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和樂webに出会わなかったら、20代で日本文化のおもしろさに気づくことはなかったと思う

こんにちは!和樂webスタッフのとま子です。突然ですが、わたしの悩みをちょっとだけ聞いてください。
わたしは今年で25歳になるのですが、同い年の友達、歳の近い先輩・後輩と趣味が合わない、というかズレを感じることがよくあるんです。

・ケーキより和菓子が好き
・コーヒーよりお茶がすき
・西洋美術より日本美術がすき
・海外のブランドより日本のものが好き

さらに民藝の可愛さや、縄文時代のおもしろさ、日本庭園の楽しみ方、和樂webに参加して日本文化の魅力に気づいてしまった今、このワクワクを友達と共有したいのにできないんです。(わたしが話すのが下手というのもあるのですが…)

やっぱり「日本文化」というと20代の人にとってはちょっぴり難しいイメージがあってハードルが高く感じられます。わたしもそのひとりでした。
でも和樂webに参加してから1年。そして最近はたくさんのライターの方々に参加いただいて、次々に新しい発見がある毎日。あれもこれも日本文化なんだ!日本ってこんなにおもしろい国なんだ!そんな気持ちで胸がいっぱいで、ワクワクな毎日なのです。


例えば……


ハードボイルドなナイフコレクター、澤田さん!
ナイフって最初は正直こわいなって思ったんです。でも、そうじゃなくて「ナイフは人を笑顔にするものだ」という澤田さんの言葉にナイフのイメージが180度変わりました!確かにナイフがなかったらここまで文明は進化していなかったのかも…澤田さんの記事はそんな気づきを与えてくれます。


そして、日本のナイフや技術って世界に誇れるほど凄いものなんです!例えば切り出しナイフの「kiridashi」、ブレード表面の波型模様「刃文」が「Hamon」として国際単語になっているなんて驚きではないですか!?しかも、海外のナイフ職人が「俺のナイフにも刃文をつけたい!」と言っているなんて……

澤田さんに出会えていなかったら、日本のナイフの素晴らしさも、それが日本文化の入り口になるという気づきもなく、私の口から「ダマスカス鋼」という言葉は一生出てこないだろうなと思います。

ちなみに、先日澤田さんに「ナイフの研ぎ方を教えてください!」と頼んでみたら、記事の本文に

澤田はナイフマニアなのだから、どんなナイフでも自分の手で研いでいるのだろうと誤解されることがある。

なんて書かれてしまいました。すみませんでしたっ!

和樂webの縄文女王、笛木さん!

みなさんは、土偶に興味はありますか?私は今まで、正直あんまり良さみたいなものがわからなくて…。でもずーっと見てみていると、なんだこのクスって笑ってしまう可愛さは!これが3000年前に作られていたなんて!縄文人の創造力やばすぎっ!と、なぜかなるんですよ。試しにみなさんも毎朝見てみてください。

さらに、その土偶には謎がいっぱい。笛木さんの記事を読んでいると、「えっ、せっかく作ったのにほとんどの土偶が意図的に壊されているの!?」「女性を象ったものが多いのはなんでだろう?」「てか、ドラえもん土偶ってなんやねん…」みたいな驚きや発見があって、興味は深まるばかり。

笛木さんは縄文に対する情熱がものすごい方で、お話もすごく面白いんです!なんで縄文お好きなんですか?と聞いてみると、「縄文時代の人々は、現代だったらムダだと言われるようなことを大真面目に、労力をかけて行なっていた。心がすごく自由だから創造性の爆発力がすごい」と、おっしゃっていました。

私には全くなかった視点や考えで、今ではずるずると縄文沼に引き込まれています。

縄文時代って学校の授業では、そこまで深く取り上げられないですよね。でも、例えば、縄文人の1日の実働は4時間だけだった!なんて知ったら驚きではないですか?

朝9:00に出勤したとしたらランチタイム入れても14:00退勤。ちょーホワイト!!

ちなみに、笛木さんに黒曜石についてお聞きしようとしたら、それについては話し出すと何時間もかかるから、と言われてしまいました。また今度じっくりお聞きしたいと思います!

超絶やさしい歴史マイスター、辻さん!

