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腓骨骨折日記

一か月半前、人生初骨折しました!
本当に苦しかったのですが、先人のブログやYahoo!知恵袋に助けられました。
有益情報だけでなく、エピソードを聞いて共感するだけでも救われました。
一方、ウェブだけでは分からなかったこともあり、不安な時もありました。
なので私もnoteに書きとどめようと思います!6000字超えた!笑

捻挫だよね…

2021年10月7日の23時頃、大きな地震がありました。
それでガスが止まり、お風呂に入れないので復帰ボタンを押しに行くも、横着をして盛大に転んでしまいました。お恥ずかしい…。

左足首あたりがめちゃくちゃ痛かったけどびっこで歩き、「捻挫かな…」と思いつつ、ネットで「捻挫 応急処置」と検索。冷やした後片足でシャワーを浴び、寝ました。生まれて初めて見るくらい、たんこぶばりに腫れててびっくりしました。

捻挫に関するYahoo!知恵袋を巡ると、過去に「それは本当に捻挫ですか?自己判断ですよね?骨折の可能性もありますよ。歩けないようなら整形外科に行ってください。」みたいな回答があり、「朝起きて歩けなかったら近所の整形外科行くか~」と思いました。

腫れは引いても歩けない!

医者「骨にヒビ入ってるよ~!」

朝、腫れは若干引いたものの歩けない。
会社を休み、長傘を杖代わりにして整形外科に行きました。
今思うとタクシー呼べばよかったのに、普段使わないのでwその発想がなく、バス停まで歩いて行きました。普段なら15分くらいのところ1時間くらいかかりました。この時転んでたら…と思うと恐怖です。

さらにこの時ワイドパンツの存在を忘れ「簡単に着られる」だけでワンピースを着て行った私は、数時間後後悔をする…。

整形外科で事情を話した後レントゲンを撮ってもらうと、
医者「骨にヒビ入ってるよ~!」
私「!!???」

細い方の骨が腓骨。
ささくれみたい……なお毎週レントゲン撮ったけど二週目以降違いわからなかったw


その後手でググっと骨を動かされ(?)ギプスをしてもらいました。それからは動かさない限り痛くなかったです。

医者「4週間松葉杖ね。なるべく家で安静にしてね。毎週1回レントゲン撮りに来てね。」

人生初松葉杖なのでコツを教えてもらった後、持ってきた傘を松葉杖に括り付けて帰る。
この時タクシーを見かけて使うか迷ったものの、保険金もらえることを知らない私は1万円かかった治療費にビビり、「松葉杖の練習もしなくちゃだし!」とまたバスで帰る。

通りすがりのおじさんに「派手にやったね~!」と言われたり、信号渡り切るのが大変だったりしてしんどかったです。
マンションに着く頃にはほとんど手に力が入らなくて、さらに段差の上り方が分からなくて(医者、そこまで教えてよ!)、家のドアまであとちょっとのところで転倒!

左足を守るため、顔面から転びました。メガネ歪んだ。しかもスカートだったので、膝もすりむきました。
手に力が入らないので立ち上がることができず、しばらく途方に暮れる…ちょっと泣いた…。10月初旬なのにめちゃくちゃ暑かった。日に焼ける…(そんなこと考えてる場合か)。
住宅街だしマンションの敷地内だし、誰も通らなくて、脳内で映画『世界の中心で愛をさけぶ』の

「助けてください!誰か…助けてください!」

シーンが流れるも、羞恥心と声を出す気力もなく、「一人で生きるってこういうことか~!」とか余計なことを考えながら、ただただ途方に暮れている。すると…

ガチャ

偶然出てきた隣の部屋の人が助けてくれました(泣)恩人(泣)
おんぶしてもらうのは怖かったので(この期に及んで人間不信発動)、盛大に背中を貸していただき、立ち上がり、部屋に入ることができました。
部屋に入ってやっと、両親に連絡できました。

その後上司に連絡し、会社は1週間有休、1週間在宅勤務にしてもらいました。

シャワー浴びるだけで1日の一大イベントの日々

幸い2~3日分の食料はあり、洗濯もしたばっかだったので、父の休みに車で迎えに来てもらうまではなんとか生き延びられました。

もともと家に引きこもるのは得意なので(笑)、ショックでイラスト教室の課題を描くことができなかったものの、積読していた本や先人のブログを読んだり、松葉杖のコツや足の骨折のリハビリのYouTubeを見たりして過ごしました。

↓これ見てれば家の前の段差で転ばなかったのに!

