旅、35日目 嬉しい1日
旅、35日目です。
かごしま国体・かごしま大会が終わる頃、繁華街沿いに、桃色の提灯が飾りつけられ始めました。
鹿児島の病院の院長先生と都内で面談し、鹿児島に行くことが決定したのが一ヶ月前。でも国体の日程とバッチリ重なり、
「今、鹿児島はすごく宿泊が確保しづらいよ」
と先生自らウィークリーマンションの確保や、最短の検査日確保に電話をかけてくださり、恐縮しまくったのでした。
国体が終わったのに今度はなんだろう?と思っていたら、11月2、3日に繁華街の天文館周辺で南九州最大の祭り、おはら祭が開催されるのだそうです。天文館は、滞在中のウィークリーマンションから歩いて5分ほどのところにあります。
1週間ほど前、jolly さんから、
「花電車が走っているよ!」
と連絡をもらいました。
花電車って何?と急いで調べたら、祭り開催の10日ほど前から走る特別仕様の路面電車とのこと。
病院から外出禁止令は出ていたけれど、夜だから感染リスクも少ないだろうと思い、マスクをしっかりつけて相方さんと近くの交差点に行ってみましたが、残念ながら時間が合わず、見ることは叶いませんでした。
花電車はお囃子の録音を流しながら運行するため、運行時刻になるとマンションの部屋にいても大音量のお囃子が聞こえてきます。でも音が聞こえてから部屋を飛び出しても多分間に合わない。
別の日に相方さんが運行予定を確認して見に行き、写真を撮ってきてくれました。
お客様を乗せずに、ただ走るだけの電飾の路面電車。
停留所にもとまらず、信号待ち以外はひたすら走るそうです。
「へぇ、お祭りを盛り上げるためだけに走るんだ。面白いね。」
と言いつつ、見たかったなぁ、と密かに残念に思っていました。
さて、通院は唯一外に行ける機会。
注射も無事終わり、病院の目前に立ちはだかる桜島をちょっとだけ見て…
トンビが旋回するのを眺めながら…
帰ったらもう外には出られないので、翌日の朝食を買おうとパン屋のレジに並んでいたら、誰かから肩を叩かれました。
私よりちょっと年配の男性。
「これあげる」
とパン屋の割引券をくれました。
わぁ、ありがとうございます!とその場でレジに出して精算。
ちょっと幸せな気分で店を後にしました。
帰り道を急いでいたら、あれ?聞いたことのあるお囃子のメロディが。振り返ると、花電車が通り過ぎるところでした!
そんなに珍しくもないのか、振り返る人もいませんでしたが、私にとってはとても幸運な出来事でした。
jollyさん、私も花電車を見られたよ!
いい日だなぁと、帰ってから気分よく部屋で編み物をしていたら、ピンポンと呼び鈴が鳴りました。宅配便で仲良しの同僚からのプレゼントが贈られてきたのです。
今日から始まるおはら祭には行けないけれど、再検査に向けて、安静と栄養補給を頑張るぞ!と、元気をたくさんもらった一日でした。
おまけ
花電車ではない、普通の路面電車も通常運行しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?