ちゃっぴいの鉄道旅行備忘録 #30
早いものでこの備忘録も#30となりました。学生の間に3桁にしたいですね。
さて、旅行6日目の今日は打って変わって日帰りツアーに参加します!
その名もDMZツアー!!!
おいおい、DMZってなんだよ、と多くの人が思うと思います。
そもそも北朝鮮と韓国の間で起こった朝鮮戦争が未だに休戦状態であることを知っていますか?
1910〜1945に日本の植民地、1945〜1948にアメリカの支配下にあった韓国は1948年8月15日に独立を勝ち取りますが、民族内での思想の対立(共産主義vs民主主義)から1950年6月25日に北朝鮮の奇襲攻撃により朝鮮戦争が始まります。
戦争は一進一退の攻防が続き、戦争は3年ほど続きました。1953年7月27日に北緯38度に位置する板門店で休戦協定が結ばれましたが、その名の通り【休戦】ですので戦争は事実上まだ収束しておらず、現在でも戦争状態となっています。
そのため、お互いの衝突を防ぐために北緯38度付近にある両者の国境から南北に各2km、計4kmを非武装地帯(Demilitarized Zone略してDMZ)とし、その区域内では両国が武器を持たず、国連軍によって管轄を行うようになりました。
そのため、DMZに入るためには30人以上の団体である必要があり、入境者の情報もパスポートを通して厳しく管理されています。
そのDMZに行ってきたんです。要約すると、北朝鮮を見に行ってきたってことっすね笑笑
明洞まで迎えにきてもらい、バスの乗車。まず最初に向かったのはイムジンガ平和公園です!
ここは民間人立入制限区域、つまり我々平民が自由に行き来できるところの限界区域で、国境から6kmの部分にあります。
写真を見ればわかるように、境界部分には有刺鉄線が張り巡らされており、監視塔から監視されています。高校のときの地理教員が有刺鉄線電流爆破デスマッチについて話していたことを謎に鮮明に覚えている僕は、それがチラついて仕方がなかったです笑
この平和公園には他にも当時利用されていた汽車や21世紀を記念して作られた平和の鐘、民主主義派の軍人が北朝鮮から韓国に渡ってくるときに、自由を謳っていた「自由の橋」などが置かれています。
他にもお土産として北朝鮮の紙幣を買うことができます。どうやって仕入れているんやろって思ったので聞いてみたら、中国を仲介して仕入れているみたいですね笑
韓国も北朝鮮も通貨単位はウォンですが、韓国が紙幣に偉人を載せているのに対して、北朝鮮は最高額の紙幣に金日成(初代総統)が載っているそうです。もう神様扱いみたいだね。
イムジンガ平和公園を後にし、いよいよDMZ方面へと向かっていきます。民間人立入制限区域区域を超えるにあたって検問所が設けられていて、韓国軍人さんがバスに中に入ってきてパスポートで身分を確認します。
軍事施設・軍人の写真を撮ることはできない(罰金₩3000万)ので、様子を伝えることはできませんが、徴兵によって集められた若い人(おそらく20代前半)が乗ってきました。
韓国では男性は既定年齢までに徴兵制に応じないと、就職ができなくなったり、海外旅行に行けなくなったりと何かと不便な上に、年齢による上下関係が強い中で、軍隊では入隊順に上下関係が決まっていくので、みんなこぞって若いときに徴兵されに行くそう。
僕の知り合いに韓国人留学生がいるのですが、その子も徴兵のために一旦帰国していました。
ヒュンダイの創設者であるチョンジュヨンによってかけられた統一大橋を渡って中に入っていきます。
チョンジュヨンは元は北朝鮮の出身で、貧しい家庭育ちだったのですが、父親のお金を持ってソウルの方に逃げ出し、大物になりました。統一大橋完成当時、1001頭の牛(1頭は持ち出したお金の元本、1000頭は利息として)を北朝鮮に持ち込んだことからこの橋は牛橋(cow bridge)とも言われているそうです。
牛橋を渡って都羅展望台に向かいます。
ここでは、屋上の望遠鏡から国境以北の部分を見ることができます。北朝鮮が見えるんです!
生で見てみてやっと北朝鮮が存在するんだなって思いました。あまりにも自分達と住んでいる世界が違っていて、イメージできなかったので。
ちなみにこの日、ゼミの打ち合わせで行けるわけなかったので、一応これだけ連絡しておきました。
展望台を後にし、第3トンネルに向かいます。
第3トンネルとは何かご説明しましょう。
先ほど、1953年に結ばれた休戦協定によって非武装地帯が設定されたと言いましたが、残念ながら北朝鮮はこれを破って地下にトンネルを掘り、韓国への奇襲ルートを作っていました。
約20個作られたと言われており、現時点までに4つ見つかっているのですが、3番目に見つかったのがこの第3トンネルです。
4/20とは怠惰ではないかと思うのですが、韓国側からするとこれ以上トンネルを探す必要がないんです。何故かって?核爆弾があるから、トンネルを使って攻撃する必要がないからです。
この第3トンネルでは、北朝鮮との国境までたったの170m地点まで行くことができます。
残念ながらこちらもトンネル内に荷物を持ちこむことができなかったので、様子を伝えることができませんが、トンネルの入り口でのGPSの写真だけは撮っておきました
37°55’、、、!もう北緯38°は目の前!
