#消えた初恋 と多様性の話

※ドラマ「消えた初恋」第8話のネタバレを含みます

「消えた初恋」は同名のマンガを原作に、オシドラサタデーという土曜の深夜枠で放送されているドラマです。

一話あたりわずか30分ながら、丁寧で優しい視点で描かれる物語にすっかりハマってしまいました☺️

私は、このドラマがBL(ボーイズ・ラブ)の視点でもてはやされて終わってしまうのはもったいないと感じていて。
ここで描かれているのは男性同士の恋模様だし、確かに主演の2人が対峙するシーンは美しくて、画力がとても強いのだけど。
この作品が本当に伝えたいのは、多様性(ダイバーシティ)なのでは、と私は思っています。

ドラマの第8話に、教育実習生として岡野先生というキャラクターが登場します。
男性(井田)が好きな青木のことを理解できず、一度は青木を拒絶してしまった岡野先生。
やがて青木の言葉がきっかけとなって、自身の偏見に気づきます。
そして、第8話の最後の方に、岡野先生が発したセリフがこちら。

正直、青木くんのこと簡単には理解できないけど。

〜中略〜
(※ここで青木と岡野先生のやり取り)

まぁいっか。
何が好きだろうと、人の自由だしな。

(ドラマ「消えた初恋」第8話より引用)

私は、このセリフが多様性の本質なんだと感じました。
自分と他者の違いを“理解”するのはとても時間がかかるし、根本的に違う以上、本当の意味で“理解”することはもしかしたらできないのかもしれない。
でも、それはどんな違いであっても同じこと。
まずは違いを“知る”ことが第一歩。
それがわかっただけで、とても意味があると思いました。

アニメが好き、アイドルが好き。
赤が好き、黒が好き。
運動が好き、勉強が好き。
それと同じ。

異性が好き、同性が好き。
どちらであっても、違いを知り、否定せず存在を認め合う。
それが、私が思う多様性です🍀

それに、青木は異性(橋本さん)が好きだったんですよね。
井田の魅力に惹かれただけで、同性が好きだから井田を好きになったわけじゃない。
そして井田も、同性が好きだから青木の思いに答えたわけじゃない。
それぐらいフラットに、人と向き合えたら素敵だなと思います。

そして、消えた初恋の話題に関連して、マシュマロで「アライ」という考え方について教えていただきました。
恥ずかしながらその言葉の意味を知らなかったので、少し調べてみました。
「アライ(ally、またはstraight ally)」とは、LGBTQの方たちに共感し、支援を表明すること。
詳しくは、以下のリンクを。
※こういった考え方には様々な解釈があり、人それぞれの価値観の元で正解は変わると思うので、あくまでも一つの解釈としてご参照ください

海外ではLGBTQを扱った作品に出演する俳優さんが「アライ」である意志を表明することがあるそうで、そのマシュマロでは、日本のアイドルがこういった表明をするのは難しいと思うか、という主旨の内容が書かれていました。

今回、マシュマロをいただいたおかげで「アライ」について知ることができたものの、私は現時点ではこの問いに対する答えを持ち合わせていません。
ただ、多様性に寛容な世界を願う1人として、このアクションの存在を発信することはできると思い、この文章を書くことにしました。
まずは“知る”ことが第一歩だと、この作品を通して教えてもらうことができたから。

こういった意志表示をすることが正しいとか間違っているとか、そういう話ではなく。
ましてや、推しにして欲しいとかして欲しくないとか、そういう話でもなく。
一人ひとりが考え、判断し、自分のタイミングで行動するから意味があるんだと思っています。

近年、日本でもこういったLGBTQを題材としたドラマや映画がヒットするようになりましたよね。
こういった作品をBL(ボーイズ・ラブ)と呼んで、一部の特殊なものとして捉えるのではなく、普遍的な人間の在り方の一つとして受け入れていくこと。
また、その輪がどんどん広がっていくこと。
デビューしたばかりのジャニーズの若手アイドルがW主演という形でこういった作品に携わることで、きっとカルチャーチェンジの助けになるはず。

私は、そう信じたいです🤲

最後に、以前ジェンダーについて考えて書いた文章をnoteに掲載しているので、そのリンクを貼って終わりにします📝

以上です!

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