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カラスウリ栽培、覚え書

「花持ってかない?」

ご近所の、植物を育てるのが上手なクリーニング屋さんに服をあずけに行ったら声をかけていただきました。

「ホクシャっていうんだよ。きれいな花が咲くから」

シェードガーデンでも育てられ、陽当たりがよくないうちの庭でも育てられるかな…と気になっていた花だったので、ありがたくいただいてきました。

このお店、カウンター越しに鉢植えを下さることもありますが、店頭で手渡しができない大物?は、閉店後に、ご自由にお持ちください、と紙が貼られて店の外に置かれていることもあります。

ある時、

「カラスウリの苗です。ご自由におもちください。」

と書かれた植木鉢が、店の前に置かれていました。

「カラスウリって育てられるんだ!」

欲しい!と思ったものの、通勤途上の悲しさ。
帰ってくるまで残っていることを願いながら、その場を離れました。
その日は仕事を早く切り上げ、帰り道に店に立ち寄りましたが、残念ながら、もう誰かにもらわれた後でした。

なんとなくカラスウリに未練を残したまま時が過ぎ、昨秋たまたま出先でカラスウリの木、と呼びたくなるほど見事な群落に出会いました。
遠目には柿がなっているようにも見えました。

木が高くて、実には手が届きませんでしたが、1つだけ、乾いた小さな実が落ちていたので、ありがたくいただいてきました。

その実の中から出てきたのが、最初の写真に写っている種です。
カラスウリの種は、打ち出の小槌に似ていることから、金運アップの縁起物だそうです。

残念ながらお金は出ていく一方で、金運が上向く気配はありませんが、年が明けたので、そろそろ種を蒔いてみようかと、カラスウリの育て方を調べました。

実はこれが本題です。
前置きが長すぎましたね…

  • 雌雄異株。

  • 種まき:12~5月。発芽率は低め。

  • 挿し木も可。

  • 発芽:5月下旬~7月。

  • プランター、地植え、どちらでも育てられる。

  • 日当たりがよく、有機質を多く含む土がよいが、痩せ地でも育つ。
    からみついた植物を枯らすこともあるほど繁殖力が強い。

  • 水をよく吸う。土の表面が乾いたら水やり。葉が小さくなったり、黄変したりしたら水不足。

  • 開花:7~9月。夜に咲く。
    雄花は1つの花茎に群がって咲き、レースのような部分が多い。
    雌花は1つの花茎に1つの花が咲き、花の中心部(柱頭)が3裂している。
    開花時期は生育が旺盛。施肥。

  • 実が色づくのは10~11月。結実するのは雌株のみ。
    熟すまではグリーンに薄い白の縦縞。熟すと縞が消え、赤くなる。
    種から育てた場合、実がなるまで2~3年かかる。

  • 冬は地上部が無くなり、春に塊根から芽吹く。

  • 名前の由来:諸説があるようです。最初の二つは正反対ですね。
    カラスがカラスウリの実を食べることはないらしく、最初の説の信憑性は低そうです。 

    • 真赤な実が秋まで残っている=カラスが食べ残したウリ。

    • 人が食べないウリをカラスと呼んだ。

    • 唐伝来の朱墨=唐朱の色に似ている。

    • カカリソホウリ(掛赭瓜)。赭(ソホ)は赤土の色。

手許にある種は2粒。
撒いてみましたが、う~ん、雄株だったらどうしよう。

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