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はなへ

本当は、もっとちゃんと書き残すつもりで始めたのですが。


書き始めて、どうにもはなのことを消化しきれていない自分がいるのを思い知り、正直途中からけっこうな苦行状態となりました(笑)。

なので不本意ながら、noteでのはなの話は終わりにしようと思います。




はな。


ごめんね。


ちゃんとやりきれなくて。


はなに教えてもらったことはたくさんあったけど、おかあは何ひとつ返せない、宙ぶらりんなまんまだね。


最初のガンが治ったあとも、はなは失明しそうになったり肋骨を折ったり、アレルギーで皮膚炎になって、背中に穴が開いちゃったり。

ほんっとに考えたら病院にず~っとお世話になりながら、それでも頑張って生き続けてくれたね。

2歳で余命半年だって言われたのに、16年もの間、そうやって、ずっと一緒にいてくれたね。


はなが元気になってくれたから、一念発起して転職した調理の仕事。おかあにとってはものすごい挑戦だった。

それまでは「やれる仕事」に就いてたけど、自分のやりたいことを最後の仕事にしてみようって、頑張って調理師になれたよね。



けど3年前。


人手不足から職場環境がひどいありさまになって、毎日心身すり減らしてく中で「もう病気になるか、死ぬかもしれないなぁ。」とまで追い詰められてた夏。たった一回あなたの通院をさぼって。

9月に病院に行ったら肝臓がんだって言われた。

毎月通院もして、3カ月から半年に一度は血液検査もずっとしてきたのに、どうしておかあも先生も気づかなかったのか。今でも不思議でしょうがないよ。



けど、最初のガンの時に。

「絶対最後まで食べてもらう。」

って勝手に決めてた飼い主の気持ちを思ってなのか、はなは最後の2週間も、懸命にご飯を食べてくれたね。ほんとに無理してくれたんだと思うと、それもまた申し訳ないよ。



はな。


ようやく仕事を辞めたよ。


今思うと楽しいこともあったけど、やっぱりはなのことを思い出すと、もっと早くに辞めとくべきだったのかもしれないなぁって思う。

そしたらまだ、はなはそばにいてくれたんだろうか。。。そんなわけ、ないか。仕方のないことを、今でも考えたりしちゃうね。


そう思う反面、仕事も辞めて家にいても、もうはなもだいもいないしね。

友達ともすっかり疎遠になっちゃったし。することがまるでない。


おかあはなんだか、すべてを無くしたようにこの数日感じてるんだ。


いったいこの先。どこに向かって行けばいいのかなぁって。



仕事を辞めるまでにはなの話を書こうと思ってたのに、いつまでも中途半端にしてごめんね。

いったんここで終わりにして、またちゃんと向かう先が見えるようになったら、はなに報告するよ。


ずっとそばにいてくれてるとは信じてるけど、

今、ほんとに会いたいよ。


ワタシの、一番辛かった時代をずっと一緒にいてくれてありがとね。はな。


ちょっとだけ今は落ちてるけど、また必ず笑って会えるように、もうちょっとだけ頑張ってみるよ。


それまで。ちょっとだけ、バイバイね。



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