ピースオブケイク加藤貞顕氏&デジタルメディア研究所橘川幸夫氏の対談メモ(2/2)
(前回のつづき)
橘川幸夫氏の話から
同人雑誌とミニコミの違い
同人雑誌は、能力がある人が主役
ミニコミは、場が主役
ジャズは前者、ロックは後者
ロッキンオンを作ったときは投稿雑誌だった
日常の中にあるロックをやろうと、ポンプという投稿雑誌をはじめた
(加藤)
ホリエモンは1万人とつながり、有料メルマガの売上が月850円×12ヶ月で1億円になっている
作家さんも売り物さえあればもっと儲かるはず
(橘川)
昔は単行本を出せば雑誌から原稿依頼がきて、フローとストックが回っていた。インターネットで雑誌と単行本ができればいいなと思っている
インターネットはボツのない雑誌。その中から書籍になるものもある
雑誌の役割のもう一つは新人発掘
ネットからは新人は生まれない
自分一人で育つような人は天才で稀なケース。普通は編集者がいないと育たない。また、才能ある人ほどナイーブなので(ネットに)潰される。周りのコメントに影響をうける
(加藤)
出版社が抱える有望な新人ともぜひ一緒にやりたい
そのときますます編集者が必要になる。例えばミュージシャンが活動しようとしても、ファンクラブの設計が必要になる。このコミュニケーション設計をするのは編集者
(橘川)
学校と自分の部屋以外の新しい場所をつくるのがスターバックス
noteはfacebookでもtwitterでもない第三のプラットフォーム
雑誌は書きたくてすぐ伝えたい衝動が大事。本は誰かがまとめてくれた方がいい。
カフカは書きたいから書いた。友人が死後にまとめて出した。
まとめたいと思う人がやればいい
実は、プロとアマというのは出版社が決めていた。決めていた人が壊れているから、いまや垣根はなくなった
会場からのQ&A
Q:広告や法人の参入はありか?
広告主がファイナンスしてコンテンツをつくるのはありうる
Q:作ったコンテンツを広げる方法は?
(加藤)
まずはマガジンを作ることが宣伝になる
その上で、フォロワーの多いマガジンを上に出す方法を検討中。CGM的な工夫をいれるだったり、あるいはパーソナライズのアルゴリズムでの見せ方も。
検索の結果の画面もある種ランキング
そこもうまく見せたい。
(橘川)
僕は知り合いをnoteに呼んでいない。
ツイッターに投稿し読んでもらい、そこで出会いをして増やしていく
知名度で読まれるのは最初だけ。結局はコンテンツのクオリティ
(加藤)
面白いものをかけば報われる仕組みを作りたかった
LINEのように企業のマーケティングをサポートするのもありうる。一方でコンテンツにLINEはかなり口出ししている
(橘川)
新しいPR誌も作りたい
noteの本質はテキスト。テキストで勝負。画像やなんかでお金をかけた方がよくなるのは意味がないよね
以上
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