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タチアオイの花の後

仕事が終わり、まだ明るい夕方の時間に散歩に出ました。
ひがしあきさんの記事を読み、前に記事で花の写真を載せたコミノネズミモチが実をつけているかを見てこようと思ったのですが、それより前に、目についたのがこちら。
タチアオイです。

そうかぁ。タチアオイの花は、てっぺんまで咲くと、梅雨があけると聞いていたけれど、花の季節はいつのまにか終わっていたんだ。

きれいに枯れると、花も葉も茎も、同じ色になるんですね。

縮緬のような花びらが、まだ残っています。

と思ったのですが…。
もしかして違う?花びらってこんなにきれいに残る?

アジサイの花びらのような部分は、花びらではないですし、

ヤブミョウガだって、花びらだと思っていた部分は萼でした。

この玉ねぎみたいなのは、本当に花びらなのでしょうか?
でも下には、ちゃんと萼もあります。

まさかと思いつつ、タチアオイの花の構造を調べてみました。

基本的な花の構造は、基部が合着した6~9個の総苞片、萼片5個、花弁5個です。花弁が5個以上の八重咲きやピオニー咲きは雄しべが弁化したものです。

高橋園芸株式会社- Vol.113  ホリホック

あらら、総苞片があり、萼片があり、それから花びらがあるとは。
つまり、一番下に見えている苺のヘタのような部分が総苞片、最初、花びらだと思った、玉ねぎのような部分は萼片なのでしょう。

花を観察したくても、もう咲いていない。
ダメもとで、過去に撮った写真を見返したら、ありました!

確かに、萼が重なったようになっていました

蕾も。

花が枯れた後、萼は最後まで種を守り、

開き、

種がなくなった後、開いた萼が残されるわけです。

ところで、総苞片も萼も、葉が進化したものです。
そしてどちらも花を守る役割を果たします。
なぜ区別する必要があるのでしょう。
これは、すぐには調べがつかず、宿題になってしまいました。

おまけの話

冒頭でご紹介した、ひがしあきさんのコミノネズミモチの記事はこちらです。

うちの近所のコミノネズミモチの実は、まだまだこれから、という感じでした。もうちょっとしたら、また見に行こう。

なお、花が咲いていた時の姿は、こちらの記事でご紹介しています。

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