また、家にキャスター付きイスがあり、家の中の移動は平気でした。骨折必需品!

ただ、シャワー浴びる時、ギプスにゴミ袋を付けて養生テープで水が入らないよう固定し、片足で入るのが大変でした。お風呂用のイスがあればヒヤヒヤすることはなかったな…。

ちなみに実家だとご飯や洗濯をやってもらえたり、父が休みの日は車で外食できる良さはあるものの、家の中の階段の上り下りが大変だったり(お尻ついてやるから安全だけど手首が痛くなる)、ベッドじゃないからか腰が痛むので(ロキソニンテープめちゃ使った)、最初の一週間で自分の家に帰りました。その後松葉杖が外れるまで、食事は親に買ってもらったご飯とnoshで乗り切れました。感謝!

10月21日、来る出社に向け、ギプスシューズ(サンダル)を買いました。

骨折後初出社…!!!

10月27日、骨折から20日目、骨折後初出社しました。
行きは父に車で送ってもらったので良かったのですが、入り口から私のデスクまでが遠くて遠くて…。
車いすを借りることもできたのですが、社内のスロープが急なのが怖くて一日中松葉杖で移動しました。

肉体的にもしんどいけど、「何があったの!?」とすれ違う人ほぼ全員が聞いてきたり、めちゃめちゃ見てくるので精神的にもキツかった!
心配してくれているのは分かるけど、事細かに事情を聞かれた後に「お大事に~!」で終わると、私の心中の安達祐実が「同情するなら物理的な援助か有益情報をくれ!」と叫びます。
会議の移動で物を持ってくれたり、過去に骨折した方が経験談を話してくれるのはありがたかったです。

ただ、帰り電車チャレンジしようと会社を出た後、駅に行くまでの段差一段目でコケてしまい、おとなしく家までタクシーで帰りました。泣
入念にバリアフリーの乗り換えを調べたのに…とか、明日も会社行かなきゃいけないの…?と思うとむなしかったです。
次の日はタクシーで行って、会社では車いすで過ごしました。

今思い返すと笑えますが、初めて会社の上りスロープで押してくれた方が現れた時、やさしさに触れて朝からめちゃくちゃ泣きましたwその後も助けてくれる方がたくさんいて、少しは周りを信じなきゃいけないな、と思いました。

その後はたまに休みつつ、出社するときは松葉杖が外れるまで社内では車いすで移動し、体力温存するようにしました。

メートルを意識する日々…骨折後初電車


骨折後、バリアフリーは進んではいるけれどまだ完全ではないこと、階段やエスカレーターならすぐなのに、エレベーターしか使えないと4~5倍歩かなければいけないことを痛感しました。

骨折後出社2日目の帰り道、「また駅までの段差で転んだらどうしよう…」と思い、電車で帰るかタクシーで帰るか考えていると、優しい同僚が出口まで車いすを押してくださり(私のデスクから出口までは社内でトップクラスに遠い)、力がわいた私は「今日電車乗らないと来週もタクシー使っちゃう!」「都会だから、ダメだと思ったらタクシー乗ればいい!やれるとこまでやろう!」と思い、骨折後初電車に乗りました。

結果、電車とバスだけで家まで無事に帰ることができました。泣
普段「ぶつかりおじさん」というわざと女の人や自分より力が弱そうな人にぶつかってくる輩がたまにいるので、「新宿駅の乗り換えとかでぶつかってくる人がいたらどうしよう…」と不安に思っていたのですが、むしろ明らかにけが人なのでモーセの十戒程ではないけど皆さんよけてくれて大丈夫でした。

気づいたのは、道端で助けてくれる人はご年配率が高いこと、もしくはえびすさんのような笑顔で人相がめちゃくちゃ良いことでした(後者は私のフィルターがかかっていそう)。

道端で助けてくれる人の人相、大体これ!

