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好きな言葉はせんべろです

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最近の記事

くどうれいんのエッセイを買った日

毎朝起きて、仕事をして、わたしはお金を稼いでいる。 仕事の目的は様々あるけれど、お金を稼ぐことはこれから先も、大事な目的のひとつだと思う。 だけど、お金を稼いで何をしたいのか、わたしには明確な理由がないな、と思った。 社会人になったら金銭感覚はもっと変わるものだと思っていた。 でも、毎月口座に振り込まれる額が、しっかり人生で最大となっても、わたしのポーチの中のデパコス割合は時給1,000円ちょっとのバイト代をコツコツ貯めていた学生時代と全く変わらない。 Tシャツの値

    • 人を信じることは詳細を知ること

      最近上司から「細かい話になると面倒になって、知ることや理解することを諦めがち」と言われた。その通りだなぁと思った。 クライアントとなんとなく、大体の話で合意しても、結局そこからは浅い考察しか産まれず、最後提案が通らなかったり。 それに、恋人だと思っていた人には実は他に大事な人がおり、1年弱もの間、同時並行で時間が進んでいたこと。 思い返せば、というやつで、あれもこれも、本当はちぐはぐだったし、噛み合っていなかったように思う。 交際の事実を隠せというオーダーも、「いやぁ

      • シャウエッセン育ち

        一人暮らしを初めて、早一ヶ月。 思いのほか楽しく生活をしている。 好きなものを好きな時に、作ったり食べたりできることに、実家暮らしの長かったわたしは心躍らせている。 日々、買いすぎて腐らせたり、買わなすぎてひもじかったりしながら、小さい冷蔵庫見つめて、これ、紛れもなくわたしの冷蔵庫なんだなぁ〜と抱きしめたくなったりしている。 自分で買うことを始めると、10円の差が惜しい。 売り場にずらりと並ぶ各社のソーセージ。 シャウエッセンは高い。別格。 ちょっと悩んだけど、

        • さいたま

          社会人になって、こんなに武蔵野線に乗ることになるとは思わなかった。 通勤5日目にして一両目に乗れば座れることを学んだ。 同じ学びを得ているおじさんたちに挟まれながら、毎朝堂々と爆睡を決め込み、電車に揺られる。 埼玉のことを好きになる自信はそこそこあった。 が、 どの駅を降りても、パチンコ屋パチンコ屋パチンコ屋。 ランチを探せばラーメン屋ラーメン屋ラーメン屋。 所沢ではタクシーに道を間違えられ畑に降ろされた。 入間市ではスーツを着て歩いているだけで、振込詐欺を疑

        くどうれいんのエッセイを買った日

          潔くないが愛おしい

          東京配属バンザイ!! と喜んだのも束の間、正確には東京ではなく"首都圏"配属で、埼玉配属になることが先日判明した。 春から港区の女になります!と言いふらしていた自分を大いに戒めたい。 自宅から埼玉まで通うのは遠い。 これは社会人になってから痛感していることだが、通勤時間の短さは人生の幸福度にものすごく直結する。 つまりリモートワークって本当にバンザイ! 社会人生活をハッピーなものにするため、予定よりも早く実家を出て一人暮らしをはじめることを決意し、部屋探しと並行して自分の

          潔くないが愛おしい

          ガクセイ終わり!

          6・3・3・4と16年間に渡ってやってきた、”学生”という身分が終わる。 最後の方は有休消化の如く、切れるギリギリまで授業を切りつつも、単位をひとつも落とさなかったことを教えてくれる成績証明書を見つめながら、いつの学生時代も結局、優等生から脱却できなかったなぁと思います。まあそれでいいんだけれども。笑 16年間かけて、ゆっくりたっぷり成長してきたな、と思うけれど、特に最後の4年間の大学生活で、わたしはいろんな出来事に出くわして、感情を上にも下にも大きく動かしてきたなと思う

          ガクセイ終わり!

          年始のセールでコートを買ってほしい。

          今年のものは絶対に今年に着たい!というほどミーハーではないので、だいたいコートは年始のセールで買う。 そのコートが本領発揮するのは、次の冬シーズンなので、あまり攻めたコートを買ってしまうと、さてさて、いざ着てやろうと思う頃には、過ぎ去った流行をまとうことになってしまう点が注意点である。(それで結局無難なコートしか買えないというループから脱却したい。) コートだけでなく、服ってだいたい少し先の季節で着るものを買う。 この間、今着るには少し寒い薄手のスカートを買った時、あぁ

          年始のセールでコートを買ってほしい。

          2021年は

          なんでもやってみたらええや~ん、を誰に言われるでもなく、如実に実行した1年だったと思う。 なんとなく自分の中で、「これはちょっといけないことだ」と思ってきたことをあれやこれや、試しにやってきた1年だった。(そしてそれは実際にはいけないことでも何でもない。) この”ちょっといけないこと”は”中2ごっこ”と心の中で呼んでいた。 2021年、 はじめてタバコを吸ってみた。 はじめて金髪にしてみた。 はじめて限界まで飲んで人に迷惑をかけた。(これは実際に良くないことだと思

