プナン民族を知れば、キョロ充は直る!?
「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」の紹介
キョロ充はなぜこの本を読むべきなのか?
なぜならキョロ充はケチだから。自分のテリトリーを守ることが精一杯で、人からどれだけもらえるか思考だから。いけてるグループに利益だけ貰おうとしてというところがあります。その割には自分を犠牲にしようとは思っていません。損することが怖いと思っているのです。
まとめ プナンのリーダーは贈与交換しまくって絆を深めている!彼らの姿勢をキョロ充は学び取ろう!
贈与交換をしないキョロ充
プナン民族について知る前に、事前知識として贈与交換と等価交換について知りましょう!
タダであげる、もしくはプレゼントとしてあげることを贈与交換と言います。
それとは反対で、あげたモノに等しいものを交換することを等価交換と言います。
資本主義社会は基本的に等価交換です。お金とモノが等しい価値として交換されていますよね。
等価交換は誰でも平等に生き延びるために存在するシステムです。お金さえあれば物が買えます。
一方贈与交換は特別なものです。親密な仲を深めるために不平等におこなわれたりします。なぜなら贈与交換でモノを渡す時に、渡しているのはそのモノではありません。絆を渡しているのです。
渡された方も絆をお返ししなければなりません。その返し方はそれぞれです。モノでお返しするのか、従属という形でお返しするのか、はたまたその贈与を拒否するかそれぞれです。
「飲み会の奢り」は贈与交換の象徴的な例です。奢られたから、今度は奢られた方が奢る友達、もしくは先輩に奢ってもらったから、その先輩についていく後輩は贈与交換によって絆が深められている例です。
キョロ充の方で贈与交換している方はどれほどのいますか?
「人に貢ぐとか嫌、自分が損するだけ」
と考えるキョロ充が多いのでしょうか?
そんな人たちに考え方が変わるきっかけを紹介したいと思います。
プナン民族についてです。
プナン民族のリーダーのなり方
プナンはボルネオ島に住んでいるそうです。彼は定住することなくその日ぐらしの生活をしています。
プナンの赤ちゃんはオムツをしません。ウンチをそのまま森の土の上に落とします。そのウンチが土の栄養になるのです。プナンが飼っている犬たちがウンチした後の赤ちゃんのお尻をペロペロ舐めます。赤ちゃんはこしょばくなってきゃっきゃっと笑います。
プナンという民族は平等分配という考え方を当たり前としています。狩ってきた獲物も、みんな平等に分け与えています。狩ったきた本人が獲物の美味しい部分を食べることはありません。
この民族にはリーダーがいます。
リーダーになる条件とは、手持ちに何もないことです。
どういうことなんでしょうか?
リーダーなら富の象徴として高級な腕時計、高級車、高級な家を持っているはずですよね。
しかし、プナンのリーダーはそのような贅沢品もみんなに「分け与えている」人なんです。
プナンという民族は贈与交換を非常に大切にします。人からもらったものを、そのままでまた別の人にあげます。常に分け与える行為が、そのコミュニティに属するために必要あるのですね。
その中でさらに「与え続けている」人がリーダーになります。
例えば、もしリーダーの人が私腹を肥やし、人にモノを与えなくなると何が起こると思いますか?
それは周りの人が静かにそのリーダーから去っていくんですよ。バレないように、そのリーダーから離れて新しいリーダーを見つけます。そうして自分だけが得をするように生きればいきるほど人望は無くなっていき孤独になるそうです。それに気づいた私腹を肥やしていたリーダーはまた人にモノを与え始めるのです。
プナンでは「手ぶら」な人がリーダーになるんです。
プナンから学び取ろう!
人間という動物は文明化する前まではこのような「贈与」が社会を作っていました。しかし資本主義が導入されてから「等価交換」が中心となりました。資本主義の象徴であるスーツを着るだけで、親切する確率が低くなるそうですね。
しかし人間はその非文明時代を忘れていません。今でもその贈与行為は行われています。
等価交換に支配された社会で生み出す贈与交換の価値って大きいです。
我々は彼らプナンからとても大切なことを教えてくれます。
だけどあなたにはまだ「お金が大切だから」身を切りたくないと思っています。
そもそもお金は大切なのか?という記事を書いているのでもしよかったらみてください。
贈与の大切さがわかったけど具体的に何をしたらいいかわからない人はこの記事をみてください。
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