あと駅で助けてくれたおじさん、第一声が「大丈夫ですか?」じゃなくて「何かできることはありませんか?」だったの、人助けのプロだ!と思って感動しました。

この日腹立ったのは、私はJR新宿駅から京王新線新宿駅に乗り換えるのですが、ルミネ1のエレベーターが使えれば数段の段差を頑張ればラクに乗り換えられるのに、それが朝11時からしか動いていないことが発覚したことです。
商業施設に頼るバリアフリーって何!!社会の縮図か!!!
次回出勤するときの朝は、京王のエレベーターを使って乗り換えたので、おそらく800メートルくらい歩きました。普通の4~5倍の距離歩いた。遠回りにもほどがある。あまりにもむなしくて、その次は中央西口からタクシーで会社まで行きました。

あ、優先席の位置が分かるホームドアや、エレベーターまでの距離の案内、はありがたかった~~バリアフリーへの意識がめちゃくちゃ上がった日々でした。

雨の中の選挙と骨折後初めての外食


10月31日の選挙、近所とはいえ雨の中の松葉杖大丈夫かな…と思いながらも、気合いでなんとか行けました。会場では車いす使いました。
期日前投票だけでもウェブでできればな~とこんなにも思うことは、しばらくないなと思いました。

この日に描いた骨折あるある:スポーツ番組の選手のケガ復帰劇でやたら共感し、最後は勇気もらう。

前の日はお昼に近所のお寿司屋さんに行きました。どうしてもコンビニ行きたくて…。
久しぶりに食べた生魚、美味しくて感動でした。
美味しいものを食べに外出するって大事だな、そして余裕のある人しかできない尊い行為だなと思いました。冷凍食品ばかりでは、おなかは満たされても心はあまり満たされないので…。


あと外の空気を吸うこと、日光を浴びることも大事でした。手は相変わらず痛かった。400メートルあたりからしんどかった。

あとは自動販売機のありがたさ!骨折後初めてのネット以外での買い物は自動販売機のカルピスソーダでした。

ギプス半分がなくなり初の湯船!あとエスカレーターいけた。


11月1日、骨折から25日目、チェーンソーみたいな機械でギプスの上半分を切ってもらい、包帯で固定してもらいました。
絶対に足切れないようになっているとはいえ、めちゃくちゃ怖かったです…。


25日ぶりの自分の足は、細いし、不健康な色だし、何より自分のものではないみたい…。
この日から湯船に入れるようになりました。お風呂の時以外は半分ギプス(医者は添え木と言っていた)+包帯です。
皮膚が再生されるから古い皮がボロボロむけるけど、積極的にはがさないよう言われました。

骨折後初めての湯船は気持ちよさ半分、恐怖半分でした。
湯船の中で足の指をグーパーしたり、車のアクセルを踏むように足首を動かす運動をしたら、日に日に自分の足感が出てきました。

11月5日、骨折から28日目、帰りの駅に人があまりいなかったので、初めてエスカレーターに乗ってみました。こんなにドキドキしながらエスカレーターに乗る日が来るとは。笑
なんとか無事に乗ることができました。松葉杖の出し方や出すタイミングなど、頭使えばいけました。松葉杖、体力だけでなく頭使う(コツをつかむ、先を予想する)のも大事…。
こうした小さな成功体験は、メンタル的にも大事でした。

11月6日に描いた松葉杖あるある:駅とかで松葉杖の人見かけたときの仲間意識がすごい。

サポーターになる!痛い!

11月16日、骨折から39日目、半分ギプスからマジックテープで巻くタイプのサポーターになりました!


左足も靴下はける!靴もはいて良いらしい!わーい!と思ったものの、私が持っている靴はサポーターをしてても入るものがなく、ギプスシューズのままだし、松葉杖から卒業できたものの1か月以上足を固定していたため、さらに家では足ついて歩いて良いと言われていたけど怖くてキャスター付きイスに頼っていたためうまく歩けず、ペンギン歩き+おばあちゃんのお古の杖に。ビジュアルは痛々しいままです。

1か月経てばサクサク歩けると思っていたのに…。YouTubeで同じような骨折をした12歳の女の子は、この時点で階段上れてたのに…。と悲しくなりました。

追い打ちをかけるように、サポーターになって歩くようになってから、ほとんど痛まなかった足が痛い!
ずっと使ってなかったところを使ったら痛むのは普通だそうですが、つらかったです。サポーターが足に食い込んでくるし。足はむくむし。

足の筋肉が弱まり血流が悪くなるのは足の骨折あるあるなのです。足のむくみ対策は心臓より足をあげることが大事で、足枕(寝るときクッション置いて足をあげる)などやっていたのですが、それでも寸胴の我が左足…。

嫌で嫌でメディキュットして寝たら足首が現れて、もっと早くやればよかった!と思いました。はくとき怖かったけど。

あとは、サポーターは歩く時だけでいいということを知らず、やたらサポーターつけて過ごしていたのも悔しかったです!

