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ちゃっぴいの鉄道旅行備忘録 #31


先週まで韓国に6日間滞在し、無事羽田に帰って参りました。

とは言っても、私が今住んでいる場所は京都府ですので、最終的には京都府に戻るか大学を辞めるかの2択を迫られることになります。

今回は、京都府に戻ることを選択しましたので、実家の埼玉に1週間滞在したのち戻ります。

大学生になってから何往復かこの移動をしていますが、その度に道中の街に滞在しないことを毎回後悔しています。京都に戻るついでと言っては何ですが、静岡・山梨方面の旅行を行うことにしました!

旅のはじまり

恒例

おはようございます🌞
初日の今日は朝3時40分起きです笑

周りの人の話を聞くと、みんな早くても6時起きぐらいらしいですが、この差は何なんでしょうか、、、?

この時間に起きるハメになったのは、京浜東北線の始発電車に乗らないと全行程をこなせなくなってしまうからです。

大船方面の始発は大宮駅を4時28分に発車します。この電車に乗ることによって、東海道本線の始発(東京5時20分発)に乗ることができるんです!

ということで、途中寝過ごさないように仮眠しながら、最初の下車駅である静岡県は富士駅に向かいます。

この富士からレンタカーを借りて静岡・山梨エリアの内電車で行きにくいところを爆撃していきます。

乗車する車はスペーシア。そして、尾張小牧ナンバーに次いでイカついと思われる富士山ナンバーに乗ります🚗

のろのろ大井川鐵道

早咲き桜🌸

富士から2時間弱かけて大井川鐵道がある川根本町方面へと向かいます。

ETCを持っていないというのもあったし、何よりまだ免許とりたてなので、大人しく下道でゆっくり行こうと思いました。

国道1号線をメインに走ったのですが、あそこは怖いですね。ほとんど信号がなく、カーブもキツくないので、みんな60km/h制限であるにもかかわらず飛ばしていきます。

マジでほぼ高速道路です。国道1号自動車道です。まあ僕はそんなスピード出せる訳ないんで、1番左の車線をずっと走ってましたわ

ということで、1番最初に向かったのは川根温泉笹間渡かわねおんせんささまど駅です。この駅は、現在大井川鐵道本線の終着駅となっています。

この駅に限った話ではないですが、大井川鐵道沿線には多数桜が植えられていて、お花見にはぴったりの場所です。

ここ、川根温泉笹間渡駅にも桜が植えられています。こんな感じ!

おいおい、いくら何でも桜が咲くには早いんじゃないか?と思う方もいると思います。

この桜、実は河津桜という早咲きの桜で2月の上旬ごろに満開を迎える桜なんです!

河津桜は日本固有種で、伊豆半島にある河津町で発見されたことからその名が付けられました。

去年、一昨年と毎年桜を見られているので、今年も違った趣の桜を見られて嬉しいですね


ちなみにこの川根温泉笹間渡駅のすぐ近くには道の駅川根温泉があり、温泉に浸かることができるそうです

日本一🇯🇵

次に向かったのはすぐお隣の地名駅です

この地名駅は、現在不通区間になっています。

この駅はある日本一のものがあることで有名です。


それは、

日本一短いトンネル!

まあとりあえず見てみましょう。

はい、トンネルです。何と言われようとトンネルです。長さはたったの11m、高さは5mです。

周りに山がない以上、切り崩して電車の通り道を作るために置かれたものではなさそうです。では、何のためにこのトンネルが作られたのかというと、ゴンドラやロープウェイなどが含まれる索道さくどうの保安用なんだそうです。

豪雪地帯で線路のポイントが雪で詰まるなどにより動かなくなってしまうことを防ぐために、ポイントの上にスノーシェードを設置しているような感覚ですかね。

大井川鐵道初乗車🚃

地名駅を後にし、一旦千頭駅に向かって用事を済ませたのち、奥泉駅に車をおいてそこから大井川鐵道に乗車します

当初は尾盛駅という日本で2番目の秘境駅で降りる予定だったのですが、接岨峡温泉せっそきょうおんせんから先が不通になってしまった関係で行けなくなってしまいました😢

秘境駅と言えば、室蘭本線の小幌駅や飯田線の小和田駅が有名ですが、尾盛駅は井川ダム建設のために作られたということもあって、ダムが完成すると当然人はいなくなり、現在では森の中にただぽつねんと佇む駅となってしまいました。

尾盛

行けないものは仕方がないので、スキップして奥大井湖上駅に向かいます。

こちらが大井川鐵道井川線の電車です

チビ
ドアはフックを外して自分で開けるスタイル

小っちゃい。。。しかも最後から2つ目の写真を見ればわかりますが、メーターが40km/hしか載ってません笑

いや、実質観光列車化しているけど流石にもう少しスピードが出るだろと思ったら全然出ませんでした

奥出雲おろち号じゃねえんだからさぁ

平均速度が15km/h、最高速度が30km/hぐらいみたいですね、走った方が早いかもしれないです笑笑

この井川線の特徴は何と言っても日本で唯一のアプト式を採用しているところでしょう。

電車は金属どうしの摩擦を小さくすることで速達性を保っています。そのため、車と違って非常に勾配に弱く、60‰(1000m進んで60m上がる)が限界です。

しかし、アプト式という2つの線路の間にギザギザのラックレールを通し、アプト式電気機関車についている歯車を噛み合わせることで、この井川線では、最高勾配90‰を実現できているのです。

世界的にみてみると、スイスの高山鉄道などいろんなところでアプト式は採用されていますが、日本ではこの井川線、しかもアプトいちしろ駅〜長島ダム駅間のたった1.5kmしか採用されていないのです。

結論、めっちゃレア。

奥がアプト式電気機関車、レールの間にあるのがラックレールです

乗ってみると確かに普通の電車より勾配がキツい、、、!

