ちゃぴ

卵巣がんサバイバーの40代既婚。再再発してオストメイトに。苦しくて辛いと楽しさ100倍…

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卵巣がんサバイバーの40代既婚。再再発してオストメイトに。苦しくて辛いと楽しさ100倍。健康しか知らなかった自分の時代と、病気をしている自分の今を織り交ぜながら日常にあったことなど書いてます。読んでくれた人はクスッと笑ってくれたらいいな。

最近の記事

お久しぶりです。がん患者がこういうの更新しないと死んだと思われるなとわかってはいたけど、なんだかんだ忙しく過ごしていて。 病気で休んでいる人間は暇かというとそうでもなくて、案外通院や、絶望的に寝込んでいる時は何もできない分家事やらなんやらに追われてます。そして職場復帰しようという前には、産業医との面談やら人事との調整やら書類提出に追われはじめ、気づけば職場復帰をまた果たしてました。再発しての職場復帰はもう気合も何もなくて、惰性というかなんというか、まあこんなもんみたいのもある

    • 治療

      卵巣がんサバイバーといいながら治療のことなんも書いてないからたまには書こう。本当はプロフィールに書きたいけど入りきらなくて。Twitterもそうだよね。 初発治療は、2018年8月に開腹手術、9月から3月まで抗がん剤パクリタキセルとカルボプラチン7回。ベバシズマブは、開腹手術時に腸管の一部(盲腸のこと。盲腸も腸管だもんね。)を切っているため腸管穿孔の恐れがあるのでなし。腸管穿孔て、腸に穴空いてう○こが溢れ出すことだから、お腹の中が汚部屋と潔癖部屋が区別つかなくなっちゃうよう

      • 写真

        写真を記念に撮る、ということを自ら進んであまりしない方だと思う。 物心ついた時にはもう死んでしまった父方のじいちゃんの撮った写真を、小学生の頃に見て、なんでこんなに景色ばかり撮ってるんだろうと不思議で仕方なかったが、なんとなく今はわかる。とりあえず旅行行ったからその景色どこでも撮っとけみたいな撮り方なのである。しかもフィルムって昔貴重だっただろうから、そこはかとなくいい加減なじいさんである。私自身も、旅行に行くのが国内だろうと、海外だろうと、写真を名所の前で撮りためて後で見返

        • 風呂

          お風呂にのんびり浸かるのってなんでこんなに気持ちいいんだろう。一人暮らしの時はシャワーでサッと済ますだけの生活で、それでいいやと思っていたけど、今更ながら、その気持ちよさを実感している。多分、旦那が風呂好きな影響を受けているのかもしれない。お風呂に浸かりながら大声で歌うのが気持ちいい。あとは、好きな映画やドラマをつい夢中で観てしまい、のぼせることもある。抗がん剤やるとすごく体が冷えるので、いくらあったまってもあたたまりにくい。今回使っている抗がん剤は、手足症候群という症状が出

          肥満

          食べられているのは本当幸せなことだというのは、百も承知。一度本当に食べられなくなった時を知ってしまうと、食べられる時に食べてしまおうと、生命の危機のスイッチが入り、たくさん食べる上に体に溜め込む。今まさにそんな感じ。やばい。抗がん剤をやった後に気持ち悪いとか、食べにくいことはあるが、次の治療まで基本ひと月あったのが、血液検査の好血球があがらず延期になると、最近はよく食べる時間の方が長い上に、感染症のかかる確率も上がるので外出を控えて動かなかったのもあって、肥えるのも当たり前で

          別れ

          同じ学校とか、同じクラスとか、そういうことで一緒になる子たちは、一緒に居て楽しくて仕方なかった子もいたし、なんとなくうまく付き合っている子もいれば、どうしても苦手で、どうにか関わらないように祈るしかない子もいた。しかしほとんどはクラス替えや卒業で別れていってそれきり。もう少し大人になってから、学生時代の出会いと別れは忙しく、出会いもノリや友達の友達とかそういう人たちも居て、付き合いも短いままに気づいたら自然に別れというよりも、関係が消滅していくのも当たり前だった。大人になった

          もっと〇〇が〇〇しないと〇〇できない。ついそう言ってしまう。今よりもっといい条件を望んでいるからいうフレーズ。私自身が、健康で仕事もあり、充分に恵まれていたのに、いつもこんなことを言っていた。 しかし、誰もが自分がそうだと言われたらショックを受けるであろう、がんという病名をつけられたら、今まで当たり前のように持っていた本当はとても大切だったものを失くし、もう二度とお前には手に入らないんだぞと言われてしまったような、何ともむずかゆく、いらいらするような感覚を覚え、その気持ちを抱

          共感

          共感すること。わかるよ、とてもわかる。辛いよね、大変だよね。傾聴してただふんふんとうなづいてくれる。話していることをただ聞いて肯定してくれる。本当に辛くて弱っている時にそういう存在は救いになる。それがテクニックだとわかっていてもだ。自分も仕事の時に仕事と割り切ってそうすることはあるし、治療している時の自分なんてまさに、医療従事者のそれに頼らないと乗り越えられない時がある。聞いてもらえることの有り難さ。聞いてもらっているという安心感で、人はなぜこんなにも喋れるのだろうと思う。喋

