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子供のチック

 子供のチックが発症したのが、コロナが始まって半年たった頃だった。

はじめは「風邪が長引いているのかな?でも変な咳だな」
そういう風に感じていた。ところが1か月経っても咳はおさまらない。

変だな?と思っている時にたまたま母の受診で呼吸器内科を受診。
子供のことを聞くと「チック」だと分かる。(小児科受診が多い)

【 症状 】

寝ている時には一切咳が出なかった。
我が子の場合は[部屋の中][YouTube中]など特に多く出る。
日中ももちろん出る。
うちの子供のチックは喉を鳴らすような低い音で、
ひっかっかりを取り払うような咳だった。
一日に何度も出る。

【 困った事・対処法 】

チックと共に生活することは親側としても少しストレスがあった。
日中ずっと音がする。
テレビを見ていても、話しをしていても、お風呂に入っていても・・
自分の子供の事なので、心配がつのった。
同時に日常でなる音が気になって、
きつく注意してしまったこともある。

チックは本人の意思では止められないのだ。

止められないのでこちらで対処していく。
まず耳栓をする。そして音楽を聴く
(子供の生活音が拾えるくらい。危なくない程度に)
そして可能であれば気分転換に一人で出かける


[チックのことを指摘はあまりしないほうがいい]
と一般的に言われる。これも親側としては何も働きかけできなくて辛い
具体的な方法がない。いつ終わるかもわからない。
「どうせえっちゅーねん」
とりあえずそのことは話題にせず、見守った。

【 周囲の視線 】

外出中は特にコロナが流行っていた時期でもあって
周りの目がきになった。
実際にスーパーに行った際にも
「なんでこんなに咳してるのに連れてくるんや!!」
年配の男性にそう言われたこともあった。
コロナが心配なのも分かる。
同時にチックという病気はあまり知られていない。
特に電車に乗らないといけないときは密な状態なので
「アレルギーがあります」
と書いた缶バッチを付けて乗った。
チックの缶バッチは探した中には無かった。
可愛いくカバンにつけれるものがあったらいいなと思う。


【 親しい人に話す 】

良く遊ぶ子のお母さんには、「チックがあります。」と話していた。
「知ってる子にもいたよー」
「気にならないから大丈夫やで~」
「咳続いてるからちょっと心配やった言うてくれてありがとう」
「子供にもよく伝えるね」と温かい言葉をかけてくれた。

中でも一番印象的だったのは小学生の子に話した時に、
「チック知ってるで。友達にもいたから。気にしなくていいよ、大丈夫」
と言ってくれたことだった。
まだ小学生なのに知っていることにびっくりしたし、
否定せず、自分なりに考えて接してくれたので本当に嬉しかった。

【 チックがおさまる 】

子供のチックは1年後に気にならないくらいになった。
風邪を引いた後はときどき変な咳が出ることがあるけど。
それでも日常的に出る音はなくなった。

子供のチックの症状が出てから、
私も子供がチックになった事で初めて症状の事を調べたし、
考える機会がもらえました。
少しでも知ることはとても大切だと思います。
知ってると知らないでは見え方が変わるから。

今回は私の子供のチックを書きました。

私の周りにはチックの子供はいなかったので、
その当時一人で悩んでいました。もし今悩んでいる方がいたら
何かの参考になればいいなと思います。




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