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外国人と働いて分かった日本人という特殊な人たち(食事編)

チャオカフェ実店舗時代はベトナム料理店ですので、基本働いているのは私以外ベトナム人の事が多かったです。
またお客様も、味が似ている事から南部中国人・故郷のベトナム人街を思い出す欧米人・当然ベトナム人!と国際色豊かでした。
時には店内の日本人が店主だけになる事も!
店頭に立つだけで各国の方と接する機会が増えます。その度に感じたのは日本人、日本の特殊性です。
ここでは他国の人達に指摘された日本人の特別な所、固有な風習について箇条書きにしてみます。(料理店ですので食に関する事ばかりです。ご了承ください。)

★定食・御膳・ワンプレート大好き!
チャオカフェ実店舗時代のランチ大ヒットメニューがこちら!

フォープレート980円!フォー•揚げ春巻き•味豚ご飯・チェー(ベトナムスイーツ)のセットです。
ランチの90%はこれをご注文のお客様でした。
しかしこのフォープレート、調理担当リエンさんがどーしてもやってくれなくて、説得するのに1年かかりました。

プレートランチに抵抗があった頃のリエンさん

「こんなちょっとずつだったら美味しいかどうかわからないよ!」
が反対の理由だったです。
小さいお皿で少しずつ食べたがるのは日本人独特なようです。

★器を持ちあげる。
「スプーン下さい!」
チャオカフェキッチンカーではスプーンを常備しています。

日本以外の国では器を持ち上げる習慣がありません。その為フォーなど器物料理は、スプーンが無いと食べるのに大変苦労されるみたいです。特に女性は持ち上げて器の端に直接口をつけ、汁をすするのには「ど~しても抵抗がある」とよく言われます。
実店舗時代からレンゲ・スプーンは必需品でした。

★マイ箸、マイ器、マイ湯飲みがある。
家族全て別々の食器があるのは日本だけだと思います。
「綺麗だけど、お母さん大変だねー」と外国の人達がよく言っています。
⇓リエンさん家食事風景

★器が薄くて軽くて綺麗
リエンさんの出産時、手伝いにリエン夫婦両家のお母さんがベトナムから来日されました。

同じタイミングで店主実家の引っ越しがあり、お母さん方に店主実家の食器をもらってもらうことに。
お母さん方「食器が綺麗ねー」「器が薄くて軽いね」と大好評!山のようにもらってもらえました。
日本食器の美しさ&バラエティ豊かなところは『マイ食器』文化、軽くて薄いところは『持ち上げて食べる』習慣から来ているのでしょうか?

★レシピは数字化必須!
「やっぱり店長も日本人だね。タイマー大好きだね」
先日チャオカフェが出店し、リエンさんも手伝ってくれた福岡市吉塚西林寺さんの『さくらまつり』


店主のフォー制作過程をリエンさんにチェックしてもらおうと、フォーは店主1人で作っていました。当然のようにフォー麺を煮る時間確認のタイマーを使っていると…。リエンさんに笑われてしまいました。

実店舗時代大人気だった、リエンさんのベトナム料理教室

時には大人数を前に出張料理教室をするまでになりました。(TVの取材も入ったり)

実は料理教室も実現までに2年かかりました。
とにかくリエンさんがレシピの数字化に大反対だったんです。「季節で野菜の味が変わるよ!肉の味も同じのは1個もないよ!なんで毎回同じ時間煮るの?おかしいよ!」っとしごく当然の主張をするリエンさん…。
それなのに店主がレシピを作る際、「これはスプーン何杯くらい?」「これは何分煮るの」など聞くものだから…リエンさん毎回大激怒!!の繰り返しだったです。
日本人の特性をわかってもらえるまで長い道のりでした。
これも数字化・平均化したがる日本ならではのようです。

食事関係だけでも、日本だけ・日本人だけというのはこんなにあるんですね。
個人的には日本の独自性、好きです!

★初めましての方にチャオカフェ歴史のまとめです。

★チャオカフェInstagramです。

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