          爪が伸びている。ふと爪を見ると伸びている。 日本文学の冒頭にありそうな書き出し。正岡子規の俳句にもありましたっけ。爪とは一番目につくところにあって、一番なんてことないところだけれでも、一番生命力を感じるし身近な存在でもある。病気をして動けなくなって、寝込むことが多くなると、多分人間は自分の手を見るのではなかろうか。あんなに具合が悪くて寝込んでいるのに、ただ、そこにある爪は伸びている。自分はただ寝ているだけで、働けもしないのに、ただそこについてる爪は伸びる。そこに意味なんてない

          自分の家

          私は一人暮らしを始めようとした時から住む家に対する意識が低かったのだろうか。ずっと出たかった実家、今まで結婚するまで一人暮らしはどうかとか母親はゴニョゴニョ言っていたのに、同居していた祖母が亡くなったのをきっかけに、もうお前は家を出るべきだと父が言うと、掌を返したように、二人揃って、もうすぐにでも出ていけと言わんばかりに、いつ物件探すんだ、いつ引っ越す予定か決めないと決まらないぞだのと毎日毎日仕事から帰って疲れたところにうるさくて仕方なかった。こちとらいつでも出る準備はできて

          自分の家

          塾講師

          高校受験の時に、スゴい先生に出会えた。高校受験の時に初めて塾というものに入った。そろばん教室とか公文とか、英会話教室なんて一切入ったことなくて、母親が勧めてきた「昭和の女の子」がやってるとよさそうな習い事を、好きじゃないけどなんとなく続けたくらいだった。あ、そうそう、この塾の初日に、塾長に高橋くんと間違えられたのですよ。「セクシュアリティ」の時に書いたやつね。この塾長が、法学部出身なのですが更に理数系と語学が非常に堪能で、スゴい人なんだけれども、何が一番スゴいかというと、とに

          読書

          小さい頃から本はたくさん買ってもらえた記憶があるけど、何を読んでたかはあんまり覚えていない。こまったさんシリーズとか、日本の歴史や伝記の漫画シリーズとかそんなんだったかな。でもああやって本を読む癖というのがついたのは恵まれていたなと思う。 昨日は通院日だった。大学病院の混みかたは最近さらに激しくて、予約しても予約通りの時間になんて順番はこない。結局6時間待った。婦人科と産科が一緒だとこうなる。もう待つとわかっていて手ぶらで行って、ただ待っていてイライラするなんて意味がないし、

          サプリメント

          がんと診断される直前は、いつもだるくて疲れていて、寝ても疲れが抜けないままの重い我が身を引きづって働いていた。ぎりぎりに職場について席についてから始業時間に朝礼をしたときに頭が働きだし、ようやくそこで一日が始まる感じ。ビタミンCやらオルニチンやらなんやらとにかく色々試してはとっかえひっかえ必ずいつも何か飲んでいた。手頃なものからお高いもの、飲み切る頃には、これも対して他のものと変わらないじゃない、とまた他を探して飲む繰り返し。即効性を求める時にはドリンク剤一気飲み。その分頑張

          サプリメント

          セクシュアリティ

          昔からお前は男みたいだ、と親にも言われて育った。 幼い頃はいつになったら男の子になれるの?と聞いたらしい。お父さんについてるものがなんで私はないの?いつ生えてくるの?って聞いたのは朧げに覚えている。 中学生まで男の子と間違われた。女子が羨むセーラー服の学校だったけど、私はスカートが好きじゃなくて、学ランを着たくて仕方なかった。今はブレザーで下を選べるようになってきたもんね。 入ると決めた塾に行った初日、あ、今日からの高橋くんだね、とか、家族旅行で行った温泉の女子トイレに入った

          セクシュアリティ

          人間の欲望は限りない。私は本当に欲にまみれて生きてきたなと思う。ファッションやメイクが大好きだから、そのシーズンの流行はチェックしてまとめて買いたいし、習い事の衣装は自分の身体にピッタリと合うものに毎回新調したいし、美味しいレストランも予約してそれに合ういいワインを飲みたい。それぞれにそこまで向かう交通費もいくらかかっても行く。コロナもなかったし、時間さえあればいつもどこかに欲を満たしに飛んでった。家にいても、とにかく夫婦でたくさん食べるし、酒もたくさん飲むから、いくらあって

          テンパる

          テンパるって、英語のtemperからきてるのかと思ってたけど、麻雀の聴牌から来てるんだね。みんな知ってた? ちなみに使わせてもらった画像は、ドールハウスサイズでとても小さいんだって!こういう小さいものって、本当に萌えます。集めたいけど集めはじめたらきっと離婚されるのでやめておいてます。 さて、私は普段から、料理している時も、働いている時も、焦ったり慌てたりすることはあまりなくて、あっても周りからはわかりにくいらしい。舞い上がってる時や、落ち込んでるのは周りが引くほどわかるらし

          テンパる