幸いなことにわたしは小学校の頃から戦国無双のゲームにはまっていたので元々知っている武将の名前は多くありました。でも、「石田三成って何したか知ってる?」そんなことを聞かれてしまうと、うーむ、記憶にはぼんやりとしていて答えられません。さらには、戦国時代ってそういえばいつからなんだろ?そんなところからわからないド素人なのです(涙)

しかし!そんな素人の私にもやさしくわかりやすく教えてくれるのが辻さんです。戦国武将や忍者、歴史ミステリーなどこれまでたくさんお書きいただいているのですが、この間こんな企画を行いました!歴史のプロVS完全素人の歴史座談会!(?)

戦国時代ってどんな時代?なにしたら天下統一なの?そんな素朴な疑問にもやさしく答えてくれた辻さん。「あ〜そういうことだったんだ!」と、腑に落ちる人はきっと私だけではないはず…!

さらに辻さんはこんな記事も!

学校では、教科書だけでは、たぶんここまで教えてくれない、歴史の先生が辻さんだったら授業がもっと楽しかったんだろうなって思います。「歴史を知ることは人間を知ること」そんな辻さんの信条に私も感化されています。もっともっと歴史を楽しむぞ〜!!

最後は、古典をちょっと意地悪に(?)魅力を伝えてくれる伊藤千晶さん!

みなさんは『源氏物語』を読んだことはありますか?知っていたとしても、20代の方で、しかもその全文を読んでいる方はあまりいないのではないでしょうか?それもそのはず、『源氏物語』は全54帖、文字数約100万字、登場人物約500人と、私みたいな日本文化ド素人にはもう訳のわからない物語なんですよ。

でもそんな『源氏物語』をキャッチーな言葉で、まるで芸能人のスキャンダル(?)みたいに伝える千晶さん。もう、タイトルからしてインパクトがすごいのです。

イケメンだって失敗する。くぅーーーっ!!!!これはダメージが大きすぎるっ!!!!『源氏物語』は光源氏というイケメン超プレイボーイが繰り広げる物語だよ」なんて聞いたことがあるけど、失敗もするんですね。人は外見だけでは判断できないんだなぁ…。

さらに千晶さんは『枕草子』についての記事も書かれているのですが、こちらもおもしろいっ!!

不細工は昼寝禁止って…初めてこのタイトルを見たとき、「えっ?私寝ちゃだめなの!?マジか!!」って気持ちになりました(笑)

『枕草子』って中学・高校生の時に必ず習う「春はあけぼの〜」で始まるあれです。みなさんも記憶のどこかにありますよね。でも『枕草子』と言えば四季折々の美しい情景を表現している作品…そんなイメージをもつ方が多いのではないでしょうか?

それなのに不細工は昼寝禁止って(笑)最初の一文の、

日本三大随筆のひとつ『枕草子』は、今で言うところの人気ブログと、ツイッターの裏アカウントのような側面を併せ持った随筆です。

で、私は心をもっていかれました(笑)あまりここで書いてしまうとネタバレになってしまうので、ぜひ記事を読んでみてください。予想外の物語に「難しい!」が「おもしろい!」に変わる瞬間を味わえるはずです。

ここでご紹介したライターの方以外にも和樂webにはおもしろい方がたくさんいらっしゃいます。正直、私にはこれっ!という好きなものや、専門分野みたいなものがありません。ですが、みなさんの記事を読んでいると、その方の人生までも垣間見えたりして楽しいのです。

私以外の20代の方にも日本文化にはなかなか足を踏み入れられない、と同時にたぶん、“わからないことが恥”みたいな気持ちもあると思うのでは?と思っています。ですが、私は日本文化ド素人、誰でもはじめては経験するもの!わからないことはわからない!そんなことを言っても、楽しく日本文化の魅力を伝えてくれるのが和樂webのライターの方々です。今では、わからないことが溢れているからこそ、毎日が新鮮に見えて楽しいのかもっ!と、正直ちょっと開き直った気持ちです。

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あっでも、楽しくてPCやスマホを見ながら1人でにやにやしていると変人扱いされてしまうので要注意です。

私みたいにもっともっと日本文化に興味をもってくれる友達が周りに増えて欲しいなぁと思いながら、20代を代表して、これからもわからないことはわからないって言う!(笑)私はそんな橋渡し役みたいになれればいいのかなと思います。

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