我が家の末娘としてあなたが生まれたのは、夜9時頃。
病院についてから3時間後。
3人の子供の中で一番短い時間で産まれて、スルッと出て来たね、と助産師さんから言われたね。

色白で、目が大きくて、いつも真面目な顔をしていたけれど、笑顔がとても可愛くて。
字が書けるようになると、お母さん大好き、という手紙を毎日くれた。今でもその一枚を大事に持っているよ。

おしゃべりのお兄ちゃんと、無口なあなたは仲良しで、いつも団子のようにくっついていた。
二人でよくカーテンの中にくるまって、その中におもちゃを持ち込んで楽しい時間を共有。
ある時、カーテンの中で眠ってしまったあなた。
眠っちゃっているから起こさないで、と言ったのに、お兄ちゃんはまだ眠くなくて、あなたと遊びたくて、あなたに向かって何度も話しかけ、とうとう起こしてしまった。
「起きてる？起きてる？？起きてるぅ？？？起きてたー！」
家族の大爆笑の中で、眠いはずのあなたは、不機嫌になることもなく、お兄ちゃんの隣でキョトンとしていた。

今、大学受験に向かってラストスパート中。
大事な時なのに、両親二人が家を留守にしてごめん。
しっかり者のあなたが家をしっかり守ってくれるから、安心して遠くの土地で療養していられます。
こんな私たちが、これからあなたに何をしてあげられるかわからない。でも、今もこれからも、あなたのことを心の全てで想っています。

私たち家族は、あなたに楽しくて幸せな時間をたくさんもらいました。
まっすぐで、芯が強くて、独立心の強いあなた。
大学では創薬を学び、家を離れて一人暮らしをしたいと言っている。
文系の両親に育てられたあなたが、なぜその進路を希望するようになったかはわからないけれど、あなたに最善の道がひらかれますように。

あなたの未来が幸福なものであるように、心から願い、応援しています。

Happy birthday!

追伸
昨年の今日は、私が初めてnoteに投稿した日。
あなたの誕生日に、お母さんもnoteの世界に誕生したんだよ。