腹立たしい出来事があって、電車の優先席に座っていて、降りる駅になったので手すりつかんで立ち上がろうとしたら、男の人が寄りかかっていて、気にせず手すりつかんだら舌打ちされた!


電車降りるときに後ろから押してくるサラリーマンとかさ…。
「周りを見たり、想像する余裕=やさしさ」だと私は思います。

ひどかったのは、おばあちゃん杖添えて夜道を歩いてた時、歩きスマホしてる女の人が来て、通り過ぎるの待っていたらそのまま私にぶつかってきたこと!たしかに人通り少ないけど、1メートル先くらいは見ようよ!そんなに大事な用事かよ!と思いました。

さらに言うと、松葉杖外れてからは全然優先席譲ってもらえないから、「優先席譲ってください~」って言って譲ってもらってたけど、明らかにケガ人のビジュアルだし、アピールのためにおばあちゃん杖持ってるのにな~と思っちゃった。優先席ってみんな座っていいけど、少し罪悪感持って、というか、周り見て譲る準備して座るのが私の普通なので、「え~~」と思ったよ。私は余裕持って生きていきたい。

リハビリと普通に歩くということ

11月22日、骨折から45日目、レントゲン撮りに行ったら医者に「まだギプスシューズはいてるの?」「まだ普通に歩けてないの?」と言われショックを受ける。

骨折して固定して「絶対安静!」と医者に言われ続けていたのに、ギプス外れた途端そんなこと言わないでよ!この感じ、校則で化粧禁止だったのに、高校卒業した途端化粧するのが当たり前の世界になってたのと似てる!

歩いたり足首の運動はしていたものの、足を上に動かすのがまだ硬かったので、理学療法士の方に家でやるリハビリを教わりました。

① 足を上にあげる
② タオルを足にかけてふくらはぎをのばす
③ アキレス腱立ち
④ しゃがむ練習←むり!

あとはYouTubeで悩み別に検索して暇なときにいろいろやりました。ただ上の①〜④は朝晩毎日やるよう言われたけど続けられていない。骨折から48日目の、これ書いてる今もしゃがめないし。

↓ちなみにこの方のYouTubeにめちゃくちゃ助けられた!

あと、リハビリの成果かもしれないけど、ギプスシューズをドクターマーチンポリーに変えた途端、自分の左足が悪いのをあまり意識しなくなったせいか、周りから「歩けてるじゃん!」と言われるようになりました。もっと早く普通の靴はけばよかった!


と思いつつも、サポーターして入るスニーカーないし、マーチンは重いからいやだな…と渋っていたのはしょうがなかった。

リハビリの先生が推しに似てて楽しい!


リハビリの先生(既婚)がIMPACTorsの基くんに似てると意識した途端、私の骨折つらい日々は終わりました!推しに褒めてもらうために通う、しかも行けば行くほど保険金もらえるので、モチベ上がるったら仕方ない。

理学療法士ってなんでかっこよく見えるんだろう、と真剣に考えたのですが、大体スポーツやってたから爽やかだし、ジャニーズと似てて若い男性がたくさん集まっているだけで尊いんですよね。私はおばあちゃんになっても同じことで楽しく過ごしていそうです。

リハビリ最終日は失恋ソングを聴くくらい、リハビリの段階になってからは楽しかったです。笑

半年以上経った今も左足首の関節がかたいけど、湿気多い日とかに多少違和感感じるけど、ベッドにダイビングしなくなったけど、ほぼ完治して楽しく過ごせてます!あれから生き抜くためには運動しなきゃいけないと気づき、ピラティスやストレッチに通うようになりました。

皆さん、過信はせず、健康にお過ごしくださいませ!

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