90‰というと結構傾いていると思うかもしれませんが、角度に直すとこれでもたったの4度なんですよ。

アプト間の最高勾配

奥泉駅から揺られること30分、奥大井湖上駅に到着です!

圧巻
おとももち

絶景。

2つの鉄橋に挟まれたところに位置するのが奥大井湖上駅です。

記事などでよくみられるこの風景は、奥大井湖上駅から写真左側の橋を渡り、山道を15分くらい歩くと見られます。今回連れて帰るチンチラのおとももちと一緒に写真を撮ります

湖がエメラルドグリーンに見えるのは、チンダル現象によって青い光だけが反射するからです

橋の全長は、2本合わせて481m。結構長いですね。作るの大変やったやろうな。。。

この駅は縁結びに良い(奥大井恋錠)こともあり、結構なカップルが来ていました。
帰路の電車は、1時間後に来るので、少々時間を潰します。残念ながら今日はやっていなかったのですが、駅の上にカフェがあるので、ゆっくりくつろぐこともできます!

晴耕雨読

ちなみに、奥大井湖上駅の隣の駅はひらんだ駅です。文字通りひらんだ集落にあるのですが、漢字でどう書くと思いますか?



正解は「平田」あまりにも難読すぎて平仮名表記になっちゃったみたいですね


奥泉駅に戻り再び、車に乗車。尾盛駅に行かなくなったことで生まれた時間を使って寸又峡温泉すまたきょうおんせんに向かいます!

寸又峡温泉は、別名美女づくりの湯としても親しまれています。川根本町からさらに奥まったところにある披露でもあるんです!

そんな寸又峡温泉にある橋が夢の吊り橋です!

夢の吊り橋

この夢の吊り橋は、当初生活道として建設されたものですが、吊り橋を渡った先の集落がなくなってしまったため、現在では観光地として楽しまれています。

その名の通り、橋の途中に支柱は全くなく、歩くたびにすごく揺れるため、1度に渡れるのはたったの10人です。もちろん僕も渡ったのですが、高所恐怖症気味なのを忘れていました笑

道もスケスケでものを落としたら終わりなので、特にカメラを落とさないかビクビクしてました笑


この夢の吊り橋、渡るまでの道は徒歩でしか行けません。行きは思ったよりもすぐ着きますが、吊り橋が一方通行であることもあり、帰り道は結構歩かないといけません。体力と時間には余裕を持っていきましょう(早歩きの僕でさえ85分くらいかかった)。

雨空列車🌌

さて、車で千頭駅に戻ってしばし休憩。ここからは星空列車に乗ります!

実は大井川鐵道が位置する川根本張は、長野県阿智村に次ぐ日本で2番目に星空指数が高い、つまり星空がよく見えることでも知られています。

そのため、大井川鐵道でも11-2月限定ではありますが、通常走らない夜間に臨時列車を設けて、奥大井湖上駅で満天の星空を眺めることができるんです。









残念ながら今日は雨でしたので、星を眺めることはできませんでした。山の天気はコロコロ変わるのでワンチャン見れるんじゃないかと淡い期待を抱いていましたが、見れず。まあこればっかりはしゃあないですね。

道中の車掌さんのトークや、真っ暗闇の奥大井湖上駅を楽しみながらひと時を過ごしました!

素掘りトンネルの跡が今でも残る
さながら銀河超特急

快晴の時の星空は大体こんな感じらしいです

まるで海外にいるかのような景色ですね。
もし機会があれば、今度は阿智村の方まで行って見てみたいですね。

さて、ここまで紹介してきた大井川鐵道、現在川根温泉笹間渡〜千頭間で運休が続いています。そして、再開の見通しは立っていません。

それは、そもそも大井川鐵道が毎年数億円の赤字を垂れ流しているがために、復旧費用の22億円を用意することができないからです。

現在では、旅客輸送としての役割を失ってしまってはいますが、年間300本ものSLを走らせているなど、観光鉄道としては十分に魅力がある鉄道です。いつか、全線運転再開した頃にまた行けたらなと思います♪

千頭駅から真っ暗闇の山道を下って富士方面に戻ります。そういえば、この星空列車は、千頭到着後の帰りの電車がないので自家用車で来るか付近に泊まるかの選択肢しかないです。気をつけてね。

最初は国道を使って帰ろうとしたのですが、車掌さんがあの国道は酷道と言われているほど走りづらいと言っていたので、大人しく県道でゆったり帰ります。

道の駅富士で初の車中泊。グースカピーです。

では、また明日!

1日目行程


P.S.
まあほぼポテチやな

川根本町→雨!!!

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