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サルスベリの花の構造

少し前に、ポーチュラカの花の観察をした帰り。

青空の下、サルスベリの花が、元気よく咲いていました。

蕾もツヤツヤと輝いているなぁ。

と思ったのですが…

ん?

ピンクのワサワサした花びらの中に、おしべやめしべがあると思い込んでいましたが、どう見ても、花びらの外側におしべが見えます。

よく見ると、蕾だとばかり思っていたところのスキマから、花びらが突き出していました。

この不思議なサルスベリ花の形に魅かれて、このあと何日も、調べては見に行き、を繰り返すことになりました。

私が蕾だと思っていたのは萼片でした。
これが6つに裂け、長い爪(花びらの下の長い部分)がついた、縮れた花びらが出てきます。

花びらは6枚。
1本のめしべ。
そして、おしべは長く伸びる外側の6本と、黄色い葯が目立つおしべの2種類があります。
※花びらや雄しべが7枚、7本のものもあるそうです。

40本前後あるおしべの黄色い葯と花粉は、栄養価が高く、虫たちの食べ物にはなりますが、DNAを持たず、受粉には役立ちません。

受粉用の花粉は、長く伸びている外側の6本のおしべの葯から出ています。この長いおしべは、黄色い花粉を食べにやってきた虫たちに花粉をつけるため、葯が下向きになっています。

実際にサルスベリが、こんなことを考えて花の形を作り上げてきたのかはわかりませんが、よくできていますね。

おまけ

こんな色のサルスベリもあるんですね!

おまけ2

nori takeさんが本日投稿されているサルスベリ。
6本のおしべが、虫を待ち構えているかのように、空に向かって伸びているのが、たくましいです。


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