オリエンテーション
【第一部10:30~12:45】
・ミクシィグループの概要説明
・オフィスルール/オフィスツアー
・PCセットアップ
【第2部 15:00~16:00】
・働き方
・勤務形態・休日/休暇
・メンタルヘルス
・福利厚生/制度
・人事制度
・契約/決裁・経費精算
【第3部 16:00-16:30(30m)】 
・ハラスメント
・ダイバーシティ&インクルージョン
※6月現在、オンラインでの入社オリエンテーション実施中です。

会社の概要説明では、会社のミッションや組織文化について改めて触れています。また、入社オリエンテーションのコンテンツの一つとして代表の木村からのメッセージとして、VTRを用意。どんな会社であるか、何を目指しているか、何を大切にしているかなど動画ではありますが、入社した方々へ伝えています。そうすることで、入社された人が、これから何をすれば良いかという方向性が見えてきやすいかと思います。

入社オリエンテーションが終了すれば、配属部署の受け入れ担当に迎えに来てもらい、一緒に席まで移動します。そこで配属部署とのコミュニケーションを図ってもらいます。基本的なOJTを行い、受け入れ担当と配属部署のマネージャーのフォローを受けながら業務に馴染んでもらいます。

オンボーディングとして入社当日の受け入れだけではなく、継続的にパフォーマンスを発揮してもらうために1ヶ月後面談、3ヶ月後面談を取り入れ、業務を行う上で障害はないか、またやりづらい部分はないかについて採用担当含め、人事のメンバーから面談を行います。

ここまで当社の事例をご紹介してきましたが、もっと多様なプログラムで実践されている会社は多くあると思います。共通して以下の3つのポイントにまとめられるではないでしょうか。

⒈オンボーディングは面接の段階から設計する
⒉組織のミッション・文化を伝える
⒊当たり前の丁寧さを忘れない

オンボーディングは、採用した人のパフォーマンスを決定してしまう非常に重要な環境構築期間です。当然ながら、環境構築はしっかり整ってなければうまく動くこともできません。採用担当は、面接からオンボーディングまで意識した採用活動を行いましょう。

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