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熊野古道3日目


寒さで何回か目覚めつつたぶん6時あたりに起床。
雨がかなりキツく降っていたので、暫くダラダラ。

7時過ぎには身支度を整えて出発

靴は絶対濡らしたくないので今日は全部バス移動にしようと思っていた矢先、最寄りのバス停からは夕方までバスがない!?となってしまったので仕方なく今日の宿泊予定の湯ノ峰温泉街へ。
硫黄の匂いが漂うテレビとかで見たことがある景色にテンションが上がる。
温泉卵の暖簾のある売店もある。
時間が早いのでまだ開いて無いがやってみたいなぁとか考えつつ今日の宿泊予定の宿に一旦行くものの誰も起きてない様子。
荷物だけでも預けたかったけれど、まぁまだ8時だし俺バックパッカーだし!?
この辺で時間潰そうと思ったけど大衆浴場は改装中で閉まっているので難しい。
靴も濡れちゃったしもういいか。
行くか〜ってことでそのまま荷物を背負って熊野本宮大社へ出発〜
本宮へ行くには4kgの道路か2kmの熊野古道の大日越(直感でなんかちょっとキツそう)ルートがあり、なんか靴濡れちゃった勢いで大日越行くことに。

登り始めてすぐ飢餓感に気づく。
そういや、お店が無くて昨日夕方に食べたうどんから何も食べてなかった。
ちょっとふらつきそうになりつつ、雨の日の峠も体感してみたい好奇心から引き返さず続行。


きっつい。

思ったよりも何も食べてないことによるエネルギー不足を感じる。
それに雨が降っていて足元が悪いかつ片手には折り畳み傘、もう片方には鞄に防水カバーした影響で取り外した敷マットを抱えて両手が塞がったままの峠。
汗もかくし、雨で休憩できるとこも少ないのでなかなか体力的にキツイ。(昨日の国道とは別のキツさ)
雨の峠のキツさを思い知った。
ただ峠はいつか頂上に出るしそしたら後は下り。ずっとキツイわけではなくて必ず終わりが来る。
なんやかんやキツイなりに淡々と歩を進められている事実に対して俺は結構我慢強い方だし、根気よく続ける才能もある方だよなぁと自己分析をくだしつつ登る。

この時、気力を振り絞るために歌を歌いながら歩いた。
最近ギターで練習してるvaundyの怪獣の花唄(同じシェアハウスのピアノ上手い人が好きな歌なのでいつか簡単な演奏を一緒にできたらなと思ってる)を歌いながら登っていく。

あと雨の峠も雰囲気は凄く幻想的というか、霧っぽい感じで伝説の八咫烏が出てきてもおかしくない感じで熊野古道の新しい一面を垣間見られた。

そして峠を越えて下り。
ただラスト、お地蔵さんの手前で思い切り滑ってしまうものの打ち身もせず完全無傷だった。
お地蔵さんの手前だったこともあり、ここまでの旅で色んな神様や地蔵さんに手を合わせながら歩いてきたから加護があったんかな?とかちょっと思いつつ加護に感謝しながら峠をクリア。

あと本宮へ参ってその辺歩き回るだけ。
あんまし大したことはしてない。

それから湯ノ峰温泉にあるゲストハウスへ向かう途中、黄色のスズキのハセラーみたいなのに乗ったおばちゃんが窓から親指を上げて自分の車を指しながら「乗ってく?」と言ってくれたので温泉まで2kmほど乗せてもらうことになった。
昔おばちゃんもバックパッカーをしていたそうで見ると声を掛けているらしい。
湯ノ峰温泉へ温泉卵を作りにいくところだったそうで丁度通りがったところだった。
宿に送ってもらって別れたものの、チェックインより時間が10分ほど早かったので荷物だけを預けて売店へ。芋けんぴと生卵を購入。
売店のおばちゃんにすぐ下の川の桶で温泉卵を作れると教えてもらい向かうと、さっきのハセラーのおばちゃんに再会(そりゃそうだ)
色々と話しながら一緒に温泉卵を作った。
おばちゃんは大学出た後カナダ、タイ、メキシコに滞在してたことがあるそうで日本に帰った時に英会話の先生をやったことがきっかけでかなり英語が喋れるようになったそう。
高校の文法を完璧にすればほぼいけるのだとか。
やるか分からんけど英語をもし喋りたい!ってなった時は英語の先生目指すか笑

l like sushi!

なんかインスタに俺とツーショット撮って上げてたけどなかなか元気なおばちゃんやったな〜

色々旅したいって言ったら是非見聞を広めてきてね!って言われたから広めます!
ウェイ!

そんなこんなでいい時間になったのでおばちゃんと別れ温泉卵を携えゲストハウスへ。

もともとは小栗屋という宿だったものを今の経営者が引き継いだものらしい。

温泉も流石、元老舗宿って感じのクオリティー。
この辺りの温泉は薬湯だそうでお湯に温泉成分が固形化した白いものが浮かんでいて、湯の花と呼ぶらしい。ザ薬湯を味わえて嬉しい。

ご飯は自炊できるので本宮近くで買った鶏モモともやしとかで親子丼を作った。
これが適当に作った割にうまい。
お腹いっぱいになった。
たまに手料理を食べたくなる時ってあるよねぃ

そのあとキッチンでお茶とコーヒーを飲みつつ、担当者や卒業旅行中の青山の学生さんとお話しした。

学生さんは官僚になって地方にもっと目を向けさせたいと言っていて若いっていいなぁと思いながらとてもパワーをもらった。
若者よがんばれ!

そしてもう1日目から振り返ってたら3時すぎてしまった。飲んだビールがまわってあまり眠くない。

そろそろ寝るお〜

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