          2021年は

          人生の後悔は抱きしめて生きていきたい方かもしれない。

          父の余命が判明する直前、わたしはインドに短期留学に行っていた。 父へのお土産はスタバのインド限定マグカップにした。 重いし、インドで買うにはちょっと高かったけれど、スタバはわたしと父がよく会って話をする場所でもあり、それに決めた。 帰国時、父が空港まで迎えに来てくれた。階段を降りる時、わたしの代わりにスーツケースを持ち上げてくれた。帰りの電車の中で、カオスofカオスのインド生活を父に話した。リキシャのおじさんにぼったくられた話や、ひどい胃腸炎になって韓国人におかゆをもらっ

          人生の後悔は抱きしめて生きていきたい方かもしれない。

          たったひとりにいいんじゃんって言ってもらえること

          わたしには18年くらい一緒に生きてきた幼なじみがいる。なんとなく悩むことがあったとき、気づくと彼女に連絡をしている。 彼女とは、何も考えずとも、しゃべらずとも一緒に居ることができてしまう。 そんな感じだから、2人で会っても大抵最初はあまり盛り上がらない。 ピークは決まって、またねを言う1時間前くらいに来て、あー話し足りないねと、別れてまた会う約束をする。 大事な話は大体お風呂でする。手がしわしわになるまで、浴槽に足だけつかりながら長話をする。 どのタイミングの大掃除

          たったひとりにいいんじゃんって言ってもらえること

          だし巻き卵がうまく焼けなくても

          私は、だし巻き卵を巻くのが苦手だ。 アルバイト先で、だし巻き卵を巻くのはホールの仕事なのだけれど、たっぷりの油を使って、熱々のフライパンで、きれいなだし巻き卵を巻くのが苦手。火にびびり、はねる油とフライパンの重さにびびり、上手にフライパンを返せない。 わたしの巻くだし巻き卵はいつも、なぜだか他の人がつくるだし巻き卵の1.5倍くらいの高さになってしまう。 キッチンで働くコアラさん(と呼ばれている人がいる。私の大好きな社員さん)には、「だし”太”巻きたまごだねw」と笑われた

          だし巻き卵がうまく焼けなくても

          死ぬ間際、家族は家族になる。

          ふと、これはもしかしたら生きていく上で大事にしたいテーマかもしれないな、と思うことがぽつりぽつり、たまにある。 最近人と話して、あ~これもぽつりのひとつだなと思ったので、忘れないうちに、自分のために書き残そうと思った。 私の父は私が20歳の時に亡くなった。膵臓ガンで、見つかったときにはもう手遅れで、余命がついて、あっという間に亡くなってしまった。 父と母は離婚していて、父とは小学校以来離れて暮らしていた。父は元から海外赴任をしていたので、正直それほど生活に変わりは無かっ

          死ぬ間際、家族は家族になる。

          人と「会える」ということは。

          大学の最寄り駅から歩いて3分くらいのところに「ひまつぶし」という名前のスナックがある。 わたしが所属していた部活の部員が、代々そこでバイトをしているから馴染みのあるお店で、部活の打ち上げで使わせてもらったり、それ以外でも何度か通った。 明るいママさんと、無口だけど素敵なマスターと、常連のおじ(い)ちゃんがちょこんといる小さなスナック。 カラオケが設置されていて、なんとなく、お互い譲り合いながら曲を入れたり、たまにおじちゃんと一緒にドリカムを歌ったりもした。笑  お酒が

          人と「会える」ということは。

          大丈夫

          ふと、あぁもう和也さんはいないんだなって思うとなんだか胸がざわざわする。 *** 武者修行プログラム 最終プレゼンで、「惜しいなぁ。」って、和也さんにため息をつかれた。 「なんでつめなかったんだ。ストーリーもよくできているのに、なんで最後が詰められてないんだ。」と言われた。 そのあと和也さんに不採用と言われた。 悔しすぎて、鼻水と涙で顔をぐちゃぐちゃにして泣いた。目が腫れて二重がどっか飛んでいくほど泣いた。 悔しい 悔しい 悔しくてたまらなかった。 だから

          大丈夫

          祖父のはなし。

          今日はおよそ1ヶ月ぶりに、祖父と祖母を交えて夜ご飯を食べた。 わたしが母と弟2人と暮らす家と、祖父祖母の家は近い。徒歩3分くらい。 だから2人とも毎日家へやってくる。 「洗濯物早く取り込んどきなね」「いちご、冷蔵庫に入れとくね」「お小遣い足りてるのかね」 そんな言葉をかける。 わたしはいつも、そっけない返事しかできない。思春期の頃、そういう、祖父と祖母の言葉がうっとうしいと感じてしまうことがあって、それを今でもちょっぴり引きずっている。あんまりそういう自分は好きでは

          祖父のはなし。

          はじめてみる。

          noteはじめてみる。小さいころから物書きが好きだったなあと思う。 小学校に入って間もないころ、わたしはなぜだか道徳の授業が大好きだった。「おともだちはだいじにしよう」とか「ちくちくことばを言ったらだめ」とか、「ひととちがうのはわるいことじゃない」とかいう、ハートフルなメッセージに心をわしづかみにされた。 数ある教科書の中で、道徳だけは、どうしてもおうちにもって帰れなかった。 今思えば道徳の授業は隔週だったから、単に忘れ物防止のためなのだ。でも、おうちに持って帰れない道

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