トンネル内は急坂になっていて、大変良い運動になりました。対あり
お土産としてDMVのピンバッチ(実はピンバッチをコレクションしている)とこの地域特産の豆が使われたチョコレートを買いました。
①北海道然別湖で買ったユキウサギ
②SL人吉のピンバッチ
③シングルモルト山崎のピンバッチ
④釜山のキャラらしいよくわからない鳥(名前はプギ)
⑤DMVのピンバッチ
切手・ステッカー・硬貨・ピンバッチ 色んな形で旅行の記録を残せたらいいな!
ソウルの方までバスで戻ったあと、同乗していた韓国で留学している子たちと同い年だったことも相まって、ご飯会とカラオケをしました。
ちなみに歌はめちゃくちゃうまかったです。驚くほど、、、!
解散は深夜12時過ぎだったので、終電は終わっており、バスで帰りました。宿についた後はすぐばたんきゅーでした笑笑
韓国滞在最終日は中身うすうすデイだったのでまとめちゃいますね。
最終日はソウル駅でお土産をお互い買った後に空港がある仁川方面へ向かいました。地下鉄1号線だけで乗り換えなしで行くことができます。運賃は1時間乗ってたった₩2000
なんでこんな運賃が安いのか考えてみたんですが、特にソウルは坂が本当に多くて街中を自転車で移動する人がほとんどいないんですよね。だから公共交通機関の需要が高く、薄利でも十分に利益を得ることができるんじゃないでしょうか?安さ、本当に異常。見習え、北◯鉄道。
終点の仁川駅で下車し、中華街の方に向かいました。
仁川は中国側に開かれた港町ということもあって、中華料理が有名です。僕らも辛さを覚悟してお店に入ったのですが、
恐ろしく辛くなかったです。なんなら甘かったです。舌バカになっちゃったかなぁ。。。
仁川を後にし、空港に向かいます。空港へは電車とバスで行けるのですが、系統によってはバスにキャリーケースを持ち込めないので注意⚠️
最後の晩餐はプルコギ(これも辛くなかった)、搭乗までの待ち時間に韓国市民お馴染みのアメリカーノ(マジで普通のアイスコーヒー)で一息。飛行機で無事羽田に戻ってきました。
そして今、モノレールの始発待ちにいそいそとブログ書いてます。。。
旅のまとめ
2024.2.4〜2024.2.10
福岡・韓国旅行2人旅
全行程
今回の旅で歩いた距離:85.2km
鉄道移動距離:ごめん分かんない!
旅のお供:2人旅ってこともあってマジで本読む時間なかった
旅のお土産
ステッカー
栞
調味料
ジャンギ
花札
プリングルス(鬼辛)
ポッキーもどき×2
DMVチョコ
ドア鈴
ソジュのグラス
ステンレス箸×3
カップラーメン(鬼辛)×4
ビール(CASS TERRA)各1L
→ビールは免税範囲が合計2280mlまでなので注意⚠️
韓国に来る人への注意事項
・韓国はキャッシュレスが進みまくっているので、クレカとTmoney(ICカード)で大体いけます。ただ、ICカードはバスでチャージできないので、常に残額に余裕を持っておくといい
・治安はいいと思います(電車の中で物乞いを1度だけ見たくらい)
・食べ物は基本辛いです。ラーメンも辛いです。気合いです。
・バスは基本時刻表がないし系統も多いのでごっちゃになります。マージであらかじめ調べときや。
・英語で大体解決します。
・ソウルはほとんど日本語でも案内してくれます
・慶州のような地方都市は、日本語は通じませんが、英語は結構通じます。日本語が話せる人は逆に外国人慣れしていて、何ふっかけてくるかわからないのでちょっと警戒したほうがいいかも。
・ビーチでビーチフラッグすると目立つ
・カジノは最終的に負けた方が勝ち
・公共交通機関が恐ろしく安い
・荷物はそんないらない!
・お釣りが出ないことがある
・水は大丈夫
・運転が荒い(遠心力との戦い)
・ソウルはチャリに向いてない
・安易にラーメンは頼むな
・旧正月はお店閉まりがち
・預け荷物の制限23kgは結構すぐにいく
・韓国の味噌汁は塩味が少ない(不味くはない)
・マッコリはマジでジュース
・レストランでは店員さんがその場で切ってくれくれるなど結構いたれり尽せりです
初めての海外旅行。もちろんパスポートをなくさないかとか、言葉が通じるかとか、色んな心配がありました。でも大体気合いで乗り越えられるし、困難にぶち当たったときに発揮できるコミュ力と英語力が本当に命だと思いました。そして、初めての海外旅行を共に歩んでくれた相棒はもちろんのこと、現地の人や韓国に留学しているガールズ達とのかけがえのない出会いには感謝しきれません。おかげで本当に楽しい1週間になりました。
さあ、次は何処の国に行こう。
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