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自分で学ぶ力

※この記事は「1か月Note連続投稿チャレンジ」の10日目です。

どの会社でも求められる普遍的なスキルの一つとして「自己学習能力」があるのではないかと思います。

今の自分に足りていないことをしっかりと自覚して、自分の力で学べる力のことです。

誰かから教えてもらうことを待っていたり、いつも「わかりません」と言っているひとより、自分で主体的に動ける人の方が評価されるのはごく自然なことですよね?

ただ、この「自己学習」、一つ注意しなければならないことがあります。

それは「誰にも聞かず、自分一人で勉強することが良い」というわけではないということです。

「自己学習」というと、「人に質問してはいけない」「何でも自分一人の力で解決しなくてはいけない」というイメージがあると思います。

この記事では、一般的に会社で求められる「自己学習能力」について、私なりに考えたことを共有したいと思います。

そもそも、なぜ自己学習能力が必要か

今の時代は情報に溢れています。

インターネットの台頭により、人々が簡単に情報を発信できるようになったおかげで、入手できる情報の幅が広がりました。

一方で流行り廃れのスピードも高速化してきました。

つまり昨日まで常識だったものが急に古くなってしまうことがある時代になってしまったのです。

そのような時代では、新しいことを素早く吸収できる能力が必要になってきます。

多くのことを高速で学ばなければいけないということは、人に聞かなければわからないことも多くなってくるはずです。

上司や先輩に頼りたくなりますよね?当然のことだと思います。

しかし一方で、彼らも同じ状態に立たされているのです。

彼らも、この素早い時代の流れの中で、新しい知識のインプットや新しい仕事に追われています。

ですから、いつもいつも先輩や上司に頼ることが出来なくなってしまいました。

そこで必要になるのが「自己」学習能力です。

自分の力で物事を調べ、理解しようとする力が重要になってきているのです。

人に頼ることは悪か?

それでは、先輩や上司に頼ることは悪いことなのでしょうか?

私はそうは思いません。

自分の力で物事を調べ、理解しようとする力が重要になってきているのは事実です。

ただし、すべての場合において完全に自力だけで解決しようとすることは、時に非効率であり失敗を招くこともあります。

そこで重要なのが「適切に頼ること」です。

次の2つを見比べてください。

質問方法1
「今日の会議で出ていた、来期の戦略なんですが、全然わかりません。教えてくれませんか?」

質問方法2
近年、わが社の売上が落ち込んできているという事は理解しました。次期の戦略では客単価を上げることに注力するとありますが、なぜなのかわかりません。客数を伸ばすことも重要なのではないでしょうか。もしかしたら、コロナの影響で都市部から地方への人口移動が起こっているために、我々の注力地域である都市部での客数が見込めないからでしょうか。

皆さんが先輩や上司だったら、どちらの方法で質問をされたいですか?

私は圧倒的に「質問方法2」ですね。

「質問方法1」だと、何から教えていいのか、どこまで教えればいいのかわかりませんよね。

質問方法2のポイントは次の通りです。

・どこまでは理解したのか
⇒「近年、わが社の売上が落ち込んできているという事は理解しました。」
・どこからが理解できないのか
⇒「次期の戦略では客単価を上げることに注力するとありますが、なぜなのかわかりません。客数を伸ばすことも重要なのではないでしょうか。」
・自分はどう予測するのか
⇒「もしかしたら、コロナの影響で都市部から地方への人口移動が起こっているために、我々の注力地域である都市部での客数が見込めないからでしょうか。」

これらのポイントを押さえた上で質問することが大切ではないかと思います。

つまり、「完璧にわからない」ということは中々無いと思います。

部分的にでも分かっていることがある場合が大半なはずです。

そのときに、「なにもわかりません。先輩教えてください」と言われてしまったら、どこからどのように教えていいかも分かりませんし、それだけ多くの時間が必要になってしまいます。

ですから、スマートに質問をすることが大切になってくるのです。

人に一切頼らずに自分だけで解決することだけが「自己学習能力」ではありません。

具体的になにを知りたいのか明確にして、適切な人に適切な聞き方を出来ることが重要であり、それができる人が真の意味で「自己学習能力」の高い人だと思います。

自分で学べるとは?

ここからはもっと一般的に、自分で学ぶとはどういうことかを考えていきたいと思います。

「自分で学ぶ」ということを要素分解すると以下のようになります。

1. 今の自分に必要なことを見つける
2. その必要なことを学ぶために必要なアクションを決める
3. アクションを行うために必要なリソースを確保する
4. リソースを活用して学ぶ

具体例を見てみましょう。

1. 自分は仕事で英語を使う機会が多い。特に外国人と英語で話すときに怖気付いてしまい、自信を持つ事ができない。だから今の自分に必要なのは「英会話力」だ。
2. 英会話力をつけるには、毎日英語で人と話すしか無い
3. DMM英会話に登録して毎日25分レッスンを受けよう
4. 毎日しっかりと英会話レッスンを受け続ける

このように、ステップを踏んで学んでいける人が「自己学習ができる人」だと思います。

自己学習ができない人は、自分に必要な事がわかりません。

だから、人に指摘されるまでアクションを起こす事ができません。

仮に自分に足りない事がわかったとしても、どうしたらその部分を補う事ができるのかわかりません。

あなたは自己学習が出来る人ですか?

自分に足りないことを把握していますか?

それを改善するためのステップを理解していますか?

そして、そのステップを実行可能なお金や人を巻き込む事ができますか?

もし答えがNOなら、いまからトレーニングをしましょう。

トレーニング方法は簡単です。

さっきの4ステップのサイクルを回していくだけです。

自分に必要なことを決め、必要なアクションを決め、必要なリソースを集め、実行する。

途中で行き詰まった時は、先輩や上司に相談してアドバイスを求めます。

自己学習能力を高めるにはそれしかありません。

このサイクルに慣れるしか無いのです。

さあ、今から考え始めましょう。

あなたに足りないものは何ですか?

皆さん、いつも読んで頂きありがとうございます。 これからも「小さな気づき」を与えられる記事を目指して